登山の記録(2015年) |
7月の登山の記録を紹介します。
< 7月27日 単独行 キンコウカが咲く田代岳へ 田代岳のキンコウカに会いに行ってきました。田代岳南側からの登山口、山の家から烏帽子岳・雷岳の縦走コースを登り、薄市コースを下りました。ハプニングだらけの登山でした。 4時50分能代出発。朝日がまぶしい中、コンビニでおにぎり調達。全品100円の特価によいことがありそう。大野を過ぎ、薄市沢林道に入ったら、ひとつ目のハプニング。林道に入ってまもなく立ち入り禁止の看板と錠がついた鎖。引き返そうかと思うが、くやしいので林道を歩くことに。川が左から右に流れ落ちる橋のたもと。登山口の山の家まで3kmほどか。曇り空の中、6時34分出発。林道の補修工事で車が通れる状態ではない。35分ほどかかって山の家着。暗い杉林の登山道が思ったより荒れている。地面が滑り、特に石はツルツル。夜露と汗ですぐにビッショリ。熊に会わないよう奇声をあげて登る。1時間あまりでやっと尾根にたどり着く。2つ目のハプニング。例年ここからは気持ちのよい登山道が雷岳まで続くのだが、全く整備されていない。ヤブと倒木が随所に。この尾根上にはミズナラ、ブナ、ダケカンバの巨木が多い。曇り空だが、ときどき青空も。足下に咲いている小さな花に励まされ、9時55分やっと烏帽子岳着。山頂はガスの中。お地蔵さんが微笑んでいる。烏帽子岳直下の小さなお花畑はキンコウカ、タチギボウシが満開。縦走コースを歩かなければ見られない光景。青空も出てきた。烏帽子岳と雷岳の鞍部で3つ目のハプニング。浅いと思われるぬかるみに足を踏み入れたら膝までの深さ。一瞬底なし沼かと。お陰で膝まで泥だらけ、靴の中はチャポンチャポン。気持ちが悪い。気を取り直して雷岳への登り。ここのヤブがまたすごい。身長をこえるササが密生して登山道がわからない。踏み跡をさがしながら、ササをかき分け10時47分やっと雷岳着。例年、ここから山頂までヤブだが、今回はなんときれいに整備されている。救われた気分。11時24分山頂着。気温27度、そよ風。展望はよくないが、気持ちがよい。フェイスブックに投稿し、楽しい昼食。ここで4つ目のハプニング。水が入ったペットボトルがない。カップ麺が食べられない。ショック!がっかりしておにぎりも食べず12時下山。田代湿原のキンコウカも満開。うす黄色のじゅうたんのよう。薄市コースは整備されていて歩きやすい。一気に下る。13時30分、カッチ東又沢の徒渉地点でカップ麺とおにぎりを食べる。30分ほど林道を歩き、14時30分車着。ユップラでお湯に浸かり、大太鼓の館でソフトクリームを食べ、帰宅。 久しぶりのヤブこぎと林道歩きでバテました。薄市沢林道の工事は8月31日までのようです。烏帽子岳・雷岳縦走コースもしばらくは登らない方が賢明かと思います。 登り、登山口まで35分、ここから烏帽子岳まで2時間48分、山頂まで4時間17分、 下り、登山口まで2時間、車まで2時間30分、山行時間は8時間ほどでした。 |
薄市沢林道の立入禁止の看板 | 傷みがひどい薄市山の家 |
ヨツバヒヨドリ | ミズナラの巨木 |
枝がどうなっているかわからないブナ | 白い花が美しいカンボク |
烏帽子岳山頂のお地蔵さん | タチギボウシ |
烏帽子岳直下のお花畑 | キンコウカ |
キンコウカの群落 | 雷岳登りのヤブ |
山頂への登山道は整備されている | ハナニガナ |
雷岳と田代岳の鞍部のダケカンバ奇形巨木 | 雷岳と田代岳の鞍部にタチギボウシの群落 |
さわやかな山頂 | 田代湿原は緑のビロード |
ミツガシワ | 田代湿原から田代岳 |
薄市コースは歩きやすい | 30年以上親しんだ交通安全のタイヤの巨像が倒れた! |
