登山の記録(2013年) 

平成24年の登山の記録を紹介します。


2013年 6月16日  6月の白神岳(1231.9m) 
2013年 6月10日  二ツ森(1086.2m) 
2013年 6月 4日  虎毛山(1432.9m) 
2013年 5月27日  5月 芽吹きの白神岳(1231.9m) 
2013年 5月26日  二ツ森(1086.2m) 
2013年 4月22日  4月 早春の白神岳(1231.9m) 
2013年 4月 5日  羽後焼山(968.1m) 
2013年 3月27日  3月 白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m) 
2013年 3月24日  3月の森吉山(1454.2m) 
2013年 2月27日  2月 霧氷の白神岳(1231.9m) 
2013年 2月14日  冬の田代岳(1177.8m) 
2013年 2月 6日〜 7日  十和田湖・奥入瀬渓流 
2013年 1月24日  樹氷の森吉山(1454.2m) 
2013年 1月21日  白神山地・水沢山(822.2m) 
2013年 1月14日 1月 新春の白神岳(1231.9m) 



2013.6.16

6月16日  単独行
               6月の白神岳(1291.9m)


 雪が消えた白神岳に行ってきました。
 午前5時能代出発、黒崎の駐車場には5台の車。6時5分、曇空、気温21度、少し蒸し暑い中を出発。まもなく、栃木からきた7人グループを追い越し、二股へ。読図しながら歩くが、二股分岐から一の沢まで地図よりも長く感じる。ブナは新緑から濃緑になり、林内が暗い。二股の水量は普通、靴をぬらさずに徒渉する。ロープを頼りに急登を行く。ブナの実生が多い。いつ登ってもきついコースだ。夜露で腰までびしょぬれ。気持ちが悪い。虫がまとわりついて不快。ガスは晴れない。9時40分、山頂着。展望がきかないが、時折晴れることも。時折、向白神岳の稜線が見える程度。虫がうるさいが、寒くも暑くもない快適。川崎からツーリングで来た青年といろいろ話す。昨日は秋田駒ヶ岳に登ったとのこと。栃木の7人組も到着。世界遺産を説明し、10時30分下山。ますますガスが深くなってくる。山頂部のお花畑で、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどの高山植物がそろそろ咲き始めている。13時20分駐車場着。
 登り、二股まで1時間30分、山頂まで3時間35分、
 下り、2時間50分、行動時間7時間15分でした。
   
二股のブナ  山頂はガスの中 
   
やっと顔を出した世界遺産のブナ林  向白神岳への稜線 
   
ガスに包まれたブナ  ブナの子葉(下)と本葉(上) 
   
 ツクバネソウ 8本の黄がおしべ、4裂の赤がめしべ? タムシバの中身 



2013.6.10

6月10日   単独行
              二ツ森(1086.2m)

 雲ひとつない晴天に誘われ、新緑の二ツ森を楽しむ目的で行ってきました。
 昼前に能代を出発、青秋林道終点をめざす。真っ青な空に、期待がふくらむ。4台の車があり、出発の準備をしている人も。2週間前の2mの残雪が全く消えてしまっている。管理棟周辺にわずかの残雪がある。山頂直前の急登のみ、雪上歩行。途中から見える白神岳の雪もかなり消えてきている。周辺のブナも新緑真っ盛り。気持ちよいが、虫がまとわりつくのにはまいる。二ツ森は虫が他の山より多いように感じる。急登から白神岳の展望がよいが、雪が溶けると見えるのか?
 二ツ森からの白神岳が楽しめた山行でした。
   
 青空をバックにブナの新緑 青秋林道から白神岳(左)と向白神岳(右) 
   
二ツ森のブナ林  山頂付近より白神岳と真瀬岳(手前) 
   
 泊岳 赤石川流域のブナと岩木山 



2013.6.4



6月4日   単独行
              虎毛山(1432.9m)


