登山の記録 2012年4月~6月



6月30日鳥海山


6月30日   単独行 
            花と残雪の鳥海山(2236m)

 所用で東京に行ってきましたが、飛行機から見た残雪の鳥海山の美しさに魅せられ、急きょ矢島口を往復しました。
 祓川の駐車場には30台ほどの車があり、土曜日ということもあり登山者が多い。快晴、山頂が美しくながめることができる。7時48分登山開始。竜ヶ原湿原のミツガシワの群落を見ながら登りにはいる。賽の河原手前から雪渓が残っている。スプーンカット状の硬い雪面が滑りやすく登りにくく、七ツ釜への急登が特にきつい。蒸し暑いが、時々爽やかな風が吹いて気持ちがよい。氷の薬師、舎利坂手前まで雪上歩行。簡易カラビナを着けて登っている女性も見受けられる。雪渓で2名のスキーヤーが楽しんでいる。舎利坂からは登山道がでており、花も真っ盛り。ミヤマキンバイ、イワベンケイ、アオノツガザクラなどが美しい。特にイワウメの白い花が満開で、岩肌一面をおおって絨毯のよう。七高山にはたくさんの登山客。最近設置した真新しい標柱が目につく。展望もよく、月山が近い。白神岳も確認できる。新山へは雪渓を直登。10時10分着。冷たい南東の風が吹いて肌寒い。荒神ヶ岳から稲倉岳、扇子森方面がきれい。黄砂の影響か、展望が悪くなってきた。早い昼食をとり、下山。スキーをかついで、テレマークのブーツで登ってくる人とすれ違う。花をカメラにおさめながら、雪渓を一気に下る。標高1500mぐらいまで下ると黄砂の下にきたのか展望がよくなった。13時10分駐車場着。
 登り七高山まで1時間55分、新山山頂まで2時間12分、下り七高山より1時間41分、
行動時間5時間22分でした。
 鳥海山の高山植物は、やはりすごい。近いうちにもう一度登りたいものである。
※所要時間は参考になりません。登山ガイドブックでご確認願います。
   
花立牧場付近からの鳥海山  竜ヶ原湿原 
   
 七ツ釜手前の急登 氷の薬師 
   
真新しい七高山山頂の標柱  遠く月山 
   
イワウメの大群落   イワウメ
   
ミヤマキンバイ  ホソバイワベンケイ 
 
荒神ヶ岳から扇子森(左)稲倉岳(中央) 







6月15日白神岳


 6月15日   5人行
             6月の白神岳(1231.9m)


 能代山本スポーツリゾートセンターアリナスの館長さん、職員のOさん、いつものタロンペ氏と新緑の美しい白神岳に行ってきました。
 能代市から約1時間で黒崎口駐車場着。車が3台駐まっている。県外ナンバーも。好天の中出発の準備。日焼け止めをしっかり塗り、8時34分出発。歩き出すとすぐに汗が流れ、少し蒸し暑く感じる。登山届けに記帳し、ブナ林へ。木陰が気持ちよい。ゆっくりとしたペースで進む。タロンペ氏は二股コース、他はマテ山コースを登り、山頂で合流する計画。二股分岐でタロンペ氏と別れる。新緑の中、水場に到着。ここからマテ山分岐までの急登にそなえ長めの休憩。この急登はいつ登ってもつらい。初めて白神岳に登るOさんにはきつそう。マテ山分岐からは、美しいブナ林をながめながらの快適な登り。大峰分岐手前の急登には花がいっぱい。大峰分岐からは向白神岳、岩木山が見える。稜線はハクサンフウロが見ごろ。ハクサンチドリも美しい。ニッコウキスゲは1週間後が見ごろか。
 12時18分山頂着。タロンペ氏、しょうすけ氏と合流。遠くはかすんでいるが、まあまあの展望。ここちよい温かさ。山頂周囲がチシマザサ、ダケカンバでおおわれ、山頂から避難後屋が見にくいほど。タロンペ氏のコーヒーは最高。
 昼食後、13時08分下山。花やブナの新緑を写真に撮りながら、ゆっくり下山。水場を少し過ぎたあたりに、この辺の主のような太いブナの巨木。いままでなぜ気がつかなかったのか不思議。16時35分、無事駐車場着。
 好天に恵まれ、花やブナの新緑に恵まれ、たのしい山行でした。
 登り3時間44分、下り3時間20分、行動時間8時間でした。
   