7月17日 単独行 ミチノクコザクラが咲く岩木山へ 前日(16日)、弘前市役所観光課に岩木山のミチノクコザクラについて問い合わせたら、岩木山観光協会に回され、さらに岩木山パトロール隊本部に回され、そこで7月いっぱいは咲いていること、百沢コースの錫杖清水付近がよいとの情報をいただきました。台風が来る前ということで、この日ミチノクコザクラに会いに行ってきました。 4時に目を覚ました時はどんよりとした曇り空で躊躇したが、4時50分には少し青空が見え、急遽行くことに。5時20分能代を出るが、時間がないので秋田自動車道を小坂JCまで、東北自動車を大鰐まで。途中で霧雨が降り、岩木山は雲の中。気乗りしないが、アップルロードを通って岩木山神社に7時30分着。7時50分岩木山神社をスタート。少し蒸し暑いが、拝殿から左の杉林に入るとヒンヤリ。気持ちがよい。次第に天気が回復し、青空をバックに岩木山が見える。桜林公園を通り過ぎ、スキー場脇から登山道へ。日差しが暑い。七曲がりを登り、ミズナラ林に入るといよいよ蒸し暑い。カラスの休場、鼻コクリの標柱を横目に先を急ぐが暑さのためにピッチが上がらない。姥石にはしめ縄がほどかされている。体力が落ちたかなあと思いながら9時35分焼止まり避難小屋着。小屋の中に男性の登山客。ここから大沢に入り、沢を登っていくが、残雪が登山道をさえぎり、スノーブリッジ状態で雪上を歩くこともできず、難渋する。少しずつミチノクコザクラが顔を見せる。登るに従ってその量が増えていく。足場が悪く、錫杖清水まで1時間ほどを要す。雪解け水は最高においしい。ここからミチノクコザクラの大群生が続く。硬い雪渓を登りながら、楽しむ。ここまでつらい登りだったが、来てよかったと実感。ゆっくり楽しみながら種蒔苗代へ。鳳鳴ヒュッテを過ぎ山頂へ。たくさんの登山者が下ってくる。11時50分山頂着。誰もいない。鳥海山が見える。岩手山、秋田駒ヶ岳は雲に隠れたり出たり。しばらくして6人ほどの登山客。東京から来たという若い登山者と話す。登山が趣味で、新幹線で日帰りとのこと。周囲の山を教えてほしいとのリクエストに答えていたら、他の登山者も集まってきて鳥海山に大喜び。ちょっと優越感に浸る。13時下山開始。ミチノクコザクラとの別れを惜しみながら、スノーブリッジに気を付け13時50分避難小屋着。蒸し暑い中一気に下り、15時30分岩木山神社着。 ミチノクコザクラは今月いっぱい楽しめるそうです。ただ、百沢コースは決して楽ではありませんね。 登り、焼止まり避難小屋まで1時間45分、山頂まで4時間、下り焼止まり避難小屋まで1時間50分、車まで2時間30分、行動時間7時間40分、ほぼコースタイム通りでした。 |
岩木山神社の拝殿から左に入る | 凛とした雰囲気の杉場林 |
スキー場から岩木山 | ミズナラの巨木が随所に |
カラスの休場でひと休み | 鼻コクリとは鼻をこするほどの急な坂の意 |
姥石とは女人禁制をおかした女性が岩になったもの | 大沢の大雪渓 |
ミチノクコザクラ | ミチノクコザクラ |
ミチノクコザクラ | 登山道の左側だけにミチノクコザクラが咲く |
遠く岩手山が見える | 奥宮と八甲田山 |
白神岳方面 | かすかに見えるのが鳥海山 |
気持ちのよい山頂 | ミヤマホツヅジ |
ミチノクコザクラ | 大沢の下部はスノーブリッジ |
ミチノクコザクラ | 変える時には夏山の岩木山 |
7月8日 二人行 コマクサを求めて秋田駒ヶ岳へ かみさんにコマクサを見せてあげるとやさしさを押しつけ、昨年7月25日のリベンジ"にまっ盛りのコマクサを見てきました。 午前8時30分、森吉山に向かう田中陽希に途中で会えるかなあと思いながら阿仁経由で秋田駒ヶ岳へ。マイカー乗り入れ規制のため、アルパこまくさから11時17分のバスに乗車。30分ほどで八合目へ。帰りのバスの最終が3時50分。できたら3時15分に乗りたいということで、山行時間は3時間余りしかない。上空を層雲がおおう中、11時40分出発。登山客が多い。ハクサンチドリ、マルバシモツケ、ミヤマダイコンソウがお出迎え。快調に阿弥陀池をめざす。西からの風が心地よい。20人ほどの団体さんを追い越して、12時30分阿弥陀池着。登山客がいっぱい。休まず大焼砂をめざす。登山客が数珠つなぎ。12時50分大焼砂着。一面のコマクサ。これだけの広さは圧巻。かみさんもさすが高山植物の女王と大感激。俺が連れてきてやったんだとよい気持ちになりながら、コマクサを写真におさめる。コンデジが悪いのか私の技術が未熟なのかうまく撮影できない。冷たい西風に、ウィンドブレーカーをはおる。