登山の記録(2012年) 

平成24年の登山の記録を紹介します。



2012年12月29日  蟶山(まてやま)(841.1m) 
2012年12月17日  12月 冬の白神岳(1231.9m) 
2012年11月11日  11月 晩秋の白神岳(1231.9m) 
2012年11月10日  抱返り渓谷 
2012年10月27日  八甲田山(1584.4m)  
2012年10月22日  10月 紅葉真っ盛りの白神岳(1231.9m) 
2012年10月16日  神室山(1365.2m)コース地図あり。 
2012年10月10日  藤里駒ヶ岳(1157.9m)・田苗代湿原 コース地図あり。
2012年10月 4日  羽後朝日岳(1376m) コース地図あり。
2012年 9月28日  9月 初秋の白神岳(1231.9m) 
2012年 9月26日   羽後朝日岳(1376m) コース地図あり。
2012年 9月14日  青森県西目屋・大川を遡行 コース地図あり。
2012年 8月27日  8月の白神岳・笹内川から白神岳へ コース地図あり。
2012年 8月21日  岩手山(2038.2m) 
2012年 7月29日  花の和賀岳(1440.0m)・薬師岳(1218m) 
2012年 7月21日  ニッコウキスゲとモウセンゴケの森吉山(1454.2m) 
2012年 7月18日 大雪渓と花の鳥海山(2236m) コース地図あり。
2012年 7月 8日  7月 花の白神岳(1231.9m) 
2012年 6月30日  花と残雪の鳥海山(2236m) 
2012年 6月15日  6月の白神岳(1231.9m) 
2012年 6月11日  森吉山(1454.2m) 
2012年 6月 2日~ 5日  全県総体登山競技 秋田駒ヶ岳山域 コース地図あり。
2012年 5月14日  5月の白神岳(1231.9m) コース地図あり。
2012年 5月11日~13日  県北総体登山競技 田代岳(1177.8m) 
2012年 4月28日  田代岳(1177.8m)・雷岳・烏帽子岳・茶臼岳 コース地図あり。
2012年 4月20日  4月の白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m) 
2012年 3月29日  3月の白神岳(1231.9m)コース地図あり。 
2012年 3月16日  羽後焼山(963.1m) コース地図あり。
2012年 3月 1日  樹氷の森吉山(1454.2m) 
2012年 2月29日  小滝山(614.2m)・910mピークコース地図あり。 
2012年 2月22日  2月の白神岳(1231.9m) コース地図あり。
2012年 1月18日  1月の白神岳(1231.9m) コース地図あり。
2012年 1月10日  兜流山(737.8m) コース地図あり。 



12月29日蟶山


12月29日  単独行
            蟶山(まてやま)(841.1m) 


 当日、朝起きたら素晴らしい快晴、この天気に誘われて、急きょ今年の登り納めとして蟶山に行ってきました。 朝食後、7時50分能代を出発。快晴の天気が青森県に入ったら曇り空に。黒崎口の駐車場に至る林道日野線は途中まで除雪後、10cmあまりの積雪。駐車場まで750mほど手前の林道に車を駐め、スノーシューで9時2分出発。雪が重く思ったよりつらい。30分近くかかって記帳所へ。我々が登った12月17日以降、入山の記入はない。兎の足跡以外、踏み跡は全くなし。蟶山への冬道に入ると、積雪が1mほど。重い雪のラッセルがきつい。次第に周囲の樹木に着雪が見られる。真っ青な空の下に、大峰岳にいたる白い稜線が見える。山頂まで行きたい気持ちに駆られるが、時間的に無理。早出しなかったことが悔やまれる。蟶山に近づくと白一色。枝に氷が付着してキラキラ光っている。また、重そうな雪を抱えたブナがモンスターのよう。重い雪に時間がかかり、11時43分蟶山到着。蟶山分岐から引き返して、陽光の中で昼食。ブナに付着した雪が融けて、ボタボタと落ちてくる。青空をバックに、雪をまとったブナが美しい。1時間ほどしてゆっくり下山。気温が上がり、雪がますます重くなってきている。上空はまだ真っ青だ。13時52分、車に到着。
 短時間の低山登山でしたが、今年の登り納めとして十分楽しめました。
 
蟶山までの登り2時間41分、下り1時間9分でした。

   
駐車場手前750m付近に駐車  記帳所に朝日がさし込んでいる。 
   
真っ青な空をバックに登山道入口の巨木  蟶山への冬道の急登 
   
周囲の樹木には霧氷が。  標高700m付近のブナの巨木 
   
ブナの霧氷  周囲は真っ白な世界 
   
蟶山山頂も白の世界  美しいブナの霧氷 
  
蟶山周辺は美しいブナがいっぱい 霧氷をつけたブナの巨木 
  
雪をつけたブナ 国道から見た白神岳山頂 

 
蟶山への冬道 




12月17日白神岳


 12月17日  二人行
         12月  冬の白神岳(1231.9m)


 登山日和に恵まれない毎日ですが、やっと12月の白紙岳に行くことができました。黒崎から蟶山への冬道利用の山頂往復です。

 山仲間のタロンペ氏と6時能代を出発、暗い夜道を黒崎登山口駐車場へ。八森あたりでやっと明るくなる。駐車場までの林道だけでなく、駐車場もきれいに除雪されている。感謝である。さすがに他に車は見当たらない。曇天、無風の中、冬用ジャケット、オーバーズボンなしで7時05分出発。数センチの積雪。登山届けによると、11月中旬からほとんど登山者の記帳はない。ここでスノーシューを履く。冬道入口付近で積雪は20cmほど。どちらを行くか迷ったが、冬道へ。ヤブはさほど苦にならない。雪面は少し埋まる程度のかたさ。マーキングテープを頼りに登るが、蟶山への急登はきつい。わずかに踏み跡がある。9時15分蟶山着。暑いくらい。登るにつれてブナの枝が霧氷で白っぽい。風上の方向だけに氷が発達しており、樹霜(じゅそう)というらしい。標高が高くなるほど白さが増し美しい。夢中で写真に納めながら、大峰分岐直下の急登へ。周囲はガスに包まれ、冷たい西風で寒い。ややクラストしている斜面を慎重に登る。稜線に出ると風は強まり、視界はまったくきかない。不安の中避難小屋をめざす。小屋手前の鞍部で突然視界にトイレが入ってきて、安堵する。11時30分山頂着。風が強く寒い。手足の指先が冷たい。2階の窓から避難小屋に入り昼食。この時期、避難小屋はありがたい。12時32分、下山開始。大峰分岐直下の斜面はクラストして滑落しそうで怖い。800m付近から振り返ると山頂が青空の中。14時蟶山着。上空は青空で気温が上がっている。融けてくさった雪が重く歩きにくい。3月の雪のよう。転倒しながら、下山。ひざがガクガク。15時18分駐車場着。結局登山者は私たち二人きりでした。

 登り、蟶山まで2時間10分、山頂まで4時間25分、

 下り、蟶山まで1時間29分、駐車場まで2時間46分、行動時間8時間13分でした。

(参考)
  霧氷:水蒸気や霧が氷点下に冷やされ、樹枝などに凍りついたもの。生成条件によって       樹霜(じゅそう)・樹氷・粗氷などがある。
  樹霜:霧氷の一種。夜間、放射冷却した樹木などの表面に、空気中の水蒸気が昇華し、      氷の結晶とな って付着したもの。枝状・扇状・コップ状などいろいろな形がある。風     上の方向に発達するのが特徴。
  樹氷:霧氷の一種。過冷却した微少な水滴が木の枝などについて直ちに凍ってできた白      いもろい氷。木に氷の花が咲いたようになり美しい。    (スーパー大辞林より)



   
きれいに除雪された駐車場、他に車なし。  蟶山への冬道の急登 
   
蟶山を過ぎるとブナに霧氷が。  美しい霧氷の中を登る 
   
標高800m付近の霧氷をつけたブナの巨木  ブナの枯葉も寒そう! 
   
 標高900m付近の霧氷をまとったブナの巨木 一面真っ白な世界 
   
山頂避難小屋  ガスの中、冷たい風が吹く山頂 
   
一瞬姿をあらわした白神川上流の雪景色  下山時の蟶山山頂は青空の中 

 
霧氷をまとった美しいブナ林 



11月11日白神岳


11月11日  単独行
             晩秋の白神岳(1231.9m)

 雨天が続きストレスがたまっていましたが、やっと晴れる予報に期待して白神岳に行ってきました。
 所用をこなし、9時能代出発。晴天の中黒崎口駐車場へ。車が4台駐まっている。10時15分晴天の中出発。あたたかい。駐車場の上は今が紅葉のピーク。記帳所付近は朝日に照らされた紅葉がきれいだ。ブナの大木はもう葉を落としている。黒い杉、ヒバをバックにした黄色い葉が映えてきれいだ。二股分岐まで紅葉が続く。ここを過ぎるとしだいに色づいた葉は減っていく。ブナはほとんど葉をつけていない。11時50分二股着。この数日の雨のためか、水量が多い。やっとの思いで徒渉。ここからの急登はほとんど葉をつけていない。気がつくと、上空は曇り空。落ち葉が積もっているが、濡れておりカサカサという音をたてて登るわけにはいかない。落ち葉が滑り、登りにくい。1時30分山頂着。だれもいない。曇ってはいるが、展望は悪くない。鳥海山の白いシルエットがかすかに見える。山頂の水場を確認してから昼食。寒いので避難小屋に入る。2時下山。葉を落とし蜘蛛の巣のようなブナ林を下る。何となく寂しく感じる。標高950m付近でドラミング。前回確認したアカゲラか。次第に暗くなってきたので先を急ぐ。4時15分、薄暗い中駐車場着。
登り、二股まで1時間35分、山頂まで3時間15分、
下り、マテ山分岐まで1時間10分、駐車場まで2時間15分、
行動時間6時間でした。