 虎毛山山開きの記事を見て、急に行きたくなり実行しました。
 5時能代出発、好天の予報とうらはらに上空は曇り。高速を使って虎毛山登山口である赤倉沢へ。林道の崩落があり、地図上の林道終点200m手前に駐車。気温24度、青空が広がってきている。7時30分出発。しばらく、新緑の中、赤倉沢左岸を行く。崩壊地、残雪をこえて45分ほどで右岸に渡る木橋に到着。ここから急登になる。標高950mぐらいまではヒバとブナの混交林。それより上部は美しいブナ林。振り返ると、残雪をいただいた神室岳が美しい。よく整備されているが、標高差600mの登りはきつい。1時間15分ほどかけて高松岳への分岐点、標高1234mへ。ここから尾根上は残雪。新緑のブナが山頂付近まで続いている。青い空をバックにした新緑は圧巻。残雪でコースをはずれそうになりながら、10時25分山頂着。真新しい避難小屋、湿原は雪が溶けたばかり。高松岳、栗駒山、神室山、焼石岳、遠く月山、鳥海山が見える。山頂独り占め、ゆっくり昼食。少しの時間昼寝。最高の気分。11時20分下山開始。途中で登山者とすれ違う。ブナの新緑を楽しみながら、2時ちょうどに車へ。秋の宮温泉に浸かってから帰宅。
 山頂まで新緑におおわれた山容は驚きでした。新緑を満喫した山行でした。
 登り、山頂まで2時間40分、下りも2時間40分、行動時間6時間30分でした。
 
   
 赤倉沢にかかる木の橋 急登はしばらくヒバの林 
   
 急登の上部はブナ林 山頂まで新緑が続く 
   
 新築された虎毛山避難小屋 山頂にて 
   
 高松岳(中央)山伏岳(左)小安岳(右) 栗駒山(右)と秣岳(左) 
   
湿原に唯一咲いていたショウジョウバカマ  ミツバオウレン 



2013.5.2


5月27日  単独行
        5月 芽吹きの白神岳(1291.9m)
 

 昨日、二ツ森からながめた白神岳に、二股コースを利用して行ってきました。
快晴の中、6時に能代を出発し白神登山口へ。車の中で、日差しが暑く感じる。黒崎口駐車場には2台の車と1台のバイク。二人のグループが先に出発する。7時出発。さわやかというより、蒸し暑い。徒渉が心配だが、、最悪登山靴をぬいでトレッキングシューズで沢を渡る準備をして二股コースへ。ブナの新緑とアオモリヒバの黒のコントラストが美しい。1時間半ほどで二股着。思ったより水量は多くなく、登山靴を少しぬらす程度で沢を渡る。急登の下部はブナの新緑が真っ盛り。登るにつれてブナの芽吹きに変化。標高1000m付近から登山道に残雪。蒸し暑く汗が吹き出し、虫が追いかけてくる。体調が悪いのかと思うほど、バテバテである。山頂近くなっても虫は付いてくる。10時30分山頂着。誰もいない。かすんで、遠望はきかない。岩木山、田代岳がやっと見える程度。森吉山は見えない。手元の温度計で30度。熱中症になりそうな暑さ。しばらくして、1ヶ月前にお会いした弘前市のK氏が蟶山コースから山頂へ。今夜は山頂にテント泊とのこと。11時45分、早く日陰に入る目的で、ひさしぶりに二股コースを下る。1時間ほどで二股着。この暑さで雪解けが進んだのか、水量が今朝より増えている。やむをえず、片足を沢の中にいれて渡る。登山靴の中に水が入った状態で、2時30分駐車場着。
 白神岳の芽吹きは標高1000mまで進んでいました。
 登り、山頂まで3時間30分、下り2時間45分、総行動時間7時間45分でした。
   
三の沢手前のムラサキヤシオツツジ  二股の徒渉地点 
   
ブナの実生(みしょう)  標高600m付近のブナの新緑 
   
 標高1000m付近のブナの芽吹き 一の沢付近でサルの家族が。 



2013.5.26



5月26日  単独行
              二ツ森(1086.2m)


