登山の記録(2016年) 


4月26日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



  4月26日   二人行

                        イワウチワ街道・白神岳二股コース


 
ブナの芽吹き目的で、月一回の白神岳に行ってきました。思ってもいなかった光景を目にすることができました。
 4時40分、夜明け近い能代を出発。上空には月。まもなく、東の空に大きな太陽が上がる。好天に期待が膨らむ。5時40分、黒崎口駐車場着。車が1台駐まっており、出発の準備をしている人が、なんとタロンペさん。蟶山コースを登るとのこと。私は一冬越した二股コースへ。山頂で合流することに。5時45分タロンペさんが出発していく。6時、薄曇りの中を出発。登山届けを出し、登山道へ。ブナの芽吹きが始まり、淡い緑がさわやかだ。足下の花に目をやりながら、20分ほどで二股分岐。タロンペさんに追いつく。山頂での合流を再度約束して、タロンペさんは蟶山コース、私は二股コースへ。足下に折れた木や枝が落ちているが、歩くのに支障はない。快調に一の沢へ。沢の手前が崩落して歩きにくい。沢を越えて、向かいの尾根に取り付く道が大きく崩落して通行できない。この冬で大きく崩れたようだ。登りやすそうなところをさがして、何とか登山道に戻る。ササが覆いかぶさり、足下が見えないところも。二の沢は昨年同様に崩落箇所を避けて沢の中を進み二又を目指す。周囲のブナは芽吹きには遠く、寒々としている。二又手前でイワウチワを見つけ、写真におさめる。7時10分二又着。水量はさほど多くないが、沢に倒れかかった木を伝って沢を渡る。ここから、二股コースの難所、急登に入る。足下に可憐なピンク色のイワウチワが咲いている。登るに従って、それがどんどん増えていく。10分ほど登ると目の前にイワウチワの大群落。斜面全体をピンク色のイワウチワが覆っている。感動!夢中で写真を撮る。しばらくして、山頂をめざす。イワウチワは登山道の両脇にどこまでも続いている。すごいのひと言。イワウチワの花は下を向いて咲いており、登っていく私の目線とぶつかる。何バテているんだ?と言われているよう。マラソン選手が沿道から声援を受けている気分。標高770mの姥石までくるとイワウチワもさすがに見当たらない。ここからは雪の中を登ることに。雪面は硬く登りやすいが、倒木やササが行く手をさえぎり、夏道を探すのに一苦労。思ったより時間がかかる。最後の20分ほどはヤブの夏道で、クタクタに。9時30分、やっと白神岳山頂着。タロンペさんと合流。20分ほど待ったとのこと。晴れているが、黄砂のためかかすんでいる。遠くでは岩木山、田代岳がやっと見える程度。あたたかく、ゆっくり昼食をとる。タロンペさんにイワウチワを観てもらうため、二股コースを一緒に下ることに。10時10分、下山開始。先行するタロンペさんがどんどん下っていく。姥石からは、周囲のイワウチワに驚きの声をあげながら下る。驚いたり喜んでくれているのがうれしい。タロンペさんが、ここは「ハウチワ街道」だと何回も言うものだから、狩人のコスモス街道のメロディが浮かび、頭から離れない。写真撮影に時間をとられたが、11時20分二又着。お互いに余り疲れを見せずに12時35分二股分岐、13時10分駐車場着。
 思いがけず、イワウチワの大群落を目にすることができました。いろいろ変化があり、いろんな表情を見せてくれる二股コースは魅力的です。今回も満喫しました。ただ、登山道がたいへん荒れており、危険な箇所が増えてきています。登山道が整備されることを願うばかりです。
 登り、二又分岐まで20分、二又まで1時間10分、山頂まで3時間30分、
 下り、二又まで1時間10分、二股分岐まで2時間25分、駐車場まで3時間、総行動時間7時間10分でした。

   
電線の向こうに美しい朝日、好天の兆し?  新たに崩落した一の沢、赤線が登山道 
   
二の沢の崩落は昨年のまま  淡いピンク色のイワウチワ 
   
赤い色のウワウチワ  芽吹きを待つブナ林 
   
今年も会えました姥石  登山道の左、北側に雪 
   
 白神川南側の尾根と遠く大鉢流山 山頂から避難小屋と遠く向白神岳 
   
山頂にてツーショット  はかなさを感じさせるイワウチワ 
   
 斜面をおおうイワウチワの群落 薄い赤色のイワウチワ 
   
夢中で写真を撮るタロンペさん  真っ白いイワウチワ 
   
倒木を伝って沢を渡る  エンレイソウ 
   
クロモジ  ブナの芽吹き 





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