登山の記録 2012年1月~3月




3月29日白神岳


3月29日  単独行
         3月の白神岳(1231.9m) 


 できたら向白神岳まで行ってみようと、白神岳をめざしました。登山口駐車場まで600m付近に駐車し、午前5時30分出発。駐車場手前の丁字路でスノーシューをはく。無風だが、曇り空で暖かい。天気予報では素晴らしい天気になるはずだが。マテ山直登冬山コースへ。雪面が少し硬いが、スノーシューが埋まり歩きにくい。マテ山まで1時間45分。次第にブナの枝に霧氷が見られ美しい。新雪が積もり、重い雪のラッセル。周囲は濃いガス。ひたすら登るが一向に天気は良くならない。大峰分岐手前の急登はクラストしてこわい。気を取られて雪解けの穴にはまる。次第に冷たい西風で寒い。稜線に出ると強風で視界が悪い。吹き飛ばされそうになって、立ち止まることも。数m先にあるはずの小屋が見えない。最悪。やっとのことで小屋着。小屋から山頂へ行くのが、こわく感じる。向白神岳どころではない。寒くて耐えられない。写真を撮って15分ほどで下山。踏み跡が消え、GPS頼りでマテ山への尾根へ。マテ山付近で、中高年の二人パーティとすれ違う。ここから、右側の尾根を下り、黒崎林道へ。広い尾根とブナ林が美しいが、標高500m付近から植林ヒバでヤブ状態。やっと下り立ち、車へ。登り3時間35分、行動時間8時間15分、午前4時30分に家を出たのに、残念な山行でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
マテ山標識は雪の中   終始ガスの中
   
 霧氷が美しいブナ 大峰岳分岐手前の急登の標識 
   
山頂避難小屋  一瞬の晴れ間の山頂 
   
 一瞬の晴れ間の小屋  マテ山尾根のブナ
   
美しい霧氷のブナ   大峰分岐への急登




3月16日焼山



 3月16日   二人行
       羽後焼山(963.1m)


 2月29日小滝山経由で羽後焼山を目指しましたが、途中で断念したのを受けて、同行したしょうすけ氏からリベンジの提案があり、今回岳林道を利用して羽後焼山に向かいました。
 午前6時に窓山で合流、私がスノーシューを忘れたことから、スキーで登ることに。しょうすけ氏は最新式のテレマークスキー、私は昔ながらの山スキー。スキーのメンテナンスが悪く、いろいろトラブルが。林道は1mほどの積雪。途中崩れた雪が行く手をさえぎる。2時間ほどで尾根へのきつい登り。できるだけトラバースをして、楽なコースを行くが遠い。大きな雪庇や、表面の雪が表層雪崩のように崩れやすく、雪も重く難儀を強いられる。長場内岳への分岐あたりから眺望が開け景色が美しい。前回の910mピークまで5時間。素晴らしい展望に後押しされて最後の登り。山頂は青森県側はよく見えるが、秋田県側はブナで展望がきかない。山頂で昼食。あたたかく気持ちがよい。下りは急斜面と樹木のため、恐る恐る滑り降りる。登りと同じくらい疲れる。林道に下り立ったときには、夕暮れが迫っている。林道の途中でシールをはずし、軽快に林道を滑る降りる。ヘッドランプを使う前に車に到着。このコース、長場内岳への分岐から羽後焼山までの眺望は最高。ただ、そこまでが遠い。時間と体力にたっぷりの余裕が必要。でも、このコース好きです。登り6時間、行動時間昼食の45分を含めて11時間45分でした。
 コース地図はこちらにあります。
   
窓山に6時合流  林道に崩れた雪が。 
   
重い雪の中ひたすら登る。   雄大、美しい長場内岳
   
泊岳(左)、二ツ森(右)、白神岳(中央奥)   岩木山(左奥)、小岳(右)
   
羽後焼山山頂、しょうすけ氏お勧めの構図   近くに見える能代方面
   
延々と続く尾根のコース  岳 林道からの夕焼け
 
 910mピークへの登り
 
 長場内川源流部



3月1日森吉山


3月1日  二人行
     樹氷の森吉山(1454.2m)
 

 絶好の登山日和に誘われ、昨日山に行ったばかりでしたが、かみさんを連れて森吉山に樹氷観察にでかけました。
 ゴンドラの駐車場には100台ほどの車。一人1600円の往復乗車券でゴンドラへ。これが高いか安いか?天気快晴、ブナに雪はほとんど着いていない。ゴンドラ降り場には十数人の樹氷の観光客。スノーシューを借りて登り始める。踏み跡が硬く、石森までつぼあし。昨日の高温にもかかわらず、樹氷は健在。次第に素晴らしい景観となる。石森から奥岳のながめは季節にかかわりなくいつ見ても美しい。石森でスノーシュー着用し、山頂へ。避難小屋は屋根だけが見える。山頂は微風。素晴らしい展望。岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、早池峰山がくっきりと見える。遠く焼石連峰、栗駒山系か。山頂には5~6人。直下で昼食をとり下山。昨日の心の痛手を癒すにあまりある素晴らしい森吉山でした。