 
記帳所のノートを見ると、11月4日、5日は山頂が真冬であったと書かれています。これからは冬装備が不可欠のようです。

白神岳登山ルート地図はこちらです。 
   
 駐車している車が4台。青空が広がる。 登山道入口の葉を落としたブナの大木 
   
記帳所付近は紅葉まっ盛り  二股手前の美しいブナ林 
   
思ったより水量が多い二股  二股急登780m付近の姥石 
   
遠く男鹿半島が見える  山頂から避難小屋、右奥が岩木山 
   
山頂直下の水場  登山道は落ち葉のじゅうたん 
 
白神川源流部から日本海を望む 




11月10日抱返り渓谷


 11月10日   二人行
                抱返り渓谷

 
朝、NHKテレビで抱返り渓谷の紅葉は今がピークとのニュースを見て、急きょ行くことにしました。
 能代を8時45分出発、101号線を通り比立内の道の駅でバター餅、なめこ、こはぜを買って抱返り渓谷へ。曇り空であったが、しだいに青空が見られるように。11時30分到着。料金300円を支払い、駐車場へ。この日が紅葉まつりの最終日ということで、たくさんの観光客。大型バスも駐まっている。さっそく、抱返神社を参拝し、出発。神の岩橋を渡ると、目の前に美しい紅葉が。青空に映えている。最奥の回顧(みかえり)の滝まで45分、駐車場に帰ったのが1時15分。紅葉と渓谷の美しさに大満足。帰りゆぽぽでお風呂に浸かり、世界一のビールを買い、田沢湖経由で家に帰ったのが6時でした。
 
 
   
 抱返り渓谷入口の売店、出店もありました。 抱返り渓谷の紅葉 
   
 真っ赤な抱返り渓谷の紅葉 最奥の回顧(みかえり)の滝 
   
回顧の滝にかかるブナ  誓願時の洞窟から見た紅葉 
   
渓谷上流部の紅葉  玉川の河原で紅葉をバックに 
   
神の岩橋  神代からみた東の山々(左が朝日岳、右が和賀岳か?) 
 
抱返り渓谷対岸の紅葉 
 
抱返り渓谷上流の紅葉 




10月27日八甲田山



 10月27日   単独行
               八甲田山(1584.4m)


 
不安定な気候が続く中で27日が快晴の予報に期待して、八甲田山に行ってきました。
 午前4時能代出発。十和田湖周辺の混雑を避けて、黒石経由394号線を通り酸ヶ湯へ。さすがに車はほとんど走っていない。紅葉のシーズンということで、たくさんの車が駐まっている。6時40分、肌寒く朝日もあたらない中を出発、仙人岱ヒュッテを目指す。地面が凍りつき滑り歩きにくい。登山者は2~3名。振り返ると乗鞍岳、硫黄岳が朝日を浴びて美しい。1時間ほどで仙人岱ヒュッテ着。快晴、上空には全く雲はなく、真っ青。高田大岳を目指す。ササが登山道に覆い被さり、ヤブこぎ状態。手前のピークである小岳の山頂部はハイマツ帯。枝が登山道をおおい、すねが痛い。20分余りで小岳山頂。最高の眺望。十和田湖周辺は雲海になっている。高田大岳を目指すが、さらにヤブがひどい。結局断念して、引き返すことに。仙人岱にもどり大岳への急登へ。数人の登山客がいる。9時15分山頂着。展望がいいが、東風が強く冷たい。気温12度。山頂は私以外誰もいない。岩手山、秋田駒ヶ岳、白神岳などほとんど見える。森吉山の脇に白い鳥海山が確認できる。真っ青な空に山々が美しい。東側は雲海。大岳避難小屋には数人の登山客。まだ、9時半を過ぎたばかり。時間があるので、ロープウェー山頂乗り場まで行き、宮様コースから毛無岱へ行くことに。井戸岳、赤倉岳を行く。すれ違う登山客が多い。真っ青な空の下、周囲の山々、下界の紅葉、青森市街、岩木山などを眺めながらの稜線歩きは最高。10時55分、ロープウェー駅着。引き返して、宮様コースへ。名称がいいが、ぬかるんだ歩きにくいコース。25分かかって毛無岱へ。ここで昼食。ほどよい暖かさ、真っ青な空をバックにした三山を眺めながら最高のランチタイム。ここから見る岩木山も美しい。酸ヶ湯への下山途中、タロンペ氏より電話がある。太平山から馬場目岳への縦走をしている。馬場目岳で昼食とのこと。ひと安心。13時30分酸ヶ湯着。周辺は大変な混雑。紅葉の中を黒石目指す。途中、城ヶ倉大橋にはたくさんの人が紅葉を楽しんでいる。
 八甲田山の紅葉のスケールの大きさに感動の山行でした。

 登り、酸ヶ湯から仙人岱ヒュッテまで1時間、小岳まで1時間30分、引き返して大岳山頂まで2時間35分、
 下り、井戸岳赤倉岳経由ロープウェー駅まで1時間40分、引き返して宮様コース経由毛無岱まで2時間30分、酸ヶ湯まで4時間15分。
 行動時間は6時間50分でした。
 コース地図はこちらにあります。
   
 酸ヶ湯温泉周辺は紅葉まっ盛り 登山道は凍結、イワカガミも寒そう 
   
小岳山頂、眺望がサイコー  小岳より仙人岱と南八甲田 
   
山頂にて、独り占め  雲海に浮かぶ岩手山 
   
森吉山と鳥海山(矢印)  大岳の噴火口と雛岳(左)高田大岳(中央)小岳(右) 
   
山頂より毛無岱と紅葉帯  井戸岳の北に広がる紅葉帯 
   
大岳避難小屋には数人の登山客  田茂萢湿原とロープウェー駅舎 
   
毛無岱休憩所にて昼食  毛無岱より岩木山 
   
毛無岱より三山(左が赤倉岳、中央が井戸岳、右が大岳)  酸ヶ湯温泉は車がいっぱい 
   
紅葉の中を酸ヶ湯に下る  紅葉に包まれた車道 
   
車道脇の美しいブナ林  城ヶ倉大橋は紅葉を求める人でいっぱい 
   
城ヶ倉大橋下流側の紅葉  城ヶ倉大橋上流側の紅葉(左奥が大岳、右奥が硫黄岳) 
 
 千人岱湿原より大岳(左)と小岳(右)
 
大岳からの眺望(左より八幡岳、雛岳、中央が高田大岳、右が小岳、赤倉岳、乗鞍岳) 




10月22日白神岳


 10月22日   単独行
      10月の白神岳(1231.9m) 紅葉真っ盛り


 タロンペ氏のブログで白神岳の紅葉が真っ盛りということだったので、紅葉を求めて白神岳に行ってきました。
 朝食をきちんと食べ、8時に能代を出発。黒崎の駐車場には5台の車、名古屋ナンバー、成田ナンバーなどの車に混じって、なんとしょうすけ氏の車が。9時10分、気温16度日差しを受けながら出発。記帳所のノートによると、しょうすけ氏は1時間半ぐらい早く入山している。このあたりはほとんど紅葉していない。二股分岐でどちらのコースを登るか迷ったが、二股コースへ。一の沢を過ぎると、突然色づいたブナを見ることができる。夢中でカメラのシャッターを押す。二股はわずかに紅葉している。急登に入ると、ブナ林が真っ黄色。太陽の光に照らされて美しい。昨年も見たように思うが、やはり大感激。まぶしいくらいの明るさ。カメラにおさめながらの登りなので、あまりつらくない。気がつくと低灌木帯に。振り返ると左の尾根、登ってきた尾根、右のマテ山の尾根の紅葉がきれいだ。11時50分山頂着。8人のグループがいる。南側がかすんでおり、鳥海山、森吉山が見えないが、東、北は展望がよい。八甲田山は雲の上。向白神岳への稜線の紅葉がひときわきれいだ。絹層雲が上空をおおってきている。天気は下り坂か。昼食後、下山。紅葉が続くが、マテ山付近から下はまだ色づき始め。下るのがもったいないと思い、途中でコーヒータイムをとっていたら、突然キツツキが近くでドラミング。あわてて写真におさめる。途中で8人グループに追いつき、ゆっくり後ろを行く。3時5分、駐車場着。不老不死温泉のバスが迎えに来ている。この後、温泉に入って、宴会だろうか。
 10月16日に登った神室山とは趣の異なる白神岳の紅葉を十分楽しめた山行でした。
 登り、二股まで1時間10分、山頂まで2時間40分、
 下り、最後の水場まで2時間、駐車場まで2時間45分、行動時間5時間55分でした。
   
 二股手前の色づいてきたブナ 朝日に照らされた二股の沢 
   
 二股コース急登のブナ林 二股コースのブナ 
   
山頂直下の紅葉  山頂から避難小屋と下山する登山客 
   
 向白神岳に通じる稜線玄関岳方面 白神川源流部 
   
マテ山に通じる尾根  大峰分岐下の急登から山頂 
   
向白神岳・奥は岩木山  マテ山コースのブナ林 
   
マテ山コースのブナ  雄のアカゲラ? 
 
お花畑から日本海側の眺望 
 
大峰分岐下の急登から日本海側の眺望 




10月16日神室山



10月16日   単独行
          神室山(1365.2m) 紅葉真っ盛り


 いつか行ってみたいとあこがれていた神室山に、急に思い立ち、紅葉にはまだ早いと思いつつ行ってきました。
 夕方、所用があったので、午前3時30分能代出発、ノロノロ運転にイライラしながら高速道路を走り、6時過ぎ秋ノ宮の役内集落奥の登山口に到着。駐車場には車が一台。6時30分、気温17度、少し肌寒い中、出発。登りは昔修験者が登ったといわれる西ノ又コース。400mほど左岸の車道を歩き、登山道に入る。まもなく金属製の吊り橋の第1徒渉点を渡り、右岸へ。吊り橋は結構揺れる。さらに第2徒渉点の吊り橋で左岸へ。ここから気持ちのよいブナ林の中を行くが、すぐ滑り落ちそうな左岸の斜面を行くことに。地形図のコースより20mほど高いところを行く。3回目の徒渉地点には三十三尋(ひろ)の滝がある。ここを過ぎると、いよいよ標高差450mの急な登り、胸突八丁である。次第に紅葉が見られる。見とれて登っていると突然視界が開け、周囲の山々が見渡せる。広々とした御田の神を過ぎると山頂が間近。9時20分、山頂着。気温14度、風が冷たい。雲があるが、展望はよい。栗駒山、虎毛山、高松岳、山伏岳、火打岳が見える。月山は雲の上に頭を出し、鳥海は、頭だけ雲でかくれている。山頂部の紅葉は真っ盛り。見とれながら少し早い昼食。すぐしたに真新しい避難小屋がある。山頂を独り占めしていたが、しばらくして5~6人の登山客。1時間余り休んで、前神室山を通るパノラマコースを下る。山頂から前神室山までの稜線は、紅葉で真っ赤。最高の稜線歩き。ミネカエデ、ミネザクラ、ハンノキ、ナナカマド、ヤマウルシなど紅葉のピーク。「じゅうたんを敷きつめたよう」という表現がピッタシ。太陽光線によって、色が変化する。地元の人によると、神室山の紅葉は今が見ごろ、栗駒山に負けないとのこと。第3ピーク(1288m)からの急な下り、ざんげ坂あたりから尾根上には伐採されずに太いブナが残っており、黄色く色づいている。標高500m付近までブナ林が続く。美しいブナ林の下山路は最高。13時20分、駐車場着。
 期待しなかった紅葉が見られ、好天にも恵まれ、太いブナもあり、大満足な山行でした。
 登り、胸突八丁手前まで1時間15分、御田の神まで2時間20分、山頂まで2時間50分、下り、前神室山まで1時間5分、駐車場まで2時間45分、行動時間、6時間50分でした。
 