 晴天の中、出発の準備 水場でひと休み 
   
美しいブナの新緑  ミヤマナラの花 
   
 山頂付近にわずかの残雪 山頂から避難小屋 
   
ミネカエデの花  白神川流域のブナ林 
   
ブナ林の登り  水場付近のブナの巨木 
   
 ハクサンフウロの群落 やっと駐車場着 




6月11日森吉山


6月11日      単独行
              森吉山(1454.2m)
 

 爽やかな好天に誘われ、一の腰から残雪の奥岳の写真を目的に、森吉山に行ってきました。用事を済ませ、9時45分に能代を出発。こめつが山荘には5~6台の車。登山者か山菜採りか?快晴で爽やかな風の中、11時25分出発。しかし、カラマツ林を出てゲレンデ跡に出ると暑く、汗がふき出し、夏山のよう。勘助道分岐あたりから登山道に残雪がある。12時12分、一の腰着。期待した奥岳の北斜面の残雪は思ったより少ない。写真を撮り、山頂をめざす。銀嶺峠から阿仁町避難小屋までは雪。前岳からはたくさんの登山客とすれ違う。稚児平付近はチングルマが咲いており、ビックリ。6分咲き、あと1~2週間で見ごろか。山頂に1時01分着。30人ほどの登山客で混雑している。午後になって、黒い雲が出てきた。八甲田山以外はほとんど確認できる。鳥海山も見える。東斜面はまだ残雪がたっぷり。昼食後13時44分下山。様田口の登山者は私以外に一組だけ。ゲレンデ跡のサンカヨウの群落に驚きながら、15時24分無事駐車場着。ゴンドラ利用の登山客が山頂にたくさんいるのがシャクでしたが、下から登った方が気持ちのよい山です。行動時間、4時間でした。
※所要時間は参考になりません。登山ガイドブックでご確認願います。
   
こめつが山荘は窓を開けて換気中。  気持ちのよいブナ林の登り 
   
標高1100m付近から残雪が  一の腰から奥山 
   
 森吉神社に雪はなし 阿仁町避難小屋と山頂 
   
 山頂にはたくさんの登山客 はるか遠くに雪の鳥海山 
   
 ヒバクラ岳と東斜面の残雪 チングルマが咲き始め 
   
 ツマトリソウは一輪だけ ゲレンデ跡のサンカヨウの群落 
 
山頂よりヒバクラ岳、東斜面の残雪 




6月2日秋田駒ヶ岳


 6月2日~5日   全県総体登山競技
             秋田駒ヶ岳山域


 審査員として大会に参加しました。読図と気象を担当。コースは初日、田沢~田沢湖スポーツセンター、2日目水沢コースを登って五百羅漢~黒岳~阿弥陀池~湯森岳~乳頭山~田代平~孫六温泉~休暇村、3日目は黒湯~乳頭分岐~田代平~鶴ノ湯。 初日読図のため水沢コースから男岳、八合目までしょうすけ氏と登る。2時45分出発、いつ登ってもきついコースだ。少し蒸し暑いが男岳山頂は風があり、爽快。八合目に降りる頃はきれいな夕焼け。スポーツセンターから男岳まで1時間30分、八合目まで3時間45分でした。
 2日目は八合目から阿弥陀池へ、ここから大会コースへ合流。南側が雲海と滝霧で和賀山塊が浮かんで見える。美しい。遠く早池峰山も見える。おだやかな天気の中、笊森岳、乳頭山へ。数人の登山客とすれ違う。ミヤマキンバイが満開。いろいろな高山植物が咲き競っている。乳頭山には多くの登山客。ヒナザクラの田代平から下ると新緑のブナ林。高山植物と新緑を満喫。
 3日目、好天の中を黒湯から乳頭山に向かう。このコースから見る秋田駒ヶ岳は美しい。大白森から八幡平までよく見える。足下の花を見ながら、田代平へ。湿原のショウジョウバカマ、ヒナザクラの群落が美しい。蟹場分岐へのコースでは、ブナの葉の新緑と幹の黒いコケのコントラストが素晴らしい。演習中なのか、ヘリコプター、ジェット機の騒音の中、鶴ノ湯へ。
 4日目の閉会式では、横手高校Aパーティが優勝、インターハイ出場権を得た。

