登山の記録(2017年) |
4月13日の登山の記録を紹介します。
2017年 4月13日 単独行 烏帽子岳・雷岳経由で強風の田代岳へ やっと時間が空いたこの日、薄市沢から田代岳に登ってきました。 午前5時、能代出発。すっかり明るくなっている。日が長くなるのはうれしいこと。雲の隙間から真ん丸な月が見える。コンビニに立ち寄り、田代岳登山口の薄市沢を目指す。登山口手前4km地点の薄市・寄沢分岐点から林道に50cmほどの積雪。予想より奥まで入れたのがうれしい。6時40分スノーシューを履いて出発。気温3度。上空の雲の流れが速いのが気になる。雪が軟らかく足が重い。1時間余りで薄市山の家着。周囲のこんもりとした杉林が伐採され、明るい雪原になっている。驚きである。斜面を直登して902.7m三角点を目指す。きついのぼりである。尾根の左がブナ林、右が造林杉の標高差450mの登り。時々日差しが届き、元気をもらう。薄市山の家から1時間20分ほどかかって三角点着。上空は真っ黒な雲、冷たい西風。そして吹雪。気が重い。烏帽子岳への稜線は1mほどの積雪。真っ黒な雲と日差しが交互に表れる。ブナ林の中でも風が強い。西からゴーという音がして、しばらくすると強い風が吹き荒れる。その繰り返しの中、10時40分烏帽子岳着。風が強く頂に立つのはあきらめ、左斜面をトラバース。時折の日差しからパワーをもらう。烏帽子岳から田代岳までは気持ちの良い稜線歩き。11時30分雷岳着。最後の山頂へのきつい登りを経て、12時田代岳山頂着。あきらめていた岩木山が顔を出す。相変わらず強風。壊れかけの神社がミシミシと音を出している。ここでハプニング。記念撮影をしようと右手だけ手袋を脱いだが、それが見当たらない。周囲や風下の斜面を捜すが見つからない。しばらく捜すが見当たらず。結局あきらめて予備の手袋を使用。田代の神様が、神社が壊れ、手が冷たいので拝借したと考えることにして、12時20分強風の中を下山。薄市沢コースは広いブナの尾根。それだけにルートファインディングが難しい。地図とGPSを頼りに下る。標高800m付近の急斜面は雪が崩れ、難儀を強いられる。ここを通過して一安心。遅い昼食。杉林を下り、東又沢を徒渉し14時20分登山口着。上空は真っ青。4kmの林道に1時間を費やし、15時20分車着。 悪天は覚悟でしたが、思った以上の強風でした。下山に利用した薄市沢コース、積雪期は難儀を強いられます。薄市山の家周辺の景観の変化には驚かされました。 登り、山の家登山口まで1時間5分、902.7m三角点まで2時間25分、烏帽子岳まで4時間、雷岳まで4時間50分、田代岳山頂まで5時間20分 下り、薄市コース登山口まで2時間5分、薄市・寄沢分岐まで3時間5分、山行時間は8時間40分でした。 |
国土地理院発行二万五千分の一地形図「田代岳」「越山」 |
明け方の空に真ん丸な月が見えるが・・・。 | 駐車したわきの標柱 |
薄市・寄沢分岐点に駐車 | 左に一合目の看板 |
景観が一変した薄市山の家周辺 | 902.7m三角点への登りはブナ林 |
902.7m三角点では吹雪 | 田代三山、左より烏帽子岳、雷岳、田代岳 |
根開けが始まったブナ林 | 面白い形をしたミズナラの巨木 |
烏帽子岳付近から見た雷岳(左)と田代岳(右) | 風が強く、烏帽子岳の頂には立てず。 |
青鹿岳がすぐそこに。 | 尾太岳がすぐそこに。 |
岩木山が顔を出した! | 雪が崩落しそうな田代岳山頂右手前の斜面 |
強風で舞い上がる雪煙 | 山頂直下のダケカンバの巨木 |
やっと見えた田代山神社 | 強風の中で記念撮影 |
田代湿原 | ドーム状の田代岳山頂 |
薄市沢コースは広々とした尾根 | 薄市沢コースの最後は杉林 |