 コース地図はこちらにあります。
   
第1徒渉点と第2徒渉点にかかる金属製の吊り橋 第3徒渉点手前の三十三尋(ひろ)の滝 
   
急登 胸突八丁の紅葉  御田の神付近は平地 
   
神室山最後の登り  山頂にて記念撮影・左が高松岳、右が虎毛山、中央奥が栗駒山 
   
 山頂直下の真新しい避難小屋 前神室山に向かう途中振り返る。 
   
 前神室山への稜線、山形県側の紅葉 山形県金山川方面 
   
太陽の光線で色を変える紅葉  前神室山稜線の紅葉 
   
前神室山稜線の紅葉  前神室山稜線の紅葉 
   
前神室山への登り  前神室山からの下りで見られるおもしろい形をした黄葉のブナ



10月10日藤里駒ヶ岳



10月10日   単独行
     藤里駒ヶ岳(1157.9m)・田苗代湿原

 連日の登山日和に誘われ、午後所用があり、午前中に帰る計画で、藤里駒ヶ岳に黒石沢コースを使って登ってきました。
 午前5時能代出発。黒石沢登山道入口まで舗装されており、快適に登山口へ。駐車している車はなし。快晴、無風、気温19度。ウィンドブレーカーを着用し6時40分出発。田苗代湿原は朝霧に包まれ幻想的。紅葉も今が真っ盛りか。木道が夜露で滑る。しばらく美しい景観を楽しむ。藤里駒ヶ岳への登山道の緑のコケをつけた石がきれいだ。ブナ林の紅葉の見ごろは一週間後か。7時50分、山頂着。岩木山と尾太岳が間近に見える。白神岳方面も晴れており、焼山、長場内岳、二ツ森がきれいだ。田代岳、八甲田山は雲の中。鷹巣が雲海に包まれており、二ツ井のきみまち坂が霧滝になっている。山頂部は紅葉が美しい。まもなく、雲が上空を覆ってきたので、尾根道コースを下る。田苗代湿原に立ち寄り、朝霧が晴れた景観を楽しむ。9時5分登山口着。岳岱に立ち寄るが、ブナの紅葉にはまだ早い。10時30分、能代に帰り着く。
 藤里駒ヶ岳は、時間がないときに、短時間で登れて楽しめる山であることを再認識しました。
 登り、登山口より田苗代湿原経由で山頂まで1時間10分、下り尾根道コースで1時間、行動時間は2時間20分でした。
 
コース地図はこちらにあります。 
   
黒石沢登山口を出発  田苗代湿原Ⅰ 
   
田苗代湿原Ⅱ  田苗代湿原Ⅲ 
   
田苗代湿原Ⅲ  田苗代湿原Ⅳ 
   
山頂までもうすぎ  山頂の紅葉・遠く岩木山と尾太岳 
 
田苗代湿原Ⅴ 
 
田苗代湿原Ⅵ 




10月4日羽後朝日岳


 10月4日   二人行
                      羽後朝日岳(1376m)

 9月26日、山頂に立てなかった羽後朝日岳に、タロンペ氏と二人で再挑戦しました。
 午前4時真っ暗な能代を出発、101号線を通って登山口へ。6時20分出発、二俣を目指す。1週間ほど前に歩いているので、迷うことなく左岸の歩道に入り堰堤を越していく。約2時間かかって二俣到着。前回ルートを見失った急登に入る。踏み跡を信じて登っていくが、予定のルートよりかなり左に入っている。(ルート地図・二俣~羽後朝日岳の赤の細線)右にコースを変えるが、ヤブで進めず、やむを得ず稜線を目指して直登する。前回と同じ状況に気落ちしながら、密生したササやぶと低灌木の中を稜線目指す。標高差140mの直登。標高1260m、前回よりは山頂に近い地点にたどり着いたが、予定した部名垂沢源頭上部の鞍部まで250mほどある。稜線は南東の風が強く、帽子が飛ばされそう。寒くウィンドブレーカーを着用する。場所によっては背丈までのササやぶであるが、稜線をたどって山頂を目指す。45分ほどで、部名垂沢源頭上部に着く。ここからはわずかに踏み跡があり、比較的歩きやすい。ここから見る羽後朝日岳は雄大でどっしりとしている。紅葉のはじまったお花畑を通り、山頂を目指す。12時03分山頂着。雲の流れが速いが、和賀岳、荒沢岳、白岩岳、田沢湖、秋田駒ヶ岳、森吉山などが見える。鳥海山、岩手山は裾のだけしか見えない。やっとたどり着いた羽後朝日岳に感動をおぼえながら昼食。1時下山開始。お花畑にハクサンイチゲ、ヒナウスユキソウが咲いている。ミネカエデ、ミネザクラ、ナナカマドの紅葉がきれいだ。部名垂沢源頭上部の鞍部から踏み跡を辿って下る。踏み跡があり、ヤブを漕ぐほどではないがすごい急斜面だ。標高1145m付近まで枯れ沢だったのが、突然水が流れている。ここが源頭になるのか。大きな滝である。緑のコケがきれいだ。ここから下は大小多くの滝が続くが、ロープが張られている。1020mからまた枯れ沢に。15時10分二俣着。ここからは膝の痛みに耐えながら、無言でひたすら駐車場を目指す。16時57分無事到着。

 二俣を過ぎて、標高995m付近から真上にはっきりした踏み跡があり、そちらに迷い込みやすい。はずかしいことに、我々は2度もそちらに迷い込んだ。995m付近から右にある枯れ沢に入る必要があるが、標識もマーキングテープも付いていない。羽後朝日岳を目指すときは、ここが要注意である。

登り 
駐車場から二俣まで2時間、二俣から稜線(1260m)まで1時間50分、稜線(1260m)~部名垂沢源頭上部(稜線)まで45分,部名垂沢源頭部(稜線)~山頂まで50分。
 ※二俣~稜線(1260m)~部名垂沢源頭上部はコース外のため、参考になりません。

下り
山頂から部名垂沢源頭上部(稜線)まで40分、部名垂沢源頭上部(稜線)から二俣まで1時間40分、二俣から駐車場まで1時間40分.
行動時間10時間21分でした。

   ※迷わずに正規のルートを辿れば、
              所要時間は登り4時間30分、下り4時間ぐらいだと思われます。 
 

 コース地図はこちらです。

※カメラが故障したため、同行者のタロンペ氏のカメラの画像をお借りしました。ありがとうございました。
   
堰堤脇の左岸の歩道を行く  二俣手前標高750mの滝 
   
二俣を過ぎて最初の滝( 標高905m) 二俣を過ぎて2つ目の滝( 標高960m)
   
稜線のヤブこぎ、左奥が朝日岳山頂   ミネザクラの紅葉と田沢湖
   
山頂で記念撮影  部名垂沢の源頭・滝になっている(標高1145m)
   
2列の滝(標高1110m)  本コース最大と思われる滝(標高1050m) 





9月28日白神岳


 9月28日   単独行
               9月 初秋の白神岳(1232.9m) 

 「毎月1回は白神岳へ」の9月分として、2日前に羽後朝日岳に行ってきたばかりでしたが、急きょ二俣コースを登り、マテ山コースを下りました。
 朝食後、能代を出発。黒崎口駐車場を8時50分出発。駐車場には2台のくるま。気温28度とちょっと蒸し暑い。途中に、二俣コースは崩落のため通行をひかえるようにとの看板があるが、通行可能との情報があり、二俣を目指す。朝日に照らされたブナ林はいつ見ても美しい。やまぶどう、とちの実、ドングリ、ブナの実など秋の実りが足下、周囲にいっぱいだ。上木戸沢、フナイ沢とも水量は十分。二俣の水量はいつもより若干少ない。二俣から山頂への急登は、日本急登100に選ばれただけあっていつ登ってもきつい。ただ、二日前の朝日岳の急登を経験したためか、いつもより楽に感じる。日本海側がきれいに晴れ渡り、日本海が美しい。山頂からの展望が期待できそう。11時37分山頂着。東側に低い雲がある。鳥海山も一瞬見えただけ。しばらくして数人の登山客が到着。北秋田市在住のM氏より、森吉山の沢登りの素晴らしさのお話を聞く。昼食後、12時30分下山。山頂部はもうすっかり秋の気配。向白神岳は上部を雲に覆われている。岩木山も見えない。ナナカマド、ミネザクラの紅葉が始まっている。ブナも枝先が少し黄色。おだやかな天気の中、2時34分無事駐車場着。
 登り:二俣まで1時間15分、山頂まで2時間47分
 下り:マテ山分岐まで1時間、駐車場まで2時間4分でした。
 

   
二俣コース通行禁止の看板  朝日に照らされ美しいブナ林 
   
ヤマブドウの実  流れる水が少なめの二俣 
   
山頂より避難小屋  岩崎方面 
   
紅葉には早いブナ原生林  ミネザクラの紅葉 
 
秋の装いの始まり 





9月26日羽後朝日岳


9月26日  二人行
                     羽後朝日岳(1376m)