 好天に恵まれ、高山植物を楽しめた、快適な山行でした。
コース地図はこちらにあります。
   
開会式  小岳とムーミン谷 
   
男岳山頂にて  八合目へのマイカー規制 
   
雲海、滝霧と和賀山塊  焼森から湯森山、岩手山 
   
湯森山から男女岳  ミネズオウ 
   
ミヤマキンバイ  千沼ヶ原 
   
ブナの新緑  田代平 
   
ブナの新緑  閉会式 



5月14日白神岳


 5月14日  単独行
         5月の白神岳(1231.9m)


 ブナの新緑を楽しみに白神岳に登りました。二股コースを登り、マテ山コースを下山。駐車場に一台の車。おだやかな天気の中を出発、二股をめざす。何カ所か倒木が登山道をふさいでいる。ブナの新緑がまぶしい。心配した通り二股の水量が多い。結局、沢の中に片足入れて渡る。お陰で腰まで濡れて気持ちが悪い。標高800m付近で新緑から芽吹きに変わる。登山道に雪は全くない。北斜面にわずかの残雪。虫に追いかけられながら、あえぎながら急登を行く。山頂は気温21度、微風で暑く感じる。近くは見えるが、遠くの山はかすみ、森吉山も見えない。山頂小屋に2名の登山客。昼食後、下山。ブナの芽吹き、新緑を楽しみながら駐車場をめざす。大峰分岐から下は登山道に雪はない。こちらも900m付近でブナの芽吹き、その下は迫力いっぱいの新緑。マテ山分岐で知人に偶然に会い、びっくり。ブナの美しさを惜しみながら駐車場へ。今の時期のブナは最高。ただし、二股コースはしばらく遠慮した方がよい。登り二股まで1時間15分、徒渉に時間をとり、山頂まで2時間45分、下りも2時間45分、行動時間6時間15分でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
二股手前の新緑のブナ   イワウチワ
   
ムラサキヤシオツツジ  水量の多い二股 
   
900m付近のブナの芽吹き  マテ山方面 
   
山頂の避難小屋  山頂より二ツ森方面 
   
 向白神岳方面 北斜面の残雪 
   
ブナの芽吹き  ブナの新緑 
 
標高1100m付近から二股方面 
 
 向白神岳(左)と山頂避難小屋(右)




5月11日県北総体


 5月11日~13日  県北総体登山競技
            田代岳(1177.8m)


 審査員として参加してきました。初日、越山コミュニティセンターで開会式、ペーパーテスト後五色湖キャンプ場まで移動。テント設営、炊事、天気図作成。2日目は五色滝から大広手口を山頂までタイムレース。林道から登山道に入ると雪上歩行。小雨の中、夏道通りに山頂をめざす。50cmほどの積雪。田代湿原の木道は出ている。山頂はガスで全く展望はきかず。みぞれまじりの冷たい雨。気温4度で寒い。早めに下山。3日目は閉会式。3日目になっての好天がうらめしい。能代工業Aパーティが優勝でした。
   