 やっと訪れた春らしい天気に誘われ、急遽二ツ森に行ってきました。
 所用を片付け、8時30分と遅い能代出発。青秋林道がどこまで除雪されているか、最悪林道を歩く覚悟で入山。ブナの新緑がまぶしく美しい。左の白神岳が間近に大きく見える。途中に除雪車が駐められており、積雪2mほどの道路が林道終点まで除雪されている。ラッキーである。後で分かったのだが、6月2日二ツ森山開きがあり、そのため除雪したらしい。林道終点の巡視管理棟、トイレ付近は2mの積雪。4人の登山客が帰るところであった。9時40分、残雪を踏みしめて出発。一部登山道が出ており、カタクリの花が両脇に咲いている。ブナが芽吹きをむかえている。山頂直下の急登は残雪。振り返ると白神岳から向白神岳の稜線が美しい。赤石川上部の芽吹きから新緑への変化が美しい。45分ほどで山頂着。山頂付近は雪はなく、樹木で近くの展望はきかない。遠望はかすんで岩木山がやっと確認できる程度。5分ほどで下山。急斜面の雪面が滑りやすく、慎重に下る。12時前には自宅に帰り、昼食を食べる。
 1時間あまりの登山でしたが、二ツ森から白神岳方面のながめは最高でした。
 
   
 青秋林道は新緑の回廊 青秋林道から白神岳と真瀬岳(右) 
   
 除雪された青秋林道2m以上の壁 二ツ森山頂付近から白神岳と真瀬岳(手前) 
   
 ブナの根開け 赤石川上流のブナの新緑と芽吹き 



2013.4.22



4月22日  単独行
        4月 早春の白神岳(1231.9m)


 22〜23日が好天の予報で、空いている22日白神岳に行ってきました。
 夕方3時に所用があり、それまで帰る計画で6時30分能代出発。黒崎口駐車場には1台の車。出発の準備をしていたら、1台の車が到着。5分もしないうちに出発。要領のよい人である。能代は快晴だったが、ここは曇り空で山頂は見えない。山鳩の鳴き声に送られて7時30分出発。しばらくは土の上を行くが、蟶山への冬道分岐あたりから残雪がある。ふもとはもう春で、カタクリ、フクジュソウが満開。キクザキイチゲ、エンレイソウの花はまだ小さい。水場までのトラバースは残雪で歩きにくい。水場でスノーシューを着ける。ここから昨日のものと思われるたくさんの踏み跡がある。958m標高点に向かって、小さな尾根を登っている。きつい登りだが、その後をたどる。昨日積もったらしい新雪が10cmほど。150mの急登がきつい。この付近から霧氷がみられる。しだいに青空が広がる。尾根に上がると、踏み跡はほとんど消えているが、一人先につぼ足で登っている。雪が軟らかく、つぼ足はきつそうだ。大峰分岐下部の急登付近から真っ青な空に映える真っ白な稜線が美しい。山頂近くになると、ガスが広がり、展望は岩木山は見える程度。日本海は雲の中。避難小屋で先行の登山者と遭遇。弘前から来たN氏、2泊3日で白神岳を楽しむとのこと。10時45分山頂着。微風、ガスの中。避難小屋付近は2m以上の積雪。N氏が除雪してくれた避難小屋で昼食。感謝・感謝。ガスの中、11時45分下山。表面の新雪が雪崩れて滑り落ちそうになることも。途中、今日は小屋泊で明日向白神岳に登るという弘前の登山者とすれ違う。14時10分、駐車場着。
 山頂はガスでしたが、青空をバックにした白い稜線が印象に残った山行でした。今日の登山者は4人でした。
登り:最後の水場まで1時間5分、山頂まで3時間15分、
下り:最後の水場まで1時間15分、駐車場まで2時間25分、総行動時間は6時間40分でした。
   
蟶山への尾根上の奇形ブナ  大峰分岐下部より山頂 
   
大峰岳への稜線  大峰分岐下部の急登 
   
 向白神岳と岩木山(奥) 白神岳山頂にて 



2013.4.5



4月5日  二人行 
              羽後焼山(968.1m) 


 山仲間のタロンペ氏より、能代市の最高峰焼山に登りたいというリクエストにお答えし、好天のこの日に行ってきました。常盤林道から登りたいということで、長丁場が予想されましたが、その通りのハードな登山でした。
 