   
 ゴンドラ降り場からの眺め  石森北斜面
   
樹氷  樹氷 
   
奥岳全景  樹氷 
   
避難小屋と山頂  山頂にて 
   
岩手山  秋田駒ヶ岳 
   
山人平   八幡平
 
山頂北斜面・山人平・ヒバクラ岳 




2月29日小滝山


2月29日   二人行
     小滝山(614.2m)・910mピーク 


 山仲間のしょうすけ氏と、こんどは種梅川上流の小滝山経由、能代の最高峰焼山をめざしました。
 窓山に二台車を駐め、岳林道を200mぐらい入ったところから、小滝林道に降りる。欄干のない橋に1mほどの積雪。林道に倒木が横たわり、通行不能により右の尾根へ登る。やっとのことで尾根に取り付き、小滝山へ向かう。造林杉から灌木のやぶ。アップダウンは少ないが小滝山まで長い。2時間半ほどで小滝山をトラバースして焼山への稜線に通じる尾根へ。この付近は積雪が数十cmと少ない。次第に気温が上がり、雪が融け出してスノーシューが重い。思ったより辛い。ひたすら焼山をめざす。昨年の長場内岳登山より積雪が多い。長場内岳への分岐を過ぎたあたりから疲れがひどい。ただ、景色は抜群。遠くまで見渡せる。特に長場内岳の美しさには息を呑む。能代も近い。鳥海山、岩手山まで見える。美しい展望に後押しされたが、歩き出して5時間25分で私がギブアップ。焼山まであと1時間半か。昼食をとって、戻ることを提案。910mピークで昼食後踏み跡をたよりに下山。悔しい気持ちからとりあえず小滝山頂上へ。雪に埋まり山頂の標識が見あたらずがっかり。ひたすら下山。疲れ切って車へ。行動時間、昼食を含めて10時間30分でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
 窓山を出発 小滝林道の大きなつらら 
   
 重い雪のラッセル 雪庇の上を行く 
   
小岳(中央)と岩木山(右奥)  長場内岳(中央)と藤里駒ヶ岳(左奥) 
   
ひたすらシャッターを押す   美しいブナ林
   
小滝山の標識は雪の中  小滝山のブナ 
 
能代二ツ井方面 
 
たどってきた尾根 



2月22日白神岳


2月22日   二人行
          2月の白神岳(1231.9m)

 山仲間のしょうすけ氏と計画していた白神岳から白神川を巻いて、南側の尾根を下り河口に至るコースを今回実行に移しました。一台を白神川河口に駐め、もう一台で黒崎登山口へ。工事中のため工事現場までの除雪で、駐車場手前600m付近からスノーシューをはいて出発。好天を予想したが、曇り空。思ったより歩きやすい。マテ山への冬山コース、いつもは這うようにして登る急斜面が雪面がちょうどよい硬さで、スノーシューのアイゼンが食い込み、難なく登れる。これははじめての体験。2時間ほどでマテ山着。標識がかくれるくらいの積雪。雪を大量につけたブナが朝日に照らされ美しい。標高950m付近に小さなテント、雪面にはワカンの踏み跡。1050m付近で追いつく。県外からのプロカメラマン。日曜日に入山したとのこと。大峰分岐への急登付近からクラストしているが問題ない。山頂は冷たい南風とガスで楽しめず。白神川の源頭を回り込み、一気に200m下る。次第に深雪でラッセルを強いられる。標高1025mピークで昼食。ここからの白神岳は雄大だが、カメラを向けるとガスにかくれる。南側のブナ林が美しい。兜流山、大鉢流山が間近、さらに能代市がすぐそこに見える。ここからの下りは地形が複雑で、ルートファインディングが難しい。注意深く読図して進む。やぶに悩まされる。太いヒバが目につく。白神川へ迷い込まないよう気を付けて急斜面を下る。このコースから見るマテ山はどっしりとしていて見応えがある。やっとのことで標高150mの林道に出る。ここからはヤブこぎを避け、林道を下る。しょうすけ氏のルートファインディングはさすがで、まかせっきり。単独行だったら無事下山できたかどうか。しょうすけ氏に感謝感謝です。山頂まで4時間、下り5時間、行動時間9時間55分でした。疲れ切ったけれども、楽しい山行でした。天気に恵まれれば、この時期の山は最高ですね。
コース地図はこちらにあります。 
   