 和賀山塊第2の高峰、羽後朝日岳にタロンペ氏と行ってきました。登山道がないため、部名垂沢を遡行し、稜線に出て山頂に向かうしかありません。
 午前4時30分、ガスがかかり星が見えない中105号線を通って田沢湖へ。田沢湖町の旧道を通り46号線を横切って真っ直ぐ進み、夏瀬温泉方面へ。舗装道路から砂利道になり、荒れた部名垂林道を10分ほどで標高280mほどの車止め着。車5~6台ほど駐車できるスペースがある。もちろん、車は私たちの一台だけ。部名垂沢(ひなたれさわ)を遡行するため、渓流シューズ、ザイル等を持参して、私は登山靴、タロンペ氏はスパイク付長靴で7時20分出発。50mほど林道を戻り、左の道を下り部名垂沢へ降りる。沢は荒れており、大きな石がゴロゴロして、決して美しい沢とは言えない。標高300mから440m付近まで堰堤が続く。数えてみたら大小合わせて16個もあるが、右側(左岸)に巻き道があり、難なく通過できる。赤いテープが誘導してくれる。440mを過ぎると沢歩き。ゴーロで歩きにくく、膝への負担も大きい。左右には土砂崩れが随所に見られる。水量は少なく、途中に渓流シューズ、ザイルなどをデポする。次第に沢が狭くなり、標高780m付近に10mの滝が行く手をはばむが、左側の岩場が通過できる。9時40分、標高850mの二俣に着く。ここから標高差400mのコースは厳しい急登である。すぐに20mを超える2段の滝が姿を現す。ロープがはられており、左側を巻くが草付きで足場が不安定。そこから上部は這って登るほどの急斜面。草はホールドにしたくないが、周囲に草しかない。草付きの垂直な壁を登っているような感じ。すごい恐怖感。これが1時間半続く。必死に登っている内にやぶこぎになり、標高1000m付近で沢を見失う。踏み跡をたどるが、方向が違うので直登する。稜線に出たのが11時28分、予定した地点より300mほど山頂に遠い。胸までのササやぶ。山頂がはるか遠く感じる。近くの二ノ沢畚が美しい。田沢湖、森吉山、秋田駒ヶ岳も見える。ササやぶに圧倒され、引き返すことを決断。滑落しないように後ろ向きになって慎重に下る。すごい緊張感。二俣で昼食。膝に疲れがたまり、踏ん張りがきかない状態でひたすら下る。15時35分、無事駐車場着。リベンジを誓って能代へ。
 登り、二俣まで2時間20分、稜線まで4時間8分、行動時間8時間15分でした。
 

コース地図はこちらです。 

   
 部名垂沢(へなたれさわ)の最奥の駐車場 駐車場の手前、右へ行くと部名垂沢へ 
   
このような堰堤が16個続く  ゴロゴロした石の川原 
   
二俣手前の5mの滝  二ノ沢畚(1190.0m) 
   
二俣(850m) 左の沢へ 二俣を過ぎてすぐの滝(905m) 
   
稜線(1220m)地点からの朝日岳(左奥)   稜線(1220m)地点から秋田駒ヶ岳
   
稜線(1220m)地点から仙北市神代方面  可憐なアケボノソウ 








9月14日大川


9月14日     4人行
              青森県西目屋・大川を遡行
 

 前回8月27日の白神山地笹内川遡行のメンバー、ガイドの西口正司氏、しょうすけ氏、タロンペ氏と私の4人で、青森県西目屋の美山湖の南にある大川を遡行しました。
 午前5時能代出発。周囲はまだ暗い。岩崎の西口氏と合流し、鰺ヶ沢経由で現地にむかう。途中、岩木山がくっきりと美しい。数十年前、青秋林道建設で話題になった青森県側の林道である大川林道を南下し終点へ。渓流シューズにはきかえ、8時35分出発。50mほど一気に下り、大川に出る。しばらく平坦な川原が続く。まもなく、左岸に流れ込んでいる常得沢で、神さまに帽子をとり二拍する。大滝又沢との合流点までは楽な沢歩き。日に照らされた周囲の緑が美しい。この合流点を過ぎると、途端に川幅が狭くなる。左右が急峻ながけが多く、枝沢から水が滝となって流れ込んでくる。ナガセ沢、ナノカオトシノ沢、フキアゲの沢と美しい滝が続く。出発して2時間10分ほどで今回の最難所タカヘグリへ。両岸が急峻で川幅が数メートルと狭まり、通過に苦労を強いられる。一番深いところでは胸まであり、緊張するが冷たくて気持ちがよい。。25分ほどかけてタカヘグリを通過、ここで時間がかかりすぎ、結局341m標高点手前50m付近で昼食、引き返すことに。気温は終始25~27度。下界は暑いだろうなあと思いながら元来た沢を下る。2時間30分ほどで駐車場着。
 予定したヨドメの滝までは行けませんでしたが、沢登りの楽しさを満喫した山行でした。ガイドの西口氏に感謝、感謝です。

 林道終点より大川の川原まで10分、大滝又沢合流点まで1時間30分、タカヘグリまで2時間10分、341m標高点手前50m付近まで3時間30分。下りは2時間35分でした。
コース地図はこちらにあります。 

このコースに入山するには、許可が必要です。 

   
出発準備の「4時30分のお月さま  途中で見えた美しい岩木山 
   
50mほど一気に下って大川へ  上高地を思わせる大川の川原 
   
きれいな水を見ながら上流を目指す  川底が手に取るような透明感 
   
日に照らされたきれいなブナ  世界遺産のブナ林に包まれて沢を登る 
   
随所にきれいな滝が。  二列に並んだ滝
   
タカヘグリ手前の滝   いよいよタカヘグリへ。タカヘグリとは「高くえぐれている」の意とか。 
   
最難関では胸までの深さ  流水の中、流木の下をくぐることも。 
 
 延々と続く美しい川原と緑のブナ林




8月27日笹内川


 8月27日   4人行
           8月の白神岳・笹内川から白神岳へ

 白神岳を知り尽くしている西口氏からガイドしていただいて、しょうすけ氏、タロンペ氏と共に、笹内川を遡行して白神岳山頂、黒崎登山口へ下りました。
 5時30分岩崎の西口氏宅前が約束のため、4時に2代の車で能代出発。一台を下山口である黒崎口駐車場に駐め、西口氏宅へ。岩崎から白神ラインへ入り、笹内川右岸の林道へ。通行止めの工事現場に車を駐める。
 気温27度、直射日光があたらないため涼しく感じる。川幅が広く水量が思ったより多い。数日前の集中豪雨のせいか。しばらく右岸をゆっくり進む。三ノ沢目、四ノ沢目、双暗ノ沢など左右の沢から水が流れ込んでいる。気持ちのよい遡行である。大きな石がゴロゴロしており、直径5m以上の巨岩も。全体的に岩盤はもろいようで、岩崩れが左右に見られる。1時間ほどで魚泊ノ滝(うおとまりのたき)着。気温24度。20mほどの大きな滝で、水量が最も多い滝とのこと。この滝を右に高巻きして滝の上部へ。次第に川幅がせばまり、左右の岩が近く切り立った、最初の難所である廊下の石門へ。安全を考えてザイルをはり、慎重に通過する。約3時間かかって二俣(ふたまた)着。枝沢がいくつかあり、読図が難しい。目標の沢に入るとすぐ今回の最難所である2段の滝があり、ここでもザイルを使って滝の右側を慎重に登る。標高950m付近で昼食。すでに6時間以上経過している。30分ほどで出発。いよいよ水量も少なく、笹内川の源頭も近い。小さな滝をいくつか越え、最後の5mほどの滝を右の落石しやすい地帯を一人ずつ慎重に登る。これから先はいよいよヤブこぎ。2mほどのネマガリタケをかき分けることも。トンネル状で視界がきかず、ルートファインディングに苦労する。行きつ戻りつをしてやっと白神岳山頂手前の鞍部よりやや山頂よりの登山道へ。14時58分白神岳山頂着。安堵の気分でシューズを履き替える。気温27度と思ったより高く蒸し暑い。雲が多く岩木山が見えない。30分ほど休んでマテ山コースを下山。18時10分駐車場着。
 初級コースとのことですが、初心者の私は緊張の連続でした。西口氏のおかげで素晴らしい体験をさせていただきました。大感謝です。達成感一杯の山行でした。沢登りにはまりそうな予感がします。
 登り:山頂まで約9時間、下り:2時間40分、行動時間12時間10分でした。 
 
コース地図はこちらにあります。 
   
いよいよ白神岳めざして出発。   次第に川幅が狭くなります。
   
ザイルを頼りに川を渡ることも。  水量の多い魚泊りノ滝 
   
途中で見つけたブナマイタケ  ザイルを使って石門の廊下を通過。 
   
緑の陽光をあびて慎重に読図。   振り返ると、向白神岳の稜線が。
   
川幅が狭くなり、源頭が近い。  やっと、登山道に出ました。 
   
白神岳山頂にて記念撮影   濃い紫色が鮮やかなトリカブト




8月21日岩手山


 8月21日   二人行
            
岩手山(2038.2m)


 連日の猛暑にうんざりで、標高が2000mを超える山だったら涼しいだろうと、タロンペ氏を誘って岩手山・焼走りコースに行ってきました。
 午前5時能代出発、赤く大きな朝日をまぶしく感じながら焼走り登山口へ。途中、朝霧のため岩手山は見えない。2時間半ほどで駐車場着。岩手山が青空をバックに美しい。気温27度、蒸し暑さを感じる中を出発。樹林帯の中は風がなく、すぐに汗が吹き出す。サウナのような暑さの中、1時間10分ほどで第2噴出口跡。かすんでかすかにしか展望はきかない。第1噴出口跡を過ぎるとお花畑。砂礫地にヤマハハコ、オヤマソバ、ミヤマアキノキリンソウ、イワブクロが美しい。その中にコマクサがちらほら。散らずに待っていてくれたことに大感激。しばらく楽しんで、ダケカンバの樹林帯に入り長い長いトラバース、やっと上坊との分岐のツルハシ分れ。ここから1時間ぐらいの急登でやっと平笠不動避難小屋へ。登山道の両脇はヤマハハコの大群落。黄色いミヤマアキノキリンソウを見ながら、火山礫の道を登り外輪へ。山頂には7~8人の登山客だが、どんどん登ってくる。雲がわき上がり展望はきかないが、気温は25度とすごしやすい。次第に雲と冷気が上昇してきて、気温は22度まで下がる。寒くさえ感じる。下界と10度以上違う。昼食後下山。いつもより水分の摂取量が多く、残った水の量に不安を感じながらひたすら下る。自衛隊の演習の爆音をうるさく、山の雰囲気がそがれる。それにしてもタロンペ氏の下りは速い。ついて行けない。しだいに暑くなり脱水気味で駐車場着。気温33度。
 求めた涼と、予想しなかったお花畑にうれしい山行でした。それにしても、岩手山はどのコースもきつい山です。
 登り:第2噴出口跡まで1時間10分、ツルハシ分かれまで2時間10分、平笠不動避難小屋まで3時間10分、山頂まで3時間50分。
下り:ツルハシ分かれまで1時間20分、第2噴出口まで1時間50分、駐車場まで2時間40分。行動時間は7時間25分でした。
 