 5時30分能代を出発、山谷大柄滝入口に到着。ところが登山靴を忘れたことに気づき、引き返すことに。ショック。タロンペ氏は先に6時40分出発。私は50分遅れの7時30分追いかけることに。長い長い常盤林道をひたすら歩くことに。随所で土砂や雪が崩れている。上空は青空で少し暑い。覚悟をしていたとはいえ、単調な林道歩きはつらい。9時50分、標高240m、左の尾根が林道に最も近い場所でタロンペ氏が待機してくれて無事合流。ここから左の尾根にあがる。枝尾根に入りそうになるが、コンパスで確認して無事主尾根へ。右に造林杉、左に雑木林を見ながらのきつい登り。標高400m付近は残雪が消え、ヤブこぎ。アップダウンが少なく、ひたすらきつい登りで思ったより時間がかかる。標高668m、807mへの登りは特にきつい。なんと950mピークに人影が。ここで登山客に会うとは驚きである。950mからの眺めは最高。ここから焼山へのやせ尾根を心配したが、難なく通過できた。13時15分山頂着。水沢山から登ってきた能代市在住の登山者と山頂の展望を楽しむ。遠く秋田駒ヶ岳、岩手山がかすんで見える。40分ほど休んで13時55分下山。何時に車に着けるか不安。登りがきつかっただけ、楽に一気に下る。2時間ほどで林道に降り立つ。ここからまた長い長い林道歩き。話す気力もほとんどなく無言。18時疲れ切って車に到着。
 きついことは覚悟していましたが、予想以上にハードでした。林道だけでなく、尾根の登りも時間がかかりました。
 登り、林道から尾根に登る地点まで2時間20分、山頂まで5時間45分、
 下り、林道まで2時間、林道を2時間歩いて、スタート地点まで4時間、行動時間10時間25分でした。
 残雪期に羽後焼山に登るコースとして、水沢山経由、常盤林道利用、小滝山経由、岳林道利用など考えられますが、水沢山経由が一番楽なように思います。それでもかなりハードですが。
 コース地図はこちらにあります
   
 950mピークに人影 950mピークから焼山 
   
 登ってきた尾根 焼山山頂にて 
   
 山頂より岩木山(中央)と小岳(右) 焼山山頂付近より白神岳方面 



2013.3.27


3月27日  単独行
    3月 白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m)

 素晴らしい晴天の中、向白神岳日帰り往復をしてきました。
 午前5時30分、夜が明けそうな薄明かりの中を黒崎口へ。黒崎口駐車場まで何とか車は入れるが、駐車スペースがないため、引き返して30mほど手前の三叉路に駐車。遅れて能代からの6人グループが到着。もう1週間ぐらいで駐車場が使えそうだ。6時15分、スノーシューをはいて出発。林道にほとんど雪はない。登山届けのノートを見ると、3月に入って登山者が増えてきているようだ。蟶山への冬道に入る。気温が低かったためか、雪面がほどよく硬く、スノーシューのアイゼンが効いて急斜面を楽に直登できる。さほど疲れることもなく7時40分蟶山着。上空は雲ひとつない。快調に山頂をめざす。大峰分岐手前の急斜面が朝日を浴びて輝いている。この急登付近から冷たい南風が強く地吹雪の状態。しかし、クラストしている箇所もなく、楽に稜線へ。これからめざす向白神岳の稜線が遠く輝いて見える。9時4分白神岳山頂着。冷たい南風の中、向白神岳をめざす。笹内川源頭のピークは尖峰で、滑落しそうで緊張を強いられる。それ以後は、比較的広い稜線だが、クラストしている箇所や吹きだまりの雪で歩きにくい。しかし、左に白神岳の稜線、右に世界遺産のブナ林を眺めながら最高の気分。さすがに疲れがたまったのか登りがきつい。地図で確認しながら11時10分、向白神岳着。山頂部はさほど広くはない。岩木山がすぐそこに見える。延々と続くブナ林は圧巻。あいかわらず南風が強いため、玄関岳(1122m)まで引き返して昼食。ここから見る白神岳はスケールが大きい。つらい登りを終えて避難小屋に着いたのが14時。向白神岳を確認しながら下山。途中で6人グループを二組追い越す。16時車へ。今日は15人ほど入山していた。
 雪質に恵まれ、予想より短時間で向白神岳を往復することができました。ラッキーな一日でした。
登り、蟶山まで1時間25分、白神岳まで2時間49分、向白神岳まで4時間55分、
下り、避難小屋まで昼食時間を含めて2時間38分、車まで4時間38分。
行動時間は、9時間35分でした。
 