テント設営  五色滝 
   
ブナの新緑  山頂はみぞれまじりの冷たい雨 
   
ブナ林の中を下山  ヤマザクラが満開 




4月28日田代岳


4月28日  単独行
   田代岳(1177.8m)・雷岳・烏帽子岳・茶臼岳
 

 行楽日和という予報に誘われて、田代岳に行ってきました。能代を4時45分出発、霧で周囲が見えず不安がよぎるが、早口ダム付近から急激に霧が晴れて、青空が広がる。6時20分、積雪期最短コースとしょうすけ氏から教えてもらった大広手口左の尾根を登る。杉林からブナ林へ、かすかにスキーのトレースが見える。標高800m付近から右に岩木山が見えるのにはびっくり。快晴、無風で少し暑いが雪面が硬く歩きやすい。予想以上に山頂が近く感じる。山頂からは鳥海山以外はほとんど見える最高の展望。秋田県側、大館から能代まで雲海、その上に岩手山、秋田駒ヶ岳、森吉山が浮かんで見える。感激。展望を満喫して、茶臼岳をめざす。積雪1m余り、歩きやすい。烏帽子岳の山頂付近はやぶが出ている。茶臼岳の山頂手前もササが出ており、大きく迂回を強いられる。思ったより近い。田代岳山頂に戻って昼食。山頂直下の急斜面で、県北総体の下見で登ってくる15人ほどの生徒と先生と会う。最後の登りがつらそうだ。雲海も消え、展望も悪くなってきており、かわいそう。登ってきたコースを一気に下って昼前に駐車場へ。登り、田代岳山頂まで1時間15分、ここから茶臼岳まで1時間10分、行動時間5時間30分でした。雲海に感動の山行でした。ちょっと物足りなかったかな。
コース地図はこちらにあります。 
   
山瀬ダム付近で霧が晴れる  田代湿原と雲海 
   
田代岳山頂  十ノ瀬山(手前)と森吉山(奥) 
   
長慶森(手前)と岩木山(奥)  八甲田山(左奥)、雷岳(中央)と田代岳(右) 
   
八甲田山   白神岳 
   
茶臼岳山頂  美しいダケカンバ 
 
田代岳山頂より 
 
烏帽子岳山頂より 




4月20日向白神岳



 4月20日  二人行
 4月の白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m)


 前日、偶然にもスーパーでお互いに向白神岳に行く目的で買い出ししているときに遭遇しょうすけ氏と急きょ一緒に出かけることにしました。早出して午前5時半駐車場出発。快晴、無風、絶好の登山日和。駐車場には1台の車、山頂泊の登山客か。雪が少なく夏道を水場まで。足下には春の花が咲き出している。ここでスノーシューを着け、ここから沢をまっすぐ進んでUFOの基地(?)から直登して858m標高点付近に上がる。残雪期には楽なコースだ。1mほどの積雪の尾根を山頂めざす。大峰分岐手前の急登はヤブが出てきている。空の鮮やかな青がきれいだ。白神岳山頂、避難小屋も春の気配。遠くの山がかすんで見えないが、白神山地は一望だ。最高の天気の中、小休止して向白神をめざす。一気に130m下る。雪解けが進み、尾根の先端の低灌木が顔を出して歩きにくい所も。アップダウンは少ないが、向白神岳は遠い。途中、単独の登山客とすれ違う。腐れ雪でスノーシューが重い。大きな雪庇には大きな口が開いている。山頂を地図で確認しながら、無事到着。東側の山並みが美しい。こちらから見る白神岳は雄大で北アルプスのよう。昼食後、下山。雪がますます重く感じられる。一気に下る。水場でスノーシューをはずし、途中で花の写真を撮って、無事下山。白神岳山頂まで3時間15分、そこから向白神岳まで2時間15分、下り白神岳まで2時間、そこから駐車場まで2時間25分、行動時間は11時間ほどでした。残雪期の向白神岳は今シーズン最後のチャンスだったように思います。ラッキーでした。
   
ブナの巨木と青空  大峰岳方面 
   
斜面のブナ林  やっと顔を出した大峰分岐の標柱 
   
めざす向白神岳と岩木山   避難小屋
   
白神岳山頂にて  摩須賀岳(手前)と藤里駒ヶ岳(奥) 
   
向白神岳をめざす  向白神岳山頂にて 
   
 向白神岳側から白神岳 向白神岳(左)と岩木山(中央奥) 
   
 カタクリ フクジュソウ 
 
 向白神岳稜線より白神岳
 
白神岳稜線より向白神岳 







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