登山の記録(2016年) 


6月28日の登山の記録を紹介します。


2016.03.27



 6月28日    単独行

                   
ミチノクコザクラに会いに岩木山へ

  
時間が空いたこの日、秋田駒ヶ岳、岩手山、岩木山と悩んだが、結局ミチノクコザクラに会いに岩木山に行くことにしました。
 午前5時能代出発。真昼のように明るいが、上空はどんよりとした曇り空。こんなはずではなかったと思いながら、秋田道を利用して弘前をめざす。青森県に入ると上空から日差しが差し、岩木山が顔を出している。岩木山神社に参詣し、今回は百沢スキー場の駐車場へ。登山客と思われるワンボックスカーが3台泊まっている。5人グループが出発していく。年配の女性3人にガイドさんが2人。8時出発。まもなく先行のグループを追い越す。展望のきかない樹林帯を行く。人口杉の林からミズナラ林に変わるころには汗がふき出す。蒸し暑い。焼止まり避難小屋まで標高差750mの登り。きつくはない斜面だが、これが延々と続くとボディーブローのように次第に効いてくる。七曲り、カラスの休み場、鼻こぐりとひたすら登る。鼻こぐりとは鼻が地面にぶつかるほど急な登りの意。高い鼻である。姥石を過ぎると足元の花が激励してくれる。ハクサンチドリ、ヤマオダマキ、ズダヤクシュなどなど。9時20分、やっとの思いで焼止まり避難小屋着。ここから難所の大沢に降り立つ。早速、一輪のミチノクコザクラがお出迎え。ここから沢を登っていくが、登山道が崩れ落ちていたり雪渓が行く手をさえぎったりで緊張!最難所の「坊主ころがし」は大きな岩を乗り越えなくてはいけない。へばりついて何とか通過。ここを過ぎると、いよいよミチノクコザクラの大群落。鮮やかな赤紫色が足元、眼前に広がる。最大の群落は対岸の急斜面の上。人を寄せ付けない場所に。硬い雪渓を登ると大量の水が流れ落ちる錫杖清水。雪解け水が冷たくおいしい。大沢雪渓を登り切り、種蒔苗代に着くとリフト利用の登山客がいっぱい。鳳鳴ヒュッテから岩がゴロゴロした二つの急斜面を登り切り、11時10分山頂着。周囲はガスで何も見えない。足をのばして50mほど下った赤倉口のお花畑へ。ミチノクコザクラがちらほら咲いているだけ。期待したナガバツガザクラはまだこれから。山頂に登り返し、昼食を食べ12時下山。たくさんの登山客が登ってくる。夫婦連れも多い。若いご夫婦は旦那さんが先行するが、年配のご夫婦は奥さんが先行する。ほとんどがこの順番。これは何を意味するのか?出発して間もなく追い越したグループとすれ違う。ガイドがついているとはいえ、よく登ってきたものだと感心する。大沢雪渓の下りは滑りやすく、慎重に下る。再度、ミチノクコザクラを楽しみ、坊主ころがしではおろした足が足場に届かず苦戦。13時30分やっと焼止まり避難小屋着。ここからは緩やかな坂をひたすら下るだけ。天気が回復し、日差しが暑い。14時45分スキー場駐車場着。
 天気はイマイチでしたが、美しいミチノクコザクラに再会でき大満足でした。ピークはもう少し先でしょうか。この時期の大沢は荒れており、雪渓も邪魔して大変ですが、ミチノクコザクラに出会えれば苦労が吹っ飛びます。帰りがまた心配ですが。
 登り、焼止まり避難小屋まで1時間20分、山頂まで3時間10分、
 下り、焼止まり避難小屋まで1時間30分、スキー場駐車場まで2時間45分でした
 
 
 国土地理院発行二万五千分の一地形図「岩木山」
   
まずは岩木山神社に参詣  女人禁制を破戒した女性が石になった姥石 
   
 ヤマオダマキ? ズダヤクシュ 
   
 焼止まり避難小屋 サンカヨウ 
   
 オオバキスミレ 行く手をさえぎるスノーブリッジ 
   
 やっと会えたミチノクコザクラ 雪渓の脇に咲くミチノクコザクラ 
   
ミチノクコザクラ  豊富な水量の錫杖清水 
   
山頂部はミヤマキンバイが満開   山頂にて
   
 山頂にひっそりと咲くミチノクコザクラ コヨウラクツツジ 
   
ツマトリソウ  山頂から青空も 
   
大沢雪渓を下るころには下界は晴れ  ミチノクコザクラ 
   
ミチノクコザクラ   下山するころには天気は回復





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