   
 朝日に照らされた大峰分岐下部の急登 大峰岳への稜線 
   
大峰分岐下部の急登  白神岳山頂の避難小屋とトイレ 
   
向白神岳への笹内川源頭  1250mピークから向白神岳 
   
向白神岳にて  世界遺産のブナと岩木山 
   
世界遺産のブナ林  玄関岳(1122m)から白神岳 



2013.3.24



 3月24日  二人行
             3月の森吉山(1454.2m)


 時間と天気に恵まれたこの日、むすこに誘われて森吉山に行ってきました。
 午前8時30分過ぎに能代を出発。10時過ぎ阿仁スキー場着。駐車場が満杯になるほどの車。200台以上はありそうなのにビックリ。不思議に思いながらチケットを買いに行ったら、今日が今シーズン最後とのこと。納得してゴンドラに乗り込む。たくさんのスキーヤーにうれしくなる。上部のゴンドラ駅舎付近はきれいな霧氷。むすこはスノボーを持って、私は山スキーで山頂をめざす。わずかに周囲の木々に雪が積もっている。踏み跡がかたく、つぼあしでも十分登れる。樹氷はもう小さくなっている。青い空の下を快適に登る。息子はスノボーが重そうだ。山頂付近はわずかにクラストしている部分も。山頂には十数人の登山客。比較的あたたかく、昼食をとっている。岩手山、駒ヶ岳が間近にきれいに見える。白神山地方面は見えない。CCレモンとかりんとうでお腹を満たし下山。スノボーで華麗に滑り降りる息子を前方に、なんとか滑り降りる。踏み跡のない雪原を滑り降りるのは最高。ゲレンデはザラメ状の重い雪。無事滑り降りて、ゴンドラ駅舎のレストランでラーメンと持ち込みのおにぎりを食べる。スキー場のレストランでラーメンを食べたのは20年以上前か。森吉山は手軽で、よい山です。
なお、阿仁スキー場のゴンドラは、5月の連休まで運休だそうです。
   
石森(左)と森吉山奥岳(右)   樹氷はとけ落ちている
   
ゴンドラ駅舎付近より  石森手前にて 
   
避難小屋は屋根しか見えない  スノーボードの滑り 
   
山頂にて  山頂にて 



13.2.27



2月27日  二人行
          2月 霧氷の白神岳(1231.9m)


 冬空が続いてうんざりしていたが、NHKの全国的に晴れの天気予報に誘われ、急きょ白神岳に行ってきました。
 6時30分すぎ、能代出発。上空はうす曇、本当に晴れるのか疑問。期待した林道の除雪は全くやられていない。やむをえず、国道脇に車を駐める。2時間前に出発したタロンペ氏の車がある。8時出発。ここから長い林道歩き。積雪は20cmぐらいだが、雪が重い。タロンペ氏のラッセルに助けられて進む。山頂までラッセルをしていただくことに。大感謝である。駐車場手前から杉林に入り、上部のヘアピンカーブへショートカット。8時40分、記帳所着。この一ヶ月間登山の記録なし。蟶山への急登では、表層が崩れ落ち、登りにくい。蟶山に近づくとブナに着雪が目立つ。蟶山の標識は雪の中。ここからブナの霧氷がきれいだ。着雪量は少なく、芽もふくらんで春が近づいていることを感じる。大峰分岐手前の急登を行くタロンペ氏が見える。クラストしていて緊張させられる。真っ青な空に映える稜線がきれいだ。稜線に上がると、南東の冷たい風が強い。タロンペ氏と山頂で合流。山頂はとにかく寒い。展望は白神山地の山々が見える程度。岩木山がやっと見える。雪のため、避難小屋に入れる状況ではない。トイレ脇で風をさけて10分ほど休み下山。重い雪に難渋しながら記帳所へ。ここから長い長い林道歩き。疲れ切って4時国道着。
 ほんのわずかですが、春の息吹を感じた白神岳でした。それにしても、タロンペ氏のラッセルに感謝感謝です。思ったより、短時間で登れたのはタロンペ氏のお陰です。
 登り、国道から記帳所まで40分、蟶山まで2時間20分、山頂まで4時間10分、
 下り、昼食を含めて国道まで3時間30分、行動時間8時間でした。
   