   
焼走り駐車場から岩手山山頂を望む。  第2噴火口より山頂を望む。 
   
コマクサがまだ咲いていました。  平笠避難小屋 
   
ミヤマウスユキソウ  岩手山山頂 
   
ミヤマハンノキの林床にミヤマアキノキリンソウの群落が。  ミヤマハンショウヅルの実(左)と花(右) 
 
岩手山山頂から外輪、中央火口丘を望む。 




7月29日和賀岳


  7月29日    二人行
     花の和賀岳(1440.0m)・薬師岳(1218m)

 この時期、和賀岳・薬師岳の花がきれいとの情報を得て、タロンペ氏と花を求めて行ってきました。
 薬師岳に登り和賀岳までのコースは長丁場なので、余裕をもって早朝4時30分能代出発。高速を使わず、広域農道を通って、真木渓谷の登山口へ。途中、中里温泉の送迎バスとすれ違う。駐車場には5台ほどの車。県外ナンバーの車も。気温25度、曇天の中6時57分出発。5分ほどの甘露水でのどを潤す。これがうまい。杉林の登りが、ミズナラ、ブナと変化していく。1時間弱で清滝の水場。ここの水もおいしい。腹一杯飲んで薬師岳をめざす。途中、一組もグループを追い越す。尾根上に上がると、時折吹く風が心地よい。周囲はガスの中。2時間ほどで薬師岳山頂。ガスの中、風が冷たくウィンドブレイカーを羽織る。ガスにかすんだ薬師平お花畑がきれいだ。エゾニュー、トウゲブキ、ハクサンフウロ、クガイソウ、ヨツバヒヨドリなど。薬師岳から和賀岳までは刈り払いされておらず、腰までのヤブで足下も見えない状態。昨年の秋はきれいに刈り払いされていたのに。小杉山で大坂からきた女性二人と会う。300名山を目指しているとのこと、残りわずかだそうだ。きちんと読図をし、体力もすごい。10時40分、和賀岳山頂着。山頂のお花畑の美しさに大感激。一週間前はニッコウキスゲが満開だったそうだが、今はトウゲブキの黄色、エゾニューの白、ハクサンフウロの紫など一面の花。時折、高下岳が見える程度で、展望は悪いが大満足。岩手県側から登ってくる人も多い。1時間以上休憩し、下山。登りでは気がつかなかったが、ブナやミズナラの巨木が多い。特に、幹回り6m以上はあろうかというミズナラの巨木にはびっくり。みんな、気がつかずに通り過ぎているのではないか。
 和賀岳山頂までは長丁場ですが、鳥海山や森吉山とはまた違った、和賀岳の美しいお花畑を満喫できました。

コースタイム 
 登り、清滝(水場)まで55分、薬師岳まで2時間8分、小杉山まで2時間50分、和賀岳まで3時間43分  下り、薬師岳まで2時間2分、清滝(水場)まで2時間50分、駐車場まで3時間38分でした。行動時間は8時間25分でした。
 
 和賀岳山頂のお花畑(トウゲブキ(黄)・エゾニュウ(白)・ハクサンフウロ(紫))
 
 和賀岳のお花畑
   
 甘露水脇の登山道入口 登山道脇にはエゾアジサイの花 
   
 タマガワホトトギス クガイソウ(別名トラノオ) 
   
薬師岳のお花畑  トウゲブキが真っ盛り 
   
登山客でにぎわう和賀岳山頂  ミヤマウスユキソウ(別名ヒナウスユキソウ) 
   
 小杉山から薬師岳方面 ミズナラの巨木 




7月21日森吉山


 7月21日      単独行
   ニッコウキスゲとモウセンゴケの森吉山(1454.2m)


 18日に鳥海山に登ったばかりですが、この2日間の絶好の登山日和に誘われて、所用のため能代に2時に帰る計画で、森吉山を速攻登山しました。
 午前8時能代から阿仁スキー場へ。駐車場には百台ほどの車と大型バスも。ゴンドラ駅舎脇で、小学生の登山大会の開会式か60人ほどが集まっている。混雑を避けて、9時50分ゴンドラ乗車。20分余りでゴンドラを降りると、駅舎周辺は20人ほどの登山客で大混雑。少し蒸し暑い中を周囲のゆっくりペースに合わせて出発。花が多いとは言えないが、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、マイズルソウ、オオバキスミレなどが目につく。一転、石森周辺はニッコウキスゲの大群落。ここから山頂近くまで黄色のニッコウキスゲと白色のハクサンボウフウが登山道脇を飾っている。気持ちのよい登りだ。山頂直下の稚児平はチングルマの実が薄茶色のじゅうたんのよう。3cmほどに伸びた羽毛状のめしべの花柱が光を受けて輝いている。山頂には20人ほどの登山客。爽やかな風で、気持ちがよい。思ったより展望はよくない。鳥海山、岩手山、秋田駒ヶ岳が雲の上に頭を出している。混雑を避け、山人平を目指す。雪解けが遅い東斜面にはチングルマの花やヒナザクラ、イワカガミが咲いている。チングルマの実と花が同時に楽しめる。山人平手前の湿原に密生したモウセンゴケを発見。びっしりとした密度に大感激。毎回、新しい発見があるが、今回の登山ではこれが最大の発見。11時15分山人平着。枯山水のような美しい山人平にはさすがにほとんど登山客はいない。登り返して山頂で昼食。下山には、小学生の団体とすれ違う。引率の先生が一番バテているよう。
 ニッコウキスゲとモウセンゴケに感激の森吉山でした。森吉山もよい山です。
登りは、ゴンドラ降り場より山頂まで45分、山人平まで1時間、登り返して山頂まで1時間30分、下りは、山頂よりゴンドラ乗り場まで48分、行動時間はゴンドラの40分を含めて、3時間でした。
   
 石森付近からの奥岳とニッコウキスゲ 美しいニッコウキスゲの群落 
   
登山道の両脇もニッコウキスゲ  チングルマの実 
   
 登山客でにぎわう山頂 東斜面のチングルマの花 
   
山人平のモウセンゴケの大群落  山頂からの岩手山 




7月19日鳥海山


7月18日   二人行
            大雪渓と花の鳥海山(2236m) 


 チョウカイフスマを求めて、しょうすけ氏推奨の湯の台口から鳥海山をめざしました。
 湯の台登山口まで約200kmということで、早朝4時30分にタロンペ氏と能代を出発。美しい朝日が好天のきざし。高速道を通り、遊佐町へ。途中、迷ったが、カーナビに湯の台温泉を設定して何とか麓まで。湯の台温泉手前から右に入り、滝の小屋をめざす。道路終点に十数台駐めるスペースとトイレ兼用の展望台がある。8時30分出発。気温25度、少し蒸し暑い。石を敷き詰めた登山道を15分ほどで立派な滝の小屋へ。3回ほどの徒渉をすると白糸の滝直下の雪渓。ここをぬけると、八丁坂のきつい登り。ミヤマトウキ、マルバシモツケ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロなどのお花畑が美しい。1時間20分ほどで河原宿小屋着。冷たい水でのどをうるおし、いよいよ大雪渓、心字雪の登りへ。最初の大雪路は1km以上の長さ、次の小雪路も500mはある。長い長い雪渓歩き。ここを過ぎるとあざみ坂の急登。雪渓で疲れ切った身体にこの登りはきつい。河原宿小屋から1時間40分かかって、やっと外輪の伏拝岳着。外輪には、チョウカイフスマをはじめ、イワベンケイ、ミヤマリンドウ、イワブクロなどが咲き誇る。また、ミヤマキンバイが黄色いじゅうたんとなって、岩肌をおおっている。登山客も多い。団体さんとのすれ違いで立ち往生も。七高山の気温24度、時折の風が心地よい。40分ほどの昼食と休憩。12時50分下山開始。時間の関係で新山を断念。団体さん二組を追い越して、14時40分駐車場着。
 雪渓と花を満喫した山行でした。北アルプスの白馬大雪渓を思い出しました。
 それにしても、しょうすけ氏の2010年10月19日の湯の台口~山頂~月山森~湯の台口はすごい。超人的である。
 登り:滝の小屋まで14分、河原宿小屋まで1時間20分、伏拝岳まで3時間、七高山まで3時間40分、
 下り:伏拝岳まで25分、駐車場まで2時間、行動時間7時間でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
山形県側から見た鳥海山  湯の台口駐車場脇の展望台 
   
滝の小屋  白糸の滝と冷気が上がる雪渓 
   
河原宿小屋  大雪渓心字雪・左大雪路、右小雪路 
   
長い長い雪渓・大雪路  伏拝岳から新山 
   
チョウカイフスマとイワブクロ  幾何学的なチョウカイフスマ 
   
まだつぼみのチョウカイアザミ  登山口付近の曲がりくねったブナ 




7月8日白神岳


 7月8日     単独行
           7月 花の白神岳(1231.9m)

