登山の記録(2016年) 


12月25日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



2016年12月25日    単独行
                   山靴納め 白神岳へ
 
今年の山登りの最後、「山靴納め」に白神岳へ行ってきました。
 森吉山にしようか、白神岳にしようか悩みに悩み、スキーとスノーシューを車に積んで5時20分能代出発。結局、白神岳に向かう。気温2度。三日月が時々顔を出す。駐車場を過ぎ、40mほど上部の記帳所脇に駐車。5cmほどの積雪。スノーシューを履いて、7時10分出発。山頂まで行けるか不安を抱えながら先を急ぐ。2週間前より、わずかな積雪の増加。冬道は30cmほどの積雪で、しばらく使えそうもない。7時40分、二股分岐着。上空はどんよりとした曇り空。最後の水場まで歩きにくく50分も費やす。山頂は無理かなあと不安。ここから霧氷のブナ林が迎えてくれる。蟶山へのつらい急登で、朝日が差し込み、霧氷がキラキラ輝いて、きれいだ。一気にモチベーションが上がる。9時25分蟶山分岐着。ここからは霧氷をつけたブナ林の回廊を縫いながら登る。曇り空だが、気持ちのよい尾根歩き。でも、40cmほどのラッセルがきつい。時々青空が広がり、あざやかな霧氷のブナを写真に納める。標高1000mを過ぎると、雪をつけた低灌木が行く手をさえぎる。首すじに雪が落ちてきて、気持ちが悪い。稜線への急登は穴だらけ。ズボズボ踏み抜きながら、這うようにして登ることも。稜線は雲の中だが、下界はきれいに晴れている。白い尾根の向こうに岩崎、日本海が広がる。素晴らしい眺めだ。11時35分大峰分岐着。周囲はガスで向白神岳が見えない。冷たい西風。冬場は下界が晴れていても、稜線は悪天が多く注意が必要だ。稜線を山頂目指すが、クラストしている箇所もある。帰りを考えて、赤テープを打ちながら進む。12時山頂着。ガスで気温マイナス2度。西風が冷たい。記念撮影をして15分ほどで下山。稜線の途中で、一瞬ガスが晴れ、周囲が見渡せる。向白神岳、弘前、藤里駒ケ岳、二ツ森が確認できる。写真を撮っていると、またすぐ深いガスに。先ほどのふみ跡がもう消えている。冬の稜線はこれだからこわい。ブナ林に入って、パンをほおばる。日が差し込み、ほどよい暖かさ。日に照らされた霧氷のブナ林を下るのは最高。青空も広がって、下るのが惜しく感じる。苦労して登ったふみ跡をだどりながら下るのも気分が良い。14時30分蟶山分岐着。ここから水場まで30分、二股分岐まで30分、登山口まで30分。15時55分夕日が差し込む登山口着。
 最後の水場から稜線まで、霧氷で覆われた美しいブナ林が連続していました。こんな光景は初めてで、感激でした。今回は前日のクリスマスケーキでのカロリー摂取で登り切りましたが、山頂までの体力の消耗は大きいものがあります。 
 登り、蟶山分岐まで2時間15分、山頂まで4時間50分、
 下り、蟶山分岐まで2時間15分、登山口まで3時間40分、山行時間は8時間45分でした。

   
 雪を抱えたヒバが美しい二股分岐 蟶山急登で朝日が差し込む 
   
 青空をバックに霧氷のブナ  真っ白い遠くの稜線
   
美しいブナの巨木   気持ちのよいブナ林の登り
   
霧氷の向こうに見える景色   晴れ渡っている岩崎方面
   
稜線への急登から山頂方面  穴ボコだらけの稜線への急登 
   
日を浴びた蟶山への尾根   スポットで日を浴びたブナ林
   
山頂で記念撮影  メリークリスマス!! 
   
 樹氷に囲まれた避難小屋  一瞬顔を出した向白神岳
   
 向白神岳への稜線 蟶山尾根の向こうに日本海と岩崎 
   
下山時には青空が広がる   やっと着いた夕日が差し込む登山口




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