蟶山頂上、標柱が雪の中  ブナの霧氷が美しい。 
   
ブナの霧氷が美しい。  森林限界のブナ 
   
大峰分岐下部の急登はクラスト  山頂避難小屋に入れず。 
   
山頂から世界遺産のブナ林  山頂にて 



2月14日田代岳

2月14日  三人行
            冬の田代岳(1177.8m) 



 前日(13日)が素晴らしい快晴で、一日遅れで急きょ山に行くことにしました。
タロンペ氏とどこに行くか未定で午前6時に我が家で落ち合う。車に乗ってからどこに行くか相談、午後天気がくずれるという予報から、比較的短時間で登れる田代岳をめざす。国道から越山への道路に入ると除雪が悪く、対向車との交差に苦労する状態。7時40分大広手登山口着。他に車はなし。青空が広がる中、8時5分出発し冬道を行く。杉林を登り左に伸びた尾根に取り付く。ここからは尾根上を登っていく。昨日登ったのだろうか、スキーとスノーシューのトレースがわずかに残っている。場所によっては30cmほどのラッセル。着雪のないブナが続くが、次第に霧氷が見られる。このコースには太いブナやダケカンバが見られ、青空をバックに霧氷がきれいだ。振り返るとロケット実験場、三ツ森、西股山が美しい。写真を撮りながら上をめざすが次第に風が冷たくなる。田代湿原手前でウィンドブレーカーを着用。湿原から上部は冷たい南風が強い。山頂手前で振り返ると、一人のスキーヤーが登ってくる。手を振っている。すぐにしょうすけ氏と確認。山頂で一緒になり、神社で1時間ほどかけてゆっくりと昼食。登りはじめは展望がよかったが、山頂ではガスと吹雪で烏帽子岳がやっと見える程度。気温は神社の屋内でマイナス7度。天気は下り坂で雲が上空を覆い、粉雪が舞っている中を下山。しょうすけ氏の美しいシュプール、華麗な滑りを横目で見ながら、13時大広手登山口着。
 登りで青空に映えるブナやダケカンバ、山並みを楽しむことができました。天気がよいと、この時期の山は最高です。
 登り2時間、下り1時間、行動時間4時間ほどでした。
   
 青空の下で出発の準備 トレースの残っている尾根を登る 
   
霧氷をつけたブナの巨木  県境の山三ツ森(左)と青森県の山西股山(中央奥) 
   
田代湿原下のブナ  青空に生えるブナの霧氷 
   
田代湿原のブナ  田代湿原を先行するタロンペ氏 
   
山頂から田代湿原のしょうすけ氏  颯爽と滑り降りようとしているしょうすけ氏 
   
下山の準備をするタロンペ氏  下山時田代湿原は吹雪 




2013.2.6



2月6日〜7日
             十和田湖・奥入瀬渓流 


 二泊三日で、冬の十和田湖と奥入瀬渓流、十和田湖冬物語を楽しんできました。
 6日午後能代を出発、大湯の宿で夕食後十和田湖冬物語の会場、休屋へ。会場は大きな雪像、まばゆいイルミネーションがいっぱい。観光客は100人程か。ほとんどが若いカップルや親子連れ。気温マイナス3度。さほど寒くはない。大きな雪山の中がバーや居酒屋に。午後8時からは冬花火。澄んだ空気のためが幻想的な美しさ。秋田県側に帰る車は3台だけ。青森県の人々は頑張っているなあ。
 2日目は冬の十和田湖へ。曇り空ながら展望はよい。湖面に山々が映ってきれい。乙女の像までは雪道がつけられているが、ほかはほとんど雪の中。奥入瀬渓流の歩道も雪。他に観光客はスノーシューをはいた7人のグループが一組だけ。樹氷ラインを帰る。しだいに吹雪になり、大館付近は大雪。能代は雨。
 冬の十和田湖、奥入瀬渓流はさみしいものでした。
   