 今年の目標である「月1回は白神岳へ」を達成するため、7月分として白神岳を二股コースを登り、マテ山コースを下りました。
 能代5時45分出発、黒崎の駐車場へ。10台ほどの車が駐まっている。群馬ナンバーも。快晴、気温24度、6時53分登山開始。歩き出してすぐ汗がふき出る。花は終わっており、楽しめない。二股コースに数人の踏み跡がある。1時間余りで二股着。沢の水は徒渉に影響なし。ここからの急登はいつ登ってもきつい。あえぎながら標高を稼ぐ。標高850m付近にブナの実が落ちているが、多くはない。夜露で足下の植物が濡れている。次第に、雲がわき上がってきて展望がきかない。標高1150m付近にお花畑、ニッコウキスゲとイブキトラノオの大群落。ニッコウキスゲの黄色とトラノオの白のコントラストがきれいだ。9時28分山頂着。岩木山が麓しか見えない。遠くの山は見えない。山頂には、5~6人の登山客。弘前大学の先生、地元のパトロールからいろいろな話をお聞きする。ゆっくりと1時間30分の休憩。山頂の男子トイレにモリアオガエルの卵が産み付けられている。トイレ脇の大きなお花畑もニッコウキスゲとイブキトラノオの大群落。こちらの方が見応え十分。風に揺れるイブキトラノオがのどかだ。ここを過ぎると花がほとんどない、見所のない下山路。数人の登山客とすれ違いながら一気に下山、13時20分駐車場着。車がまだ5台駐まっている。
 期待した晴れ渡った天気での展望はできませんでしたが、お花畑には大満足でした。
 登り、二股分岐まで28分、二股まで1時間3分、山頂まで2時間39分
 下り、山頂よりマテ山まで1時間3分、二股分岐まで1時間50分、駐車場まで2時間17分でした。行動時間6時間27分でした。
   
 駐車場には10台の車 朝日に照らされたブナ 
   
 いつもの水量の二股 足下のブナの実 
   
 次第に雲がわき出る 山頂トイレのモリアオガエルの卵 
   
 イブキトラノオの大群落 ニッコウキスゲとイブキトラノオの群落 
   
 実をつけたブナ 弘前大学教授の先生と
 
山頂のお花畑 




6月30日鳥海山


6月30日   単独行 
            花と残雪の鳥海山(2236m)

 所用で東京に行ってきましたが、飛行機から見た残雪の鳥海山の美しさに魅せられ、急きょ矢島口を往復しました。
 祓川の駐車場には30台ほどの車があり、土曜日ということもあり登山者が多い。快晴、山頂が美しくながめることができる。7時48分登山開始。竜ヶ原湿原のミツガシワの群落を見ながら登りにはいる。賽の河原手前から雪渓が残っている。スプーンカット状の硬い雪面が滑りやすく登りにくく、七ツ釜への急登が特にきつい。蒸し暑いが、時々爽やかな風が吹いて気持ちがよい。氷の薬師、舎利坂手前まで雪上歩行。簡易カラビナを着けて登っている女性も見受けられる。雪渓で2名のスキーヤーが楽しんでいる。舎利坂からは登山道がでており、花も真っ盛り。ミヤマキンバイ、イワベンケイ、アオノツガザクラなどが美しい。特にイワウメの白い花が満開で、岩肌一面をおおって絨毯のよう。七高山にはたくさんの登山客。最近設置した真新しい標柱が目につく。展望もよく、月山が近い。白神岳も確認できる。新山へは雪渓を直登。10時10分着。冷たい南東の風が吹いて肌寒い。荒神ヶ岳から稲倉岳、扇子森方面がきれい。黄砂の影響か、展望が悪くなってきた。早い昼食をとり、下山。スキーをかついで、テレマークのブーツで登ってくる人とすれ違う。花をカメラにおさめながら、雪渓を一気に下る。標高1500mぐらいまで下ると黄砂の下にきたのか展望がよくなった。13時10分駐車場着。
 登り七高山まで1時間55分、新山山頂まで2時間12分、下り七高山より1時間41分、
行動時間5時間22分でした。
 鳥海山の高山植物は、やはりすごい。近いうちにもう一度登りたいものである。
※所要時間は参考になりません。登山ガイドブックでご確認願います。
   
花立牧場付近からの鳥海山  竜ヶ原湿原 
   
 七ツ釜手前の急登 氷の薬師 
   
真新しい七高山山頂の標柱  遠く月山 
   
イワウメの大群落   イワウメ
   
ミヤマキンバイ  ホソバイワベンケイ 
 
荒神ヶ岳から扇子森(左)稲倉岳(中央) 







6月15日白神岳


 6月15日   5人行
             6月の白神岳(1231.9m)


 能代山本スポーツリゾートセンターアリナスの館長さん、職員のOさん、いつものタロンペ氏と新緑の美しい白神岳に行ってきました。
 能代市から約1時間で黒崎口駐車場着。車が3台駐まっている。県外ナンバーも。好天の中出発の準備。日焼け止めをしっかり塗り、8時34分出発。歩き出すとすぐに汗が流れ、少し蒸し暑く感じる。登山届けに記帳し、ブナ林へ。木陰が気持ちよい。ゆっくりとしたペースで進む。タロンペ氏は二股コース、他はマテ山コースを登り、山頂で合流する計画。二股分岐でタロンペ氏と別れる。新緑の中、水場に到着。ここからマテ山分岐までの急登にそなえ長めの休憩。この急登はいつ登ってもつらい。初めて白神岳に登るOさんにはきつそう。マテ山分岐からは、美しいブナ林をながめながらの快適な登り。大峰分岐手前の急登には花がいっぱい。大峰分岐からは向白神岳、岩木山が見える。稜線はハクサンフウロが見ごろ。ハクサンチドリも美しい。ニッコウキスゲは1週間後が見ごろか。
 12時18分山頂着。タロンペ氏、しょうすけ氏と合流。遠くはかすんでいるが、まあまあの展望。ここちよい温かさ。山頂周囲がチシマザサ、ダケカンバでおおわれ、山頂から避難後屋が見にくいほど。タロンペ氏のコーヒーは最高。
 昼食後、13時08分下山。花やブナの新緑を写真に撮りながら、ゆっくり下山。水場を少し過ぎたあたりに、この辺の主のような太いブナの巨木。いままでなぜ気がつかなかったのか不思議。16時35分、無事駐車場着。
 好天に恵まれ、花やブナの新緑に恵まれ、たのしい山行でした。
 登り3時間44分、下り3時間20分、行動時間8時間でした。
   
 晴天の中、出発の準備 水場でひと休み 
   
美しいブナの新緑  ミヤマナラの花 
   
 山頂付近にわずかの残雪 山頂から避難小屋 
   
ミネカエデの花  白神川流域のブナ林 
   
ブナ林の登り  水場付近のブナの巨木 
   
 ハクサンフウロの群落 やっと駐車場着 




6月11日森吉山


6月11日      単独行
              森吉山(1454.2m)
 

 爽やかな好天に誘われ、一の腰から残雪の奥岳の写真を目的に、森吉山に行ってきました。用事を済ませ、9時45分に能代を出発。こめつが山荘には5~6台の車。登山者か山菜採りか?快晴で爽やかな風の中、11時25分出発。しかし、カラマツ林を出てゲレンデ跡に出ると暑く、汗がふき出し、夏山のよう。勘助道分岐あたりから登山道に残雪がある。12時12分、一の腰着。期待した奥岳の北斜面の残雪は思ったより少ない。写真を撮り、山頂をめざす。銀嶺峠から阿仁町避難小屋までは雪。前岳からはたくさんの登山客とすれ違う。稚児平付近はチングルマが咲いており、ビックリ。6分咲き、あと1~2週間で見ごろか。山頂に1時01分着。30人ほどの登山客で混雑している。午後になって、黒い雲が出てきた。八甲田山以外はほとんど確認できる。鳥海山も見える。東斜面はまだ残雪がたっぷり。昼食後13時44分下山。様田口の登山者は私以外に一組だけ。ゲレンデ跡のサンカヨウの群落に驚きながら、15時24分無事駐車場着。ゴンドラ利用の登山客が山頂にたくさんいるのがシャクでしたが、下から登った方が気持ちのよい山です。行動時間、4時間でした。
※所要時間は参考になりません。登山ガイドブックでご確認願います。
   
こめつが山荘は窓を開けて換気中。  気持ちのよいブナ林の登り 
   
標高1100m付近から残雪が  一の腰から奥山 
   
 森吉神社に雪はなし 阿仁町避難小屋と山頂 
   
 山頂にはたくさんの登山客 はるか遠くに雪の鳥海山 
   
 ヒバクラ岳と東斜面の残雪 チングルマが咲き始め 
   
 ツマトリソウは一輪だけ ゲレンデ跡のサンカヨウの群落 
 
山頂よりヒバクラ岳、東斜面の残雪 




6月2日秋田駒ヶ岳


 6月2日~5日   全県総体登山競技
             秋田駒ヶ岳山域


 審査員として大会に参加しました。読図と気象を担当。コースは初日、田沢~田沢湖スポーツセンター、2日目水沢コースを登って五百羅漢~黒岳~阿弥陀池~湯森岳~乳頭山~田代平~孫六温泉~休暇村、3日目は黒湯~乳頭分岐~田代平~鶴ノ湯。 初日読図のため水沢コースから男岳、八合目までしょうすけ氏と登る。2時45分出発、いつ登ってもきついコースだ。少し蒸し暑いが男岳山頂は風があり、爽快。八合目に降りる頃はきれいな夕焼け。スポーツセンターから男岳まで1時間30分、八合目まで3時間45分でした。
 2日目は八合目から阿弥陀池へ、ここから大会コースへ合流。南側が雲海と滝霧で和賀山塊が浮かんで見える。美しい。遠く早池峰山も見える。おだやかな天気の中、笊森岳、乳頭山へ。数人の登山客とすれ違う。ミヤマキンバイが満開。いろいろな高山植物が咲き競っている。乳頭山には多くの登山客。ヒナザクラの田代平から下ると新緑のブナ林。高山植物と新緑を満喫。
 3日目、好天の中を黒湯から乳頭山に向かう。このコースから見る秋田駒ヶ岳は美しい。大白森から八幡平までよく見える。足下の花を見ながら、田代平へ。湿原のショウジョウバカマ、ヒナザクラの群落が美しい。蟹場分岐へのコースでは、ブナの葉の新緑と幹の黒いコケのコントラストが素晴らしい。演習中なのか、ヘリコプター、ジェット機の騒音の中、鶴ノ湯へ。
 4日目の閉会式では、横手高校Aパーティが優勝、インターハイ出場権を得た。

 好天に恵まれ、高山植物を楽しめた、快適な山行でした。
コース地図はこちらにあります。
   
開会式  小岳とムーミン谷 
   
男岳山頂にて  八合目へのマイカー規制 
   
雲海、滝霧と和賀山塊  焼森から湯森山、岩手山 
   
湯森山から男女岳  ミネズオウ 
   
ミヤマキンバイ  千沼ヶ原 
   
ブナの新緑  田代平 
   
ブナの新緑  閉会式 



5月14日白神岳


 5月14日  単独行
         5月の白神岳(1231.9m)


