登山の記録(2017年) 


5月 2日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27

2017年 5月 2日     単独行
              
残雪がタップリの白神岳・玄関岳へ

 日本全国晴れマークのこの日、一か月ぶりに白神岳に行ってきました。時間に余裕があったので、玄関岳まで足を伸ばしました。玄関岳は白神岳から向白神岳の稜線への途中にある標高1120mの尖がったピークで、向白神岳への難所のひとつです。
 午前4時30分能代出発。しっかり明るくなっている。いつも確認する国道からの白神岳はくっきりで好天を確信。5時30分、駐車場着。車が4台。テント泊の人も。岡山、神戸その他は埼玉ナンバー。青森、秋田ナンバーがないのも珍しい。6時、スノーシューをザックにくくりつけて出発。気温12度。登山口のブナは新緑真っ盛り。淡い緑がきれいだ。お花畑はカタクリが終盤、ニリンソウ、スミレサイシンなど華やかだ。シラネアオイが一輪だけ。6時30分二股分岐から蟶山コースに入ると、まもなく岡山からの登山者に追いつく。200名山を目指しており、残り15ぐらいとのこと。今回の山行では栗駒山、神室山、明日は和賀岳とのこと。うらやましい限り。最後の水場で先を行く。ここから登山道に残雪が所々に。きつい登りを終え、7時30分蟶山分岐着。尾根上に雪が残り、ここでスノーシューを履く。トレースはつぼ足がほとんど。スノーシューが絶対登りやすい。芽吹きを待つブナ林を快調に登る。雲の流れが速いのが気になる。稜線への急登はヤブが出ており、穴に足を突っ込むことも。次第に冷たい北風が強くなり寒い。8時40分大峰分岐。素晴らしい展望だが、寒い。稜線はまだタップリの雪。雪庇が大きな口を開けている。トイレ周辺はすっかり雪が消えているが、避難小屋はまだ雪の中。9時白神岳山頂。山頂部は全く雪がない。素晴らしい展望。久しぶりに鳥海山も。気温11度だが、北風が冷たくじっとしていると寒い。時間に余裕があるので、玄関岳まで行くことにする。9時15分出発。一気に急斜面を下るが、笹内川の源頭に近づくにしたがってヤブが出ている。やむをえずヤブ漕ぎ。9時50分玄関岳着。目の前に世界遺産のブナ林が広がる。雲をかぶっていた岩木山もきれいな姿を見せている。能代火力の煙がまっすぐ上にのぼっている。FBに投稿し、寒さに耐えられず10時25分引き返す。雪庇に注意しながら150mの登り返し。避難小屋に着くと風はおさまり穏やかに。三沢からの登山者と遭遇。避難小屋に2泊とのこと。うらやましい。11時25分再び山頂。真北の海の向こうに白い山並みが見える。北海道の山?帰ったら確認することに。心地よい暖かさと真っ青な空、素晴らしい展望の中、ゆっくりと昼食。神戸、埼玉からの登山者が到着。しばらく山談義。遠方なのに周辺の山の名前がポンポン出てくる。驚きである。1時間以上ゆったりと過ごし、12時30分下山。タロンペさんと交わしたイワイチョウの咲き具合を見てくる約束を果たすため二股コースを下る。上部は雪が融けヤブ。ブナ林に入って雪原が姥石まで続く。ここから、登山道の左右にイワイチョウが続く。一番の群生地は雪が融けたばかりでまだ咲いていない。14時30分二股。水量が多く沢の両脇にまだ雪が残る。倒木を頼りに渡渉。人が入らないからやむを得ないが、登山道は荒れ放題。登山道を見失うことも。15時35分二股分岐。16時30分駐車場へ。山菜の王様タラの芽を少しだけいただいて帰宅。
 前回の藤駒岳同様、今回の白神岳も素晴らしい天気でした。今年の運を使い果たしたような気がします。これだから、山はやめられません。二股コースはこのままでは危険で入られませんね。ヤブもひどいし。好きなコースなので整備してほしいのですが・・・。山頂から見えた山並みは北海道の大千軒岳連山だと思いますが、いかがでしょうか?おわかりの人は情報をお寄せください。
 登り、白神岳山頂まで3時間、玄関岳まで3時間50分、
 帰り、玄関岳から白神岳山頂まで1時間、白神岳山頂から駐車場まで4時間、山行時間は10時間30分でした。 
   
国道から見えた白神岳   朝日が差し込むブナ林
   
 青空をバックに大峰岳への稜線 稜線への急登にトレースが続 
   
 稜線への急登から山頂方面  大峰分岐から向白神岳方面
   
 避難小屋は2階の窓から出入り  雪のない白神岳山頂にて記念撮影
   
 山頂より避難小屋、トイレ、岩木山  鳥海山が見えました。感激!
   
 右が切れ落ちた難所玄関岳  玄関岳から白神岳を望む
   
 玄関岳にて記念撮影  どこから見ても雄々しい岩木山
   
 これが世界遺産のブナ原生林! 白神岳山頂から見えた北海道の大千軒岳(1072m)? 
 
 山頂で山談義する埼玉県と神戸からの登山者  蜂の巣のようなブナの根開け
   
 芽吹きを待つブナ林 マンサクが満開でした。 
   
 白いイワウチワ 赤いイワウチワもありました。 
   
 イワウチワがいっぱい!  倒木を利用して渡渉
   
 芽吹き始めたブナ カタクリ 
   
 スミレサイシン  登山口のブナの巨木が新緑





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