十和田湖冬物語  城塞のような雪像 
   
冬花火もありました。   十和田湖の湖面に映る外輪
   
ひっそりとした十和田湖  半分凍っている銚子大滝 



1月24日森吉山

 1月24日  二人行
            樹氷の森吉山(1454.2m)


 森吉山の樹氷が美しいという新聞記事に誘われて、比較的天気が良さそうなこの日、急きょ森吉山に行ってきました。
 9時20分能代出発。早朝から快晴であったが、この時間には雲が出てきて先行き不安。11時阿仁スキー場着。50台ほどの車が駐められている。ゴンドラ乗車券を買う時に、樹氷は半分ほど落ちていると知らされるが、ここまで来てやめるわけにはいかない。雲がどんどん増えてきている。ゴンドラを降りると、上空は曇で覆われ風も出てきた。スノーシューを借りて、11時30分ゴンドラ駅舎を出発。スノーボーダーが5人ほどしかいない。さみしい。登山客も我々含めて4人。こちらもさみしい。樹氷が半分はがれおちたアオトドがしばらく続く。避難小屋付近から上部はモンスターのような大きな樹氷が見られる。次第に天気が回復し、青空が広がってきた。青空をバックにした樹氷がきれいだ。12時56分山頂着。鳥海山はすそ野だけだが、白神岳、岩木山、八甲田山、岩手山、秋田駒ヶ岳、太平山がきれいに見える。展望は最高だが、冷たい南風が強く、写真を撮って下山する。上空はどんどん雲に覆われ、寒くなってきている。岩木山が大きく近くに見える。ずっと我々二人だけ。13時45分ゴンドラ駅舎着。スキー客もいない。上空はどんよりとした雲で覆われ、能代付近では雨が降り出す。
 前日(23日)の好天と温度上昇により樹氷はイマイチでしたが、石森から山頂までの間青空に恵まれ、展望もよく満足な山行でした。
 登り、ゴンドラ駅舎から山頂まで1時間26分、
 下り、山頂からゴンドラ駅舎まで43分でした。
   
80m樹氷はほとんど雪が落ちている  石森めざして樹氷間を登る 
   
石森を過ぎると樹氷も美しくなる  青空に映える樹氷 
   
森吉山奥岳の樹氷  避難小屋と山頂、今年は雪が多い? 
   
もう少しで山頂  山頂にて、冷たい南風の中 
   
山頂より岩手山  秋田駒ヶ岳 
   
下りは曇り空に  石森から岩木山と森吉神社 



1月21日水沢山



 1月21日  二人行
           白神山地・水沢山(822.2m)


 
悪天続きの中、お日さまマークの天気予報に誘われて、秋田県八峰町の主峰である水沢山にタロンペ氏と行ってきました。
 午前6時半、能代を出発、薄明かりの中水沢ダムを目指す。上空はわずかに雲の切れ間があり、好天になることを願いながら運転。水沢ダム手前で、山並みに朝日があたりうす赤色に一瞬染まった。あわてて写真におさめる。水沢ダムからさらに50mほど入ったところに車をUターンするためのスペースがあり、ここに駐車して7時40分スノーシューをはいて出発。15cmほどの新雪で足への負担が大きい。次第に青空が広がり暖かい。45分ほどで水沢林道から一ノ又沢沿いの林道入口着。右の廃道になった林道を行く。ヤブがあり歩きにくい。最奥から水沢山への登りに入る。この付近はミズナラの美しい樹林帯。右に伸びた尾根に取り付き、山頂へのきつい尾根の登りを行く。次第にブナ林に変わる。途中、3カ所ほどの急登があり、足下の雪が崩れ落ちて上に進めない状態。枝を頼りに何とか登る。こんなひどい登りは他にないというタロンペ氏の感想。11時50分山頂着。4時間10分かかった。晴れ、無風でこの時期としては珍しくあたたかい。能代方面はかすんでいるが、男鹿半島まで確認できる。二ツ森、泊岳、雁森岳、藤駒岳、焼山が間近に、遠く白神岳、岩木山、尾太岳が見える。素晴らしい眺望だ。山頂で暖かい日差しの中ゆっくり昼食。展望を楽しみながらのコーヒーがうまい。12時15分下山開始。急斜面を滑るように下る。林道に出てカモシカとサルに遭遇。14時10分車へ到着。