午前7時15分出発  朝日に照らされたブナ林 
   
マテ山の標柱は雪の中  美しいブナの中を行く 
   
雪をつけたダケカンバの大木  大峰岳からのびた尾根 
   
大峰岳方面  プロカメラマンと遭遇 
   
大峰分岐手前にて  山頂避難小屋 
   
山頂にて  世界遺産のブナ林 
   
白神川源頭の急斜面を下る  白神川南側の尾根 
   
 兜流山(手前)と大鉢流山(奥) 美しい白神岳 
   
 雪をかぶったブナ 二重に張り出した雪庇 
   
 雄大なマテ山 歩きやすそうな尾根 
 



1月18日白神岳


1月18日   一人行
          1月の白神岳(1231.9m)


 今年初めて白神岳に登りました。黒崎登山口駐車場手前の丁字路まで何とか車で入り、そこからスノーシューをはいて出発。比較的あたたかく、好天のきざし。12月14日のしょうすけさんの登山届けを確認し、入山。木の階段や崩落した斜面を慎重に通過し、マテ山への直登冬道へ。標高400m付近の急登はジグザグで登るがきつい。無風、時折朝日がまぶしい。マテ山近くになると、ブナに雪が付着し美しい。2時間5分でマテ山到着。ウサギの踏み跡に導かれるように山頂をめざす。次第に深雪になり、ラッセルがきつい。標高900m付近からブナが樹氷に変わり、行く手をさえぎる。今まで見たことのないスケールの大きなブナの樹氷に大感激。なぜかエイリアンの頭が思い浮かぶ。美しいブナの樹氷に励まされながら、深雪のラッセルに励む。大峰分岐手前の急登は少しクラストしている。山頂への稜線に出たら、冷たい西風とガスで視界ゼロ。山頂は何も見えず、寒さに耐えられず急いで下山。標高950m付近まで下ったら、急激に天候が回復し山頂が見える。登り返す気力もなく、周囲の美しいブナを見ながら昼食をとる。あたたかく気持ちがいい。30分ほど休憩してゆっくり下山。樹氷をまとったブナの美しさに心打たれた山行でした。この時期はラッセルがきつく、一人行は控えた方がよいかも。登り4時間、下り2時間45分でした。 
 コース地図はこちらにあります。
   
黒崎登山口駐車場手前に駐車  朝日が差し好天のきざし 
   
マテ山山頂  雪をつけたブナ 
   
ブナの樹氷  ブナの樹氷 
   
大峰分岐への急登   白神岳山頂
   
山頂避難小屋  山頂の西斜面 
   
北側の尾根を望む  山頂を望む 
   
 岩崎方面 マテ山への尾根 
   
ブナの樹氷  大峰岳への稜線 




1月10日兜流山


1月10日  二人行
          兜流山(737.8m)
 
 今年の登り初め、T氏を誘って兜流山に行ってきました。兜流山は白神岳の南、海岸線より3kmほど入った三角点を持つ低山。夏道はなく、積雪期しか登れない。標高0mからの登りであり、低山とはいえ、きついコースである。入良川河口に駐車し、五能線の線路を横断して標高差60mほどの急な登りにはいる。斜面に雪はなく、滑りやすく緊張を強いられる。登り切ってスノーシューをつける。積雪は30cmほど、ヤブが露出していて歩きにくい。標高300mぐらいでやっとヤブが消えて、歩きやすい。西風が冷たいが、時より日も差し、おだやか。ブナの中、きつい登りが多い。ラッセルに息を切らせながらひたすら登る。積雪が80cmぐらいになった。白神岳方面は黒い雲におおわれている。南の大鉢流山は美しい。標高570m付近からやせ尾根で雪庇が張り出している。最後の150mの登りはきつい。やっと登った山頂は冷たい西風、北斜面のブナは雪が凍りつき真っ白。寒さに耐えられず急いでパンを食べ、下山。途中の尾根が複雑で、登りの踏み跡がなければ迷いやすい。疲れ切った体でノンストップで海岸線まで。予想以上にきついコースである。登り3時間40分、下り2時間でした。 
コース地図はこちらにあります。 

   
線路をこえて急な登りへ  ササやぶが行く手をふさぐ 
   
標高500m付近  急な登りを行く 
   
白神岳方面  やっと見えた兜流山山頂 
   
気持ちのよいブナの尾根  山頂より岩崎方面 
   
大鉢流山と日本海  途中で見つけた奇形ブナ 





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