登山の記録(2017年) |
1月26日の登山の記録を紹介します。
2017年 1月26日 単独行 天気が幾分期待できそうなこの日、今年3回目の山行で田代岳に行ってきました。 朝食に腹持ちの良い餅を食べ、7時20分能代出発。昼食を調達し、9時20分大広手登山口着。早速準備にかかる。単独の場合はスノーシューが楽かと思い、履こうとしていたら突然隣に車が駐車。二ツ井のYさんと、今日はよい天気が期待できそうだと話し合う。スキーの準備をしているのを見て、二人行なら山スキーが楽と考え履き替える。9時50分、駐車場のわきから尾根を目指す。気温マイナス2度。雪が柔らかくひざ下ほどのラッセル。杉林をぬけ尾根に出ると日が差してくる。予想通りの好天。気持ちのよいブナ林の尾根の登り。急登はジグザグでしのぐ。振り返ってもいつも見える岩木山が見えない。次第にブナ林からダケカンバ林に変わる。ここには太いダケカンバが多い。湿原に近づくとガスが広がる。11時40分田代湿原着。周囲はガスで真っ白。何も見えない。冷たい風で手の指先が冷たい。Yさんはこの付近でスキーを楽しむとのこと。私は山頂をめざすため、ここでYさんと別れる。地図とGPSを頼りに山頂を目指すが、深いガスと冷たい強風。山頂は見えず、平坦なため方向感覚がない。恐怖を感じる。やっとドームの登りに入ると今度は膝までの深い雪。雪面が硬く、スキーを持ち上げるのに体力が消耗する。山頂まですぐのはずだが、深雪と風と恐怖で引き返したい。山頂に行ってもしようがないと自問自答。12時30分、やっと鳥居着。そのすぐ向こうにあるはずの神社が見えない。一瞬、風に吹き飛ばされたのかと。近くに行ってやっと確認。湿原から山頂まで50分を費やす。気温マイナス6度、冷たい南風、真っ白で何も見えない。神社に手を合わせ、すぐ下山。心配したトレースがもう消えている。ドームの下りでガスが晴れ、次第に視界が開ける。さっきまでの恐怖感は何だったのか。湿原に降り立つと時折青空も顔を出す。ここでシールをはがし、ゆっくりダケカンバ林を下る。左右に2本の美しいシュプール。我々の後からスキー目的で登った人がいたらしい。気持ちのよいブナ林を恐るおそる滑り下る。周囲はすっかり晴れあがっている。14時50分、大広手登山口着。私の車が一台だけ。Yさんは先に下ったらしい。 好天を期待しての田代岳でしたが、田代湿原から山頂は予想以上の深いガスに包まれ、山頂を楽しむことができませんでした。でもブナ林では日差しもあり、気持ちよく登れました。スキーの上手な人がうらやましいですね。 登り、田代湿原まで1時間50分、山頂まで2時間40分、 下り、大広手登山口まで2時間20分、山行時間は5時間でした。 |
山瀬ダムから見た山頂方面が雲の中 | マシュマロのような雪の綿帽子 |
霧氷に包まれた糸滝 | 大広手登山口は青空 |
出発準備のYさん | 気持ちのよいブナ林の登り |
田代湿原をめざすYさん | 雪面に残る数日前?のトレース |
田代湿原にてどこを滑るか思案するYさん | やっとたどり着いた山頂の鳥居 |
やっと見えた山頂神社 | 下山時、湿原のガスが晴れる |
田代湿原に日が差す | 振り返ると田代岳のドーム |
太陽がまぶしい! | 田代湿原にて記念撮影 |
下りのブナ林の天候は晴れ | 帰り、山瀬ダムから見える山頂部は快晴 |