登山の記録(2016年) 


7月25日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



 7月25日    単独行
          外輪を周回/花の秋田駒ケ岳

 中生保内口を利用して、外輪を反時計回りで巡り、ついでに女岳に登ってきました。午前中はガスでしたが、午後は晴れ上がり秋田駒ケ岳を満喫できました。
 5時10分朝日が輝く能代を出発。途中でおにぎりを調達し、国道105号線阿仁経由で田沢湖に入る。下界から見える秋田駒ケ岳は山頂部が雲におおわれている。中生保内集落から林道に入ると、間もなく黒沢野林道の標柱。延長5.3km。ところどころ舗装されており、車が汚れる心配がない。途中の千丈の滝はあきらめ先を急ぐ。7時30分登山口着。車が5〜6台駐められるスペース。暑くなりそうなので、いつもより多い500mlペットボトル4本背負い込んで、気温26度好天の中8時出発。沢を2回渡り、急登に入る。ブナ林の中にスギが混じる標高差350mの急坂。沢には真新しい橋がかけられ、ぬかるみには丸太が埋め込んでいて、よく整備されている。1年前に外輪の御坪分岐から見たササやぶもきれいに刈り払いされている。ヤブこぎ覚悟であったのでうれしい誤算。40分ほどで御坪分岐着。山頂部の男岳と女岳がきれいだ。右にルートをとると、急にガスが周囲を包む。こんなはずではなかったのに。20分ほどで国見温泉との分岐、横長根j着。突然にぎやかな声とたくさんの登山者。国見温泉からの登山客は多い。深くえぐり掘られた登山道を大焼砂めざす。ガスに混じって霧雨。がっかりだが、霧雨に濡れた花もきれいだ。大焼砂でガスの中のコマクサを楽しむ。そこから引き返しムーミン谷へ下る。左右のコマクサを見ながらの下りは最高。風車状のチングルマの実がすごい広がりである。花が咲いているときに見たいものである。11時駒池。幸いにも徐々にガスが晴れ青空も広がる。ムーミン谷から男岳登り口への急登に40分費やす。阿弥陀池周辺はたくさんの登山客でにぎわっている。12時女目岳着。雲の隙間から岩手山、乳頭山が見える。もちろん田沢湖も。男岳北斜面のニッコウキスゲの大群落をながめながら昼食。極楽、極楽。13時20分、男岳着。五百羅漢に向かう急な斜面を下った途中からムーミン谷へ下り、女岳をめざす。溶岩れきでガレていて登りにくい。13時55分女岳着。緑のコケが絨毯のように表面に張り付いている。そしてイワブクロが群生している。こんな過酷な環境の中で驚きである。蒸気が上がってきており、気持ちのよいものではない。すぐに引き返す。近くで女岳の調査している職員がいるのが心強い。14時40分水沢分岐着。1年前ここからやぶこぎ、特にアザミがチクチク刺さって悩まされたが、御坪分岐まできれいに刈り払いされている。200名山の田中陽希のために刈ったのかなあと思いながらゆっくり下る。金十郎長根と呼ばれるこのコースは、右に田沢湖、左に火口内の樹林帯、正面に和賀山塊、振り返ると男岳と女岳をながめられる気持ちのよい尾根歩き。最高!と大きな声で叫びたい気分。次第に樹林帯に入り視界がきかないが、1115.7m三角点で視界が開け、男岳と女岳が青空をバックに美しい。惜しむ気持ちを抱えながら15時15分御坪分岐通過。一気に下って15時50分登山口着。
 中生保内コースにトライしましたが、幸いにもきれいに刈り払いと整備され、楽に登ることができました。この時期の秋田駒ケ岳は高山植物が豊富で最高です。水沢分岐から御坪分岐までの金十郎長根も気持ちのよいコースです。
 登り、御坪分岐まで40分、国見温泉分岐の横長根まで1時間、ムーミン谷駒池まで3時間、女目岳まで4時間、
 下り、男岳まで20分、女岳まで55分、御坪分岐まで2時間15分、登山口まで2時間50分、総行動時間7時間50分でした。

 

   
田んぼの向こうに雲をかぶった秋田駒ケ岳  中生保内口の登山口 
   
 白滝付近の水場 外輪に上がると正面に山頂、男岳(左)と女岳(右)
   
 クルマユリ  ハクサンシャジン
   
コマクサの大群落   コマクサ
   
 白いコマクサも  ムーミン谷のチングルマの大群落
 
チングルマの実   ムーミン谷でガスが晴れる
   
ニッコウキスゲの大群落   アミダ池
   
山頂にて   青空をバックに女目岳
   
ヤマハハコ  女岳、緑のコケが表面を覆っている。
   
 コケと一緒にイワブクロが群生  女岳から男岳(左)と女目岳(中央奥)
   
 女岳山頂には3つのケルン 女岳を調査する職員 
   
 金十郎長根を見下ろす 金十郎長根から振り返る、男岳(左)と女岳(右) 





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