登山の記録(2016年) |
9月4日の登山の記録を紹介します。
9月 4日 単独行 涼を求めて桃洞沢から赤水沢へ 猛暑が続くと沢に行きたくなりますが、同行予定のタロンペさんに急用が入り、単独で森吉山の桃洞沢から赤水沢を楽しんできました。沢歩きと涼を満喫できました。 午前5時能代出発。正面からまぶしい朝日を浴びながら森吉山をめざす。6時40分、森吉山野生鳥獣センター着。駐車場に車はない。センターも閉まっていて殺風景。ザック内に20mと10mのザイル、10本の捨てなわを入れ、ヘルメットをくくりつけて、7時桃洞沢をめざす。ブナ林に入ると黒い小さな虫がまとわりつく。手にとまったかと思うと、もう血を吸っている。たたきつぶすと真っ赤な血。このやせ細った体の血はうまくないのに。ウェアの上からも刺す。これが悪評高い吸血鬼か。速足で桃洞・赤水分岐を過ぎ、桃洞沢に入ると虫はどこかへ。8時桃洞滝着。ここでヘルメットを着用。朝日が差しているが、滝までは届いていない。左岸のステップをたどり、滝の上部へ。ここからは舗装道路のような平たいナメが続く。冷たい水が足を洗い、涼しい。温度計は23度。小滝を楽しみながら進むと二股。右の沢に八段ノ滝。上空は真っ青。8時30分中ノ滝着。横長の滝の右岸を難なく登る。5分ほど行くと大きな岩がそびえたっている。これが男岩か?そして男滝。桃洞沢最大の難所。左岸に1本だけロープがあるが、滝の上部までは小さなステップをたどらなければならない。慎重に進み、無事登り切る。単独行では助けを呼びに行けないから、滑落は許されない。ナメを進み、8時47分、本流と赤水沢に向かう沢との二股着。左の沢に入ると、急に狭くなる。地図とにらめっこしながら、枝沢ひとつひとつ確認して進む。沢の源流部を過ぎ、ふみ跡をたどり9時40分尾根上に出る。ここから一変して下り。小さな沢を降りていくと突然赤水沢に出る。10時5分。ここから兎滝まで大きな滝が4つほど続く。ザイルを多用して慎重に下る。単独行なので容易に降りらせそうなところでもザイルを使用。慎重に慎重を期す。こんな性格ではないのだが・・・。赤水沢の滝はなんときれいなことか。11時15分、兎滝着。赤水沢最大の難所。ザイル2本をつないで左岸を下る。ホッとして滝を見上げるとユニークな形がいい。ザイルをザックに収納、ヘルメットをくくりつけ、ナメを下る。11時30分、沢のわきの日陰で昼食。桃洞沢より気温が高いように思うが、それでも27度。さわやかな風が吹いている。カップ麺とおにぎり、デザートにパインの缶詰。そしてコーヒー。天国の散歩道をゆっくり下っていく。12時25分赤水・玉川分岐に出る。3人の登山者と出会う。兎滝まで行くのか?鏡のような川面に周囲の景色が映ってきれい。男女の若い登山者とすれ違う。涼を求めてきたとのこと。川面をウヨウヨ。よく見るとヘビ。気持ちよさそうに泳いでいる。こちらは気持ちが悪い。13時15分桃洞・赤水分岐。沢からブナ林に入ると虫の襲来。何か所か刺され、ムヒを塗りながら13時45分森吉山野生鳥獣センター着。小学生でにぎわっている。下界も涼しかったものと思っていたが、クインス森吉で車から降りたら、うだるような暑さにびっくり。温泉につかり帰宅。 単独行でしたが、桃洞沢から赤水沢へのコースを堪能しました。気持ちのよいコース、まさに天国の散歩道です。紅葉の時期にまた歩きたいものです。 上り、桃洞滝まで1時間、男滝まで1時間35分、尾根越えまで2時間40分、赤水沢まで3時間5分、 そこから兎滝まで1時間10分、赤水・玉川分岐まで2時間20分、桃洞・赤水分岐まで3時間10分、センターまで3時間40分、総行動時間6時間45分でした。 |
朝日がまぶしい! | ブナ林をぬけて沢へ |
桃洞滝 | 桃洞滝の左岸にステップ |
中ノ滝は右岸を登る | 男岩 |
男滝は左岸を登るが・・ | 桃洞沢のナメ |
どんどん沢幅が狭くなる | 尾根越えのブナ |
枝沢を赤水沢めざして下る | 赤水沢に降り立つ |
甌穴が随所に | ザイルを使って下る |
兎滝上流には複雑な滝が | 兎滝を上流からながめる |
兎滝(うさぎたき) | うさぎはこんな感じ? |
兎滝をバックに | 今日の昼食 |
赤水・玉川分岐で出会った3人グループ | 川面に映しだされた周囲の景観 |
美しい赤水渓谷 | 気持ちよさそう!気持ちが悪い! |