登山の記録(2016年) 


11月18日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



 2016年11月18日    単独行
               冬の装い・白神岳へ

 「日本全国穏やかな晴天」の予報に誘われ、都合により遅出で白神岳に行ってきました。
 BSの朝ドラでヒロインの美しい涙に感激した後、7時45分能代出発。真っ暗なうちの出発に慣れているためか、変な感じがする。青森県に入ると上空を厚い雲が覆い、国道から見る白神岳は雲の中。駐車場にショウスケさんの車。登山口まで車で入ると、こちらにはタロンペさんの車。考えることが一緒だなあと苦笑い。早速、タロンペさんと電話で連絡を取り合う。ショウスケさんにはつながらず。登山届を出して、9時出発。10日ほど前は紅葉のブナ林が、すっかり葉を落としている。少しさみしい気分。枯葉を踏みしめながら、25分ほどで二股分岐。前回の11月7日に蟶山コースを往復しているので、今回は迷わず二股コースへ。一の沢手前あたりから登山道の荒れが目立つ。ササが覆いかぶさり、足元が見えないところも随所に。一の沢の登山道は消えたが、わずかに新しい道もできている。10時二の沢着。ここも崩落がひどいが、赤テープでルートを示している。二股コースに思い入れのある登山者がつけたのだろうか。見捨てていない人がいるのがうれしい。10時10分、二股着。沢の水量が少ないが、石がツルツルして徒渉に気を使う。いよいよ標高差760mの急登に入る。次第に足元の枯葉に積雪が見られ滑る。ロープを頼りにしないと登れない。ヤブもあり、辛い登り。標高1000mを過ぎると本格的なササやぶ。かき分けるようにして登るが、ササに積もった雪が体につき、ウェアが濡れる。寒い。冷たい。二股コースやめればよかったとの後悔の念が何度も頭に浮かぶ。さすがに我慢できず、雨具を着用。冷たい風も体温を下げる。1100m付近からは霧氷。きれいだが、楽しんでいる余裕はない。雪にまみれながら12時15分、やっと山頂着。避難小屋も見えないほどの深いガスと冷たい風。地面にタロンペさんとショウスケさんのものと思われるたくさんのふみ跡が避難小屋まで続いている。避難小屋でカップ麺とコーヒーで温まる。30分ほどして外に出ると少し明るい。山頂に戻ってみると単独の女性の登山者。途中であきらめかけたが、山頂まで来れてよかったと喜んでいる。あいさつをして先に下る。稜線からの急な下りで一瞬青空が広がる。二股コースを苦労して登ったご褒美か?こんな天気での青空は、うれしい限り。下るにしたがい天気は回復。誰ともすれ違うこともなく、15時25分登山口着。
 予想外の天気に翻弄された山行でした。山は気まぐれですが、特に白神岳は気まぐれです。でも、下山時に一時的にですが、青空が広がり絶景が楽しめました。
 登り、二股まで1時間10分、山頂まで3時間15分、
 下り、蟶山分岐まで1時間30分、登山口まで2時間40分、山中行動時間6時間25分でした。 

   
国道からの白神岳は雲の中   二股分岐をまっすぐ進む
 

 
二股の徒渉地点  イワウチワがもう春の準備 
   
目の前を遮るヤブ   標高1000m付近から霧氷
   
美しい霧氷が広がる  登山道の両脇は雪と霧氷のヤブ 
   
目の前が真っ白   ここまで来れば山頂はもうすぐ
   
山頂にたくさんのふみ跡   ガスの中で記念撮影
   
お花畑も寒そう  一瞬、青空が広がる 
   
 白神岳山頂部  日差しに照らされたブナ林
   
日差しに照らされたブナ林  日差しに照らされたブナ林 
   
気持ちの良い下山路  夫婦ダケカンバも気持ち良さそう 




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