 水沢山は標高が822mと低山であるが、きつい急登があり登り甲斐のあるよい山です。天候に恵まれ、大満足でした。

 登り、水沢ダムから一ノ又林道分岐まで24分、山頂まで4時間10分、
 下り、一ノ又沢林道分岐まで1時間18分、水沢ダムまで1時間54分、総行動時間6時間29分でした。
 コース地図はこちらにあります
   
朝日を浴びてうす赤色に染まった山並み  水沢ダムから50mほど入った場所に駐車 
   
林道から見えた朝日を浴びた水沢山  標高が低いところはミズナラ林 
   
トグロをまいたようなブナ  途中の尾根から見えた水沢山 
   
尾根上をひたすら登る  巌森岳(正面)と岩木山(右奥) 
   
山頂にて・奥が焼山   山頂から能代方面
   
次郎左衞門岳(左)と焼山(中央)  泊岳(左)二ツ森(中央)雁森岳(右) 



1月14日白神岳

1月14日  二人行
           1月 新春の白神岳(1231.9m)

 今年に入ってやっと天気が少しだけ落ち着いたこの日、蟶山まで、行けたら白神岳山頂までの計画で、タロンペ氏と今年の登り初めに行ってきました。
 能代を6時出発、黒崎口駐車場を目指すが、除雪されておらず国道から林道に入ってまもなくの、黒崎林道と林道日野線の三叉路に車を駐める。川崎ナンバーの車一台が駐まっている。スノーシューを履いて7時06分出発。無風でさほど寒くない。長い林道歩きで除雪していないのがうらめしい。途中からショートカットして杉林に入り、駐車場上部の道路に出る。記帳所まで42分。登山ノートには31日〜2日まで山頂小屋泊の記帳がある。登山道には新雪が20cmほど、昨日雪が降ったらしい。蟶山への急登は深雪でラッセルがきつい。次第に樹木に着雪が見られる。9時56分、蟶山着。周囲は重そうな雪を抱えたブナで真っ白。遅くとも1時には山頂着を目標に上を目指す。モンスターのようなブナの樹氷を縫うように登る。相変わらず、深雪でつらい。ブナの樹氷を写真におさめながら順調に進む。大峰分岐下部の急登あたりから冷たい風。急登は一部クラストしている。山頂や稜線が見えるので迷うことはない。12時12分山頂着。予想以上に展望がよい。岩木山、八甲田山、森吉山、太平山、男鹿半島、能代市が見える。鳥海山は見えない。冷たい東風に手の指先が冷たい。避難小屋は屋根まで雪に埋まっている。昨年の1月18日の時よりも雪が多い。小屋のかげでパンを食べるが寒くて耐えられない。12時34分、下山。大峰分岐下部の急斜面はクラストのため滑落しそうで怖い。慎重に下る。ブナの樹氷を楽しみながら、13時47分蟶山着。ここから一気に下る。記帳所15時、車に15時27分着。
 山頂の寒さには閉口しましたが、ブナの樹氷の美しさは最高でした。

 登り、蟶山まで2時間50分、山頂まで5時間6分、
 下り、蟶山まで1時間13分、車まで2時間53分、総行動時間は8時間21分でした。
 
   
黒崎林道と日野林道の三叉路に駐車  蟶山の急登 
   
蟶山手前から岩崎方面  蟶山は白の世界 
   
周囲のブナは真っ白  行く手をさえぎるブナの樹氷 
   
雪をつけたブナの巨木   ブナの樹氷の中で
   
蟶山への尾根と日本海  大峰分岐手前の急登 
   
山頂避難小屋は屋根まで雪  (参考)昨年2012年1月18日撮影の避難小屋 
   
向白神岳の稜線と岩木山(奥)   二ツ森方面は雲海








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