登山の記録(2016年) 


12月12日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



2016年12月12日    単独行
         ラッセル三昧 12月の白神岳

 12月4日以降天気に恵まれないが、寒気が幾分緩むこの日、白神岳に行ってきました。深い雪に難渋しました。
 6時55分の日の出に登り始める計画で、5時35分真っ暗な能代出発。途中で朝昼食のおにぎりと行動食を調達。八森に入ると国道に積雪。除雪した跡も。登山道入り口の記帳所脇に駐車。他に車は見当たらない。7時15分、気温マイナス1度、曇り空の中、スノーシューをザックにくくり付けて出発。積雪5cmほど。冬道分岐でスノーシューを履く。二股分岐で積雪が10cmほど。時々朝日が差し込み、好天に期待がふくらむ。8時35分最後の水場着。ここから蟶山への雪を被った急登は登りにくい。這いつくばるようにして登ることも。やっとの思いで9時30分蟶山分岐着。ここから歩きやすいはずが、積雪30cmほどの柔らかい雪で苦しいラッセルを強いられる。足への負担が大きく距離が稼げない。時間だけがどんどん過ぎてゆく。977m標高点着が10時10分。蟶山分岐から1時間20分。こんなに時間を費やすのは初めて。予定の11時に山頂に着けるか?12時か?不安。山頂をあきらめて引き返そうという気持ちが沸く。とりあえずもう少し登る。標高1000m付近からブナの樹氷がきれいだが、ますます雪は深くなる。大峰分岐への急登がまたひどい。深く掘られた登山道に雪が積もり、崩れてくる。真っ白になりながら急登の展望台着が12時。幸い穏やかな天気が後押ししてくれる。12時20分、大峰分岐着。周囲はガス、向白神岳は見えない。稜線も深い雪。さらに雪を抱えたダケカンバが行く手をさえぎる。一瞬、青空と日差し。白神岳のご褒美か。12時57分、山頂着。曇り、マイナス3度、微風、おだやかである。またまた日差しと視界が開ける。向白神岳が顔を出す。尾太岳、秋田駒ケ岳、二ツ森が確認できる。ご褒美?避難小屋は扉が凍りついている。パンをほおばり、13時15分下山。下りは比較的楽である。日本海が黄金色に輝いている。夕暮れが始まる15時蟶山分岐着。どんどん薄暗くなる。急ぎ足で15時35分最後の水場を過ぎ、疲れ切って16時45分登山口着。
 予想以上の深雪で、山頂まで5時間40分を費やしてしまいました。久しぶりに超ハードな山行でした。この時期、単独行には厳しいものがありますね。
 登り、蟶山分岐まで2時間30分、大峰分岐まで5時間5分、山頂まで5時間40分、
 下り、蟶山分岐まで2時間45分、登山口まで3時間30分、山行時間は9時間30分でした。
 
   
 記帳所脇に駐車  二股分岐は10cmほどの積雪
   
蟶山分岐下部のブナ林  尾根上は30cmほどのラッセル 
   
 登るに従い、ブナは真っ白に トナカイの角のような雪を着けた低灌木 
   
一瞬、ブナの向こうに青空  どんどん視界が広がる 
   
引き返したい気持ちで登山道を振り返る  雪に覆われたブナの巨木 
   
 樹氷の向こうに見える岩崎  登ってきた蟶山への尾根
   
12時着、大峰分岐下部急登の展望台   12時20分着、大峰分岐はガスの中
   
日を浴びて輝く低灌木  一瞬、日差しと青空 
   
 向白神岳への稜線が顔を出す 登ってきた蟶山尾根 
   
山頂より避難小屋とトイレ  山頂にて記念撮影 
   
おとぎの国のような避難小屋   黄金色に輝く日本海




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