登山の記録(2016年) 


7月16日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



 7月16日   二人行

           網張温泉から岩手山へ

 土、日、休日運行の網張スキー場リフトを利用し、岩手山往復登山をしてきました。
 4時50分、日差しがある中を能代出発。十和田インターから東北自動車に入り、岩手山を目指す。県境付近は霧雨。不安な気持ち。滝沢インターを降り、網張温泉を目指す。コンビニでおにぎりを調達する予定であったが、そのコンビニがない。7時30分網張着。車が10台ほど留まっている。温泉の本館でおにぎりを求めるがない。やむをえず、持参したパンと自販機の牛乳で朝食を済ます。フロントの若い女性がかわいそうに思ったのか、宿泊客用らしいリフトの割引券をいただき、1600円が1200円に。感謝、感謝。 深いガスの中、7時50分リフトに乗車。気温22度。寒い。次第にガスが晴れて、青空も見える。8時20分リフトを降り歩き出す。下界は雲海。1組の登山者を追い越し、8時50分最初のピーク犬倉岳着。ガスで何も見えない。アオモリトドマツ林の中を進む。歩きにくい階段を登って姥倉山と黒倉山の稜線に出ると、森林限界を越え平原になる。気持ちのよい登山道。ガスが時折晴れると、雄大な稜線が見渡せる。大きな山体である。山頂はガスの中。10時10分2つ目のピーク黒倉山着。大地獄谷から白煙がモクモクと上がっている。10時25分、鬼ケ城にとりつく。狭い稜線のアップダウンが続く。登山道わきの花々から力をもらう。溶岩の大きな岩が行く手をさえぎる。緊張と疲れでまいっているとニッコウキスゲの大群落。こわい岸壁を登り切るとコマクサが応援してくれる。2組の登山者を追い越し、12時10分不動平小屋着。水補給のため、八合目小屋を往復する。手軽なコースである馬返しから登ってきた登山者でにぎわっている。13時10分、岩手山山頂着。ガスで何も見えない。13時25分下山。周囲は暗くなり、霧雨が降り出す。気温23度、寒い。雨具を着こむ。リフトが17時で停まるのでカップ麺を食べる余裕がない。、パンをほおばりお花畑コースに入る。名前はお花畑コースだが、登山道は荒れていて歩きにくい。焦る気持ちを抱えながら、先を急ぐ。ひどいコースだ。1時間以上かかってお花畑着。湿原に木道だが、花がほとんどない。この先左岸の道が崩れ、沢の中を歩く。若いご夫婦を追い越し、無言で黒倉山を目指す。黒倉山をトラバースするころには周囲が暗く感じる。とにかく17時までリフト乗り場着を目指して先を急ぐが、空腹が疲れを助長する。きつい!犬倉山もトラバースし、16時10分リフトにやっと乗り込む。暗くなりかけた駐車場に16時30分着。日帰り温泉に浸かり、能代を目指す。朝も昼もまともな食事をしていないため、すきっ腹が限界。岩木山サービスエリアで生姜焼き定食を食べる。おいしい。最高においしい。20時45分、疲れ切って自宅着。
 30年ほど前に八幡平から岩手山までの裏岩手縦走以来のコースは、思った以上に長く感じました。登山ガイドのコースタイムはかなり厳しいタイム設定に思います。こんな厳しいコースを中高年の女性パーティがガイドなしで歩いているのを見ると、驚くとともに心配に思います。
 登り、リフト降り場から黒倉山まで1時間50分、不動平小屋まで3時間50分、八合目小屋往復40分を含めて山頂まで4時間50分、下りお花畑まで1時間10分、リフト乗り場まで2時間45分でした。
 
 国土地理院発行二万五千分の一地形図「松川温泉」
   
 網張スキー場は深いガスの中 スキー場上部から見た下界は雲海 
   
ハクサンボウフウ   ヨツバシオガマが早速お出迎え
   
黒倉山から姥倉山を振り返る   噴気が沸き上がる大地獄谷
   
黒倉山からこれから目指す鬼ケ城  いろんな花が背中を押してくれる、アカモノ 
   
ハクサンシャクナゲ  ムシトリスミレ 
   
 ニッコウキスゲの群落  鬼ケ城よりお花畑を見下ろす
   
 ミヤマウスユキソウ 行く手をさえぎる岩、中央の亀裂を登る 
   
こんな大きな岩も   エゾツツジ
   
登山者でにぎわう八合目小屋  やっと会えたコマクサ 
   
 ガスの山頂でツーショット 噴火口、手前にコマクサが咲いているのですが。 
   
お花畑から鬼ケ城を見上げる   お花畑の名前ほど花は見当たらず





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