 ブナの新緑を楽しみに白神岳に登りました。二股コースを登り、マテ山コースを下山。駐車場に一台の車。おだやかな天気の中を出発、二股をめざす。何カ所か倒木が登山道をふさいでいる。ブナの新緑がまぶしい。心配した通り二股の水量が多い。結局、沢の中に片足入れて渡る。お陰で腰まで濡れて気持ちが悪い。標高800m付近で新緑から芽吹きに変わる。登山道に雪は全くない。北斜面にわずかの残雪。虫に追いかけられながら、あえぎながら急登を行く。山頂は気温21度、微風で暑く感じる。近くは見えるが、遠くの山はかすみ、森吉山も見えない。山頂小屋に2名の登山客。昼食後、下山。ブナの芽吹き、新緑を楽しみながら駐車場をめざす。大峰分岐から下は登山道に雪はない。こちらも900m付近でブナの芽吹き、その下は迫力いっぱいの新緑。マテ山分岐で知人に偶然に会い、びっくり。ブナの美しさを惜しみながら駐車場へ。今の時期のブナは最高。ただし、二股コースはしばらく遠慮した方がよい。登り二股まで1時間15分、徒渉に時間をとり、山頂まで2時間45分、下りも2時間45分、行動時間6時間15分でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
二股手前の新緑のブナ   イワウチワ
   
ムラサキヤシオツツジ  水量の多い二股 
   
900m付近のブナの芽吹き  マテ山方面 
   
山頂の避難小屋  山頂より二ツ森方面 
   
 向白神岳方面 北斜面の残雪 
   
ブナの芽吹き  ブナの新緑 
 
標高1100m付近から二股方面 
 
 向白神岳(左)と山頂避難小屋(右)




5月11日県北総体


 5月11日~13日  県北総体登山競技
            田代岳(1177.8m)


 審査員として参加してきました。初日、越山コミュニティセンターで開会式、ペーパーテスト後五色湖キャンプ場まで移動。テント設営、炊事、天気図作成。2日目は五色滝から大広手口を山頂までタイムレース。林道から登山道に入ると雪上歩行。小雨の中、夏道通りに山頂をめざす。50cmほどの積雪。田代湿原の木道は出ている。山頂はガスで全く展望はきかず。みぞれまじりの冷たい雨。気温4度で寒い。早めに下山。3日目は閉会式。3日目になっての好天がうらめしい。能代工業Aパーティが優勝でした。
   
テント設営  五色滝 
   
ブナの新緑  山頂はみぞれまじりの冷たい雨 
   
ブナ林の中を下山  ヤマザクラが満開 




4月28日田代岳


4月28日  単独行
   田代岳(1177.8m)・雷岳・烏帽子岳・茶臼岳
 

 行楽日和という予報に誘われて、田代岳に行ってきました。能代を4時45分出発、霧で周囲が見えず不安がよぎるが、早口ダム付近から急激に霧が晴れて、青空が広がる。6時20分、積雪期最短コースとしょうすけ氏から教えてもらった大広手口左の尾根を登る。杉林からブナ林へ、かすかにスキーのトレースが見える。標高800m付近から右に岩木山が見えるのにはびっくり。快晴、無風で少し暑いが雪面が硬く歩きやすい。予想以上に山頂が近く感じる。山頂からは鳥海山以外はほとんど見える最高の展望。秋田県側、大館から能代まで雲海、その上に岩手山、秋田駒ヶ岳、森吉山が浮かんで見える。感激。展望を満喫して、茶臼岳をめざす。積雪1m余り、歩きやすい。烏帽子岳の山頂付近はやぶが出ている。茶臼岳の山頂手前もササが出ており、大きく迂回を強いられる。思ったより近い。田代岳山頂に戻って昼食。山頂直下の急斜面で、県北総体の下見で登ってくる15人ほどの生徒と先生と会う。最後の登りがつらそうだ。雲海も消え、展望も悪くなってきており、かわいそう。登ってきたコースを一気に下って昼前に駐車場へ。登り、田代岳山頂まで1時間15分、ここから茶臼岳まで1時間10分、行動時間5時間30分でした。雲海に感動の山行でした。ちょっと物足りなかったかな。
コース地図はこちらにあります。 
   
山瀬ダム付近で霧が晴れる  田代湿原と雲海 
   
田代岳山頂  十ノ瀬山(手前)と森吉山(奥) 
   
長慶森(手前)と岩木山(奥)  八甲田山(左奥)、雷岳(中央)と田代岳(右) 
   
八甲田山   白神岳 
   
茶臼岳山頂  美しいダケカンバ 
 
田代岳山頂より 
 
烏帽子岳山頂より 




4月20日向白神岳



 4月20日  二人行
 4月の白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m)


 前日、偶然にもスーパーでお互いに向白神岳に行く目的で買い出ししているときに遭遇しょうすけ氏と急きょ一緒に出かけることにしました。早出して午前5時半駐車場出発。快晴、無風、絶好の登山日和。駐車場には1台の車、山頂泊の登山客か。雪が少なく夏道を水場まで。足下には春の花が咲き出している。ここでスノーシューを着け、ここから沢をまっすぐ進んでUFOの基地(?)から直登して858m標高点付近に上がる。残雪期には楽なコースだ。1mほどの積雪の尾根を山頂めざす。大峰分岐手前の急登はヤブが出てきている。空の鮮やかな青がきれいだ。白神岳山頂、避難小屋も春の気配。遠くの山がかすんで見えないが、白神山地は一望だ。最高の天気の中、小休止して向白神をめざす。一気に130m下る。雪解けが進み、尾根の先端の低灌木が顔を出して歩きにくい所も。アップダウンは少ないが、向白神岳は遠い。途中、単独の登山客とすれ違う。腐れ雪でスノーシューが重い。大きな雪庇には大きな口が開いている。山頂を地図で確認しながら、無事到着。東側の山並みが美しい。こちらから見る白神岳は雄大で北アルプスのよう。昼食後、下山。雪がますます重く感じられる。一気に下る。水場でスノーシューをはずし、途中で花の写真を撮って、無事下山。白神岳山頂まで3時間15分、そこから向白神岳まで2時間15分、下り白神岳まで2時間、そこから駐車場まで2時間25分、行動時間は11時間ほどでした。残雪期の向白神岳は今シーズン最後のチャンスだったように思います。ラッキーでした。
   
ブナの巨木と青空  大峰岳方面 
   
斜面のブナ林  やっと顔を出した大峰分岐の標柱 
   
めざす向白神岳と岩木山   避難小屋
   
白神岳山頂にて  摩須賀岳(手前)と藤里駒ヶ岳(奥) 
   
向白神岳をめざす  向白神岳山頂にて 
   
 向白神岳側から白神岳 向白神岳(左)と岩木山(中央奥) 
   
 カタクリ フクジュソウ 
 
 向白神岳稜線より白神岳
 
白神岳稜線より向白神岳 





3月29日白神岳


3月29日  単独行
         3月の白神岳(1231.9m) 


 できたら向白神岳まで行ってみようと、白神岳をめざしました。登山口駐車場まで600m付近に駐車し、午前5時30分出発。駐車場手前の丁字路でスノーシューをはく。無風だが、曇り空で暖かい。天気予報では素晴らしい天気になるはずだが。マテ山直登冬山コースへ。雪面が少し硬いが、スノーシューが埋まり歩きにくい。マテ山まで1時間45分。次第にブナの枝に霧氷が見られ美しい。新雪が積もり、重い雪のラッセル。周囲は濃いガス。ひたすら登るが一向に天気は良くならない。大峰分岐手前の急登はクラストしてこわい。気を取られて雪解けの穴にはまる。次第に冷たい西風で寒い。稜線に出ると強風で視界が悪い。吹き飛ばされそうになって、立ち止まることも。数m先にあるはずの小屋が見えない。最悪。やっとのことで小屋着。小屋から山頂へ行くのが、こわく感じる。向白神岳どころではない。寒くて耐えられない。写真を撮って15分ほどで下山。踏み跡が消え、GPS頼りでマテ山への尾根へ。マテ山付近で、中高年の二人パーティとすれ違う。ここから、右側の尾根を下り、黒崎林道へ。広い尾根とブナ林が美しいが、標高500m付近から植林ヒバでヤブ状態。やっと下り立ち、車へ。登り3時間35分、行動時間8時間15分、午前4時30分に家を出たのに、残念な山行でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
マテ山標識は雪の中   終始ガスの中
   
 霧氷が美しいブナ 大峰岳分岐手前の急登の標識 
   
山頂避難小屋  一瞬の晴れ間の山頂 
   
 一瞬の晴れ間の小屋  マテ山尾根のブナ
   
美しい霧氷のブナ   大峰分岐への急登




3月16日焼山



 3月16日   二人行
       羽後焼山(963.1m)


 2月29日小滝山経由で羽後焼山を目指しましたが、途中で断念したのを受けて、同行したしょうすけ氏からリベンジの提案があり、今回岳林道を利用して羽後焼山に向かいました。
 午前6時に窓山で合流、私がスノーシューを忘れたことから、スキーで登ることに。しょうすけ氏は最新式のテレマークスキー、私は昔ながらの山スキー。スキーのメンテナンスが悪く、いろいろトラブルが。林道は1mほどの積雪。途中崩れた雪が行く手をさえぎる。2時間ほどで尾根へのきつい登り。できるだけトラバースをして、楽なコースを行くが遠い。大きな雪庇や、表面の雪が表層雪崩のように崩れやすく、雪も重く難儀を強いられる。長場内岳への分岐あたりから眺望が開け景色が美しい。前回の910mピークまで5時間。素晴らしい展望に後押しされて最後の登り。山頂は青森県側はよく見えるが、秋田県側はブナで展望がきかない。山頂で昼食。あたたかく気持ちがよい。下りは急斜面と樹木のため、恐る恐る滑り降りる。登りと同じくらい疲れる。林道に下り立ったときには、夕暮れが迫っている。林道の途中でシールをはずし、軽快に林道を滑る降りる。ヘッドランプを使う前に車に到着。このコース、長場内岳への分岐から羽後焼山までの眺望は最高。ただ、そこまでが遠い。時間と体力にたっぷりの余裕が必要。でも、このコース好きです。登り6時間、行動時間昼食の45分を含めて11時間45分でした。
 コース地図はこちらにあります。
   