ムーミン谷を行くか迷うが、時間の関係で登り返すことに。馬の背分岐で関東圏からの登山客と談笑。女岳の噴火を警戒していると説明したら、「やはり女は噴火しやすい。」「これは我が家の話だ。」に大笑い。14時阿弥陀池で遅い昼食。そこへ退職後山登りを楽しんでいる能代のN先生とバッタリ。白馬で知り合った人を案内しているとのこと。風の松原ガイドのWさんも一緒。温泉に二泊とのこと。お酒は飲みたいだけあるからとお誘いを受けるが低調に辞退。記念撮影後、お別れして八合目をめざす。途中、ミヤマウスユキソウを発見。感激。かみさんは下りが早い。どんどん追い越して、15時八合目着。15時15分のバスに乗車。秋田市で買い物し、家に着いたのが20時。 天気、展望はよいとは言えませんでしたが、目的の今が盛りのコマクサが見られて最高でした。 登り、阿弥陀池まで50分、大焼砂まで1時間10分、下り、阿弥陀池まで45分、八合目まで1時間45分、山行時間は3時間20分でした。 |
アルパこまくさから女目岳(左)と男岳(右) | 登山道の両脇は満開のハクサンシャクナゲ |
ミヤマダイコンソウもまっ盛り | あみだ池を目指す |
あみだ池周辺はチングルマの実がビッシリ | チングルマの実とエゾツツジ(赤) |
あみだ池東斜面には雪が残る | あこがれのコマクサ |
コマクサの大群落 | 大満足で記念撮影 |
タカネスミレは終わり | 大焼砂を目指す登山客 |
マルバシモツケソウ | 4輪だけ咲いていたミヤマウスユキソウ |
7月4日 単独行 7月 花の白神岳 ニッコウキスゲとイブキトラノオの共演を期待して白神岳に行ってきました。 午前5時20分能代出発。あいにくの曇り空から、能代大橋を通過したあたりから雨が。不安になるが、西空と白神山地の上空は明るい。青森県に入ると青空と日差し。黒崎口の駐車場には14台の車とマイクロバス。団体さんが準備体操をしている。急いで準備して、団体さんに先駆けて6時30分出発。快晴とはいかないものの、時々日が差す。暑い。ひたすら登る。数人を追い越して30分ほどで二股分岐。どちらを行くか少し迷うが、今回は蟶山往復に。登山者が多いのか、登山道は踏み固められている。30分ほどで最後の水場。あえぎながら蟶山分岐7時50分着。それにしても登山者が多い。前日山頂避難小屋に泊まったのか、下山してくる数人の登山者とすれ違う。周囲のブナは濃緑色ですっかり夏山の様相。大峰分岐への急登からニッコーキスゲが咲き乱れるお花畑が遠く確認できる。期待が膨らむ。8時50分大峰分岐着。ここからはゆっくり花を楽しむことに。お花畑はニッコウキスゲとイブキトラノオがまっ盛り。ただ、例年よりこぢんまりに感じるのは気のせいか。十分に楽しみ、9時20分山頂着。15人ほどの登山客。横浜、厚木、千葉と全員が関東圏。15,000円で東日本乗り放題のチケットでやってきたとのこと。ニッコウキスゲに感動したのとこと。展望は岩木山が見える程度。少し暑いが、気になるほどではない。会話がはずみ、下山は10時30分。途中、地元の方が暑い中で刈り払いをしている。感謝である。蟶山分岐手前の石柱で昼食。ブナ林での昼食は至福のひととき。13時30分駐車場着。車が20台に増えている。 ニッコウキスゲとイブキトラノオを楽しむことができました。ニッコウキスゲに元気がないように思えたのは気のせいか。それとも雨が少ないせいか。ニッコウキスゲはガスの中が似合うと思うのは私だけでしょうか。山が華やぐこの時期は、最高です。 登り、蟶山分岐まで1時間20分、大峰分岐まで2時間30分、山頂まで2時間50分、 下り、蟶山分岐まで1時間30分、駐車場まで2時間、山中行動時間7時間でした。 |
小雨の中、白神岳方面は明るい | 準備体操をする団体の登山客 |
登山道入口のブナの巨木は夏の様相 | 大峰分岐への急登から花が目立つ |
山頂お花畑 | 山頂お花畑 |
山頂お花畑 | 登山道脇も花尽くし |
山頂お花畑 | 山頂まで続くニッコウキスゲ |
展望はまあまあ | 花を楽しむ登山客 |
ピンクのイブキトラノオ | 雲の合間から岩木山 |
刈り払いをする地元の方、感謝! | 白神岳の夏空 |