窓山に6時合流  林道に崩れた雪が。 
   
重い雪の中ひたすら登る。   雄大、美しい長場内岳
   
泊岳(左)、二ツ森(右)、白神岳(中央奥)   岩木山(左奥)、小岳(右)
   
羽後焼山山頂、しょうすけ氏お勧めの構図   近くに見える能代方面
   
延々と続く尾根のコース  岳 林道からの夕焼け
 
 910mピークへの登り
 
 長場内川源流部



3月1日森吉山


3月1日  二人行
     樹氷の森吉山(1454.2m)
 

 絶好の登山日和に誘われ、昨日山に行ったばかりでしたが、かみさんを連れて森吉山に樹氷観察にでかけました。
 ゴンドラの駐車場には100台ほどの車。一人1600円の往復乗車券でゴンドラへ。これが高いか安いか?天気快晴、ブナに雪はほとんど着いていない。ゴンドラ降り場には十数人の樹氷の観光客。スノーシューを借りて登り始める。踏み跡が硬く、石森までつぼあし。昨日の高温にもかかわらず、樹氷は健在。次第に素晴らしい景観となる。石森から奥岳のながめは季節にかかわりなくいつ見ても美しい。石森でスノーシュー着用し、山頂へ。避難小屋は屋根だけが見える。山頂は微風。素晴らしい展望。岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、早池峰山がくっきりと見える。遠く焼石連峰、栗駒山系か。山頂には5~6人。直下で昼食をとり下山。昨日の心の痛手を癒すにあまりある素晴らしい森吉山でした。

   
 ゴンドラ降り場からの眺め  石森北斜面
   
樹氷  樹氷 
   
奥岳全景  樹氷 
   
避難小屋と山頂  山頂にて 
   
岩手山  秋田駒ヶ岳 
   
山人平   八幡平
 
山頂北斜面・山人平・ヒバクラ岳 




2月29日小滝山


2月29日   二人行
     小滝山(614.2m)・910mピーク 


 山仲間のしょうすけ氏と、こんどは種梅川上流の小滝山経由、能代の最高峰焼山をめざしました。
 窓山に二台車を駐め、岳林道を200mぐらい入ったところから、小滝林道に降りる。欄干のない橋に1mほどの積雪。林道に倒木が横たわり、通行不能により右の尾根へ登る。やっとのことで尾根に取り付き、小滝山へ向かう。造林杉から灌木のやぶ。アップダウンは少ないが小滝山まで長い。2時間半ほどで小滝山をトラバースして焼山への稜線に通じる尾根へ。この付近は積雪が数十cmと少ない。次第に気温が上がり、雪が融け出してスノーシューが重い。思ったより辛い。ひたすら焼山をめざす。昨年の長場内岳登山より積雪が多い。長場内岳への分岐を過ぎたあたりから疲れがひどい。ただ、景色は抜群。遠くまで見渡せる。特に長場内岳の美しさには息を呑む。能代も近い。鳥海山、岩手山まで見える。美しい展望に後押しされたが、歩き出して5時間25分で私がギブアップ。焼山まであと1時間半か。昼食をとって、戻ることを提案。910mピークで昼食後踏み跡をたよりに下山。悔しい気持ちからとりあえず小滝山頂上へ。雪に埋まり山頂の標識が見あたらずがっかり。ひたすら下山。疲れ切って車へ。行動時間、昼食を含めて10時間30分でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
 窓山を出発 小滝林道の大きなつらら 
   
 重い雪のラッセル 雪庇の上を行く 
   
小岳(中央)と岩木山(右奥)  長場内岳(中央)と藤里駒ヶ岳(左奥) 
   
ひたすらシャッターを押す   美しいブナ林
   
小滝山の標識は雪の中  小滝山のブナ 
 
能代二ツ井方面 
 
たどってきた尾根 



2月22日白神岳


2月22日   二人行
          2月の白神岳(1231.9m)

 山仲間のしょうすけ氏と計画していた白神岳から白神川を巻いて、南側の尾根を下り河口に至るコースを今回実行に移しました。一台を白神川河口に駐め、もう一台で黒崎登山口へ。工事中のため工事現場までの除雪で、駐車場手前600m付近からスノーシューをはいて出発。好天を予想したが、曇り空。思ったより歩きやすい。マテ山への冬山コース、いつもは這うようにして登る急斜面が雪面がちょうどよい硬さで、スノーシューのアイゼンが食い込み、難なく登れる。これははじめての体験。2時間ほどでマテ山着。標識がかくれるくらいの積雪。雪を大量につけたブナが朝日に照らされ美しい。標高950m付近に小さなテント、雪面にはワカンの踏み跡。1050m付近で追いつく。県外からのプロカメラマン。日曜日に入山したとのこと。大峰分岐への急登付近からクラストしているが問題ない。山頂は冷たい南風とガスで楽しめず。白神川の源頭を回り込み、一気に200m下る。次第に深雪でラッセルを強いられる。標高1025mピークで昼食。ここからの白神岳は雄大だが、カメラを向けるとガスにかくれる。南側のブナ林が美しい。兜流山、大鉢流山が間近、さらに能代市がすぐそこに見える。ここからの下りは地形が複雑で、ルートファインディングが難しい。注意深く読図して進む。やぶに悩まされる。太いヒバが目につく。白神川へ迷い込まないよう気を付けて急斜面を下る。このコースから見るマテ山はどっしりとしていて見応えがある。やっとのことで標高150mの林道に出る。ここからはヤブこぎを避け、林道を下る。しょうすけ氏のルートファインディングはさすがで、まかせっきり。単独行だったら無事下山できたかどうか。しょうすけ氏に感謝感謝です。山頂まで4時間、下り5時間、行動時間9時間55分でした。疲れ切ったけれども、楽しい山行でした。天気に恵まれれば、この時期の山は最高ですね。
コース地図はこちらにあります。 
   
午前7時15分出発  朝日に照らされたブナ林 
   
マテ山の標柱は雪の中  美しいブナの中を行く 
   
雪をつけたダケカンバの大木  大峰岳からのびた尾根 
   
大峰岳方面  プロカメラマンと遭遇 
   
大峰分岐手前にて  山頂避難小屋 
   
山頂にて  世界遺産のブナ林 
   
白神川源頭の急斜面を下る  白神川南側の尾根 
   
 兜流山(手前)と大鉢流山(奥) 美しい白神岳 
   
 雪をかぶったブナ 二重に張り出した雪庇 
   
 雄大なマテ山 歩きやすそうな尾根 
 



1月18日白神岳


1月18日   一人行
          1月の白神岳(1231.9m)


 今年初めて白神岳に登りました。黒崎登山口駐車場手前の丁字路まで何とか車で入り、そこからスノーシューをはいて出発。比較的あたたかく、好天のきざし。12月14日のしょうすけさんの登山届けを確認し、入山。木の階段や崩落した斜面を慎重に通過し、マテ山への直登冬道へ。標高400m付近の急登はジグザグで登るがきつい。無風、時折朝日がまぶしい。マテ山近くになると、ブナに雪が付着し美しい。2時間5分でマテ山到着。ウサギの踏み跡に導かれるように山頂をめざす。次第に深雪になり、ラッセルがきつい。標高900m付近からブナが樹氷に変わり、行く手をさえぎる。今まで見たことのないスケールの大きなブナの樹氷に大感激。なぜかエイリアンの頭が思い浮かぶ。美しいブナの樹氷に励まされながら、深雪のラッセルに励む。大峰分岐手前の急登は少しクラストしている。山頂への稜線に出たら、冷たい西風とガスで視界ゼロ。山頂は何も見えず、寒さに耐えられず急いで下山。標高950m付近まで下ったら、急激に天候が回復し山頂が見える。登り返す気力もなく、周囲の美しいブナを見ながら昼食をとる。あたたかく気持ちがいい。30分ほど休憩してゆっくり下山。樹氷をまとったブナの美しさに心打たれた山行でした。この時期はラッセルがきつく、一人行は控えた方がよいかも。登り4時間、下り2時間45分でした。 
 コース地図はこちらにあります。
   
黒崎登山口駐車場手前に駐車  朝日が差し好天のきざし 
   
マテ山山頂  雪をつけたブナ 
   
ブナの樹氷  ブナの樹氷 
   
大峰分岐への急登   白神岳山頂
   
山頂避難小屋  山頂の西斜面 
   
北側の尾根を望む  山頂を望む 
   
 岩崎方面 マテ山への尾根 
   
ブナの樹氷  大峰岳への稜線 




1月10日兜流山


1月10日  二人行
          兜流山(737.8m)
 
 今年の登り初め、T氏を誘って兜流山に行ってきました。兜流山は白神岳の南、海岸線より3kmほど入った三角点を持つ低山。夏道はなく、積雪期しか登れない。標高0mからの登りであり、低山とはいえ、きついコースである。入良川河口に駐車し、五能線の線路を横断して標高差60mほどの急な登りにはいる。斜面に雪はなく、滑りやすく緊張を強いられる。登り切ってスノーシューをつける。積雪は30cmほど、ヤブが露出していて歩きにくい。標高300mぐらいでやっとヤブが消えて、歩きやすい。西風が冷たいが、時より日も差し、おだやか。ブナの中、きつい登りが多い。ラッセルに息を切らせながらひたすら登る。積雪が80cmぐらいになった。白神岳方面は黒い雲におおわれている。南の大鉢流山は美しい。標高570m付近からやせ尾根で雪庇が張り出している。最後の150mの登りはきつい。やっと登った山頂は冷たい西風、北斜面のブナは雪が凍りつき真っ白。寒さに耐えられず急いでパンを食べ、下山。途中の尾根が複雑で、登りの踏み跡がなければ迷いやすい。疲れ切った体でノンストップで海岸線まで。予想以上にきついコースである。登り3時間40分、下り2時間でした。 
コース地図はこちらにあります。 

   
線路をこえて急な登りへ  ササやぶが行く手をふさぐ 
   
標高500m付近  急な登りを行く 
   
白神岳方面  やっと見えた兜流山山頂 
   
気持ちのよいブナの尾根  山頂より岩崎方面 
   
大鉢流山と日本海  途中で見つけた奇形ブナ 





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