登山の記録(2015年) |
5月の登山の記録を紹介します。
5月28日 単独行 新緑と花の藤里駒ヶ岳 白神岳への山行から10日が過ぎたので、そろそろ山へということで藤里駒ヶ岳へ2年ぶりに行ってきました。 所用を済ませてから急いで準備し、8時半能代出発。途中で昨日買ったパンを取りにもどったり、素波里キャンプ場では米代フォレストロードを行き過ぎるというハプニングがあり、樺岱登山口に着いたのは10時10分。12kmの粕毛林道はデコボコ道。登山口は蒸し暑く、蝉の鳴き声が異常にうるさく夏山のよう。5台の車が駐まっているが、タケノコ採りらしい。10時30分、出発。すぐに汗がふき出す。新緑がまぶしいブナ林を登っていく。母樹の巨木が登山道脇に点在している。オオカメノキが満開で、白い花が輝いている。よく整備されていて歩きやすい。標高900m付近の登山道に雪が残っている。ハエの大群がまとわりつき、うるさい。標高1020mの樺岱ピークから山頂までの稜線は花がいっぱい。ゴゼンタチバナ、ツバメオモト、ツマトリソウ、オオバキスミレ、シラネアオイ、ミツバツチグリ、イワカガミなどなど。展望も開け、気持ちのよい稜線歩き。鎖場を登り、11時40分山頂着。二ツ井からの登山者が一人。晴れているが、展望はかすかに岩木山、白神岳が見える程度。心地よい暖かさだが、ハエがうるさい。しばらくすると、反対側の黒石沢コースから二人の登山者が到着。岳岱から登ってきたが、女性は初心者とのこと。驚きである。田苗代湿原からの急登にかなりの雪が残っており、2回ほど迷ったそうだ。ハエがうるさく、カップ麺を食べる気になれない。パンとスポーツドリンクで昼食。12時30分下山。途中、タケノコが目に入ったので竹やぶに入り、山の幸を頂戴する。14時登山口着。わずかのタケノコをみやげに帰宅。 ブナの新緑と春の花々、タケノコ採りを楽しみましたが、ただ、まとわりつくハエの大群には閉口しました。 登り1時間20分、下り1時間30分、総行動時間3時間40分でした。 |
トチノキの花 | トチノキの花のアップ |
さらにアップ | フジの花が満開 |
新緑のブナ林 | オオカメノキの回廊 |
ツバメオモト | ブナ林の中には残雪が |
ゴゼンタチバナ | 左が長場内岳、右が能代市最高峰焼山 |
藤里駒ヶ岳山頂 | ツマトリソウ |
山頂直下の鎖場 | |
ミツバツチグリ | ミヤマハンノキ |
イワカガミ | ブナ林の回廊 |
大の苦手ヘビと遭遇 | 山の幸タケノコ |
5月18日 単独行 芽吹きと新緑の、5月の白神岳 県北総体の田代岳から一週間、そろそろ山登りの虫がムズムズしてきたので、好天の予報のこの日、白神岳に行ってきました。 午後4時半起床。外は日中のように明るい。4時50分、昼食のおにぎりを調達して黒崎の登山口へ。朝日がまぶしい。駐車場には盛岡ナンバーの車が一台。出発準備をしていると神戸ナンバーのご夫妻に声をかけられる。今日は十二湖から崩れ山へ、、明日白神岳に登るとのこと。6時15分、好天の中を出発。ユキザサ、マイヅルソウ、チゴユリなどの春の花を愛でながら6時35分二股分岐着。予定通り二股コースへ。2週間ほど前、タカスギ氏がこのコースを下ったとのこと。昨年の10月以来の二股コースだが、一の沢がこの冬で崩落がひどくなっている。二の沢もひどい。登山道も荒れている。7時30分二股着。右岸から左岸に渡る丸太の橋が流されてない。昨年、設置に苦労したタロンペ氏ががっかりだろう。幸い、下流にある倒木をつたわって左岸へ。2つ目の徒渉は難なく渡る。ここから急登。相変わらずきつい。田中陽希がここを登ったらどんな感想を述べるのかあなどと考えながら標高を稼ぐ。新緑がきれいだ。しだいにブナが芽吹きにかわる。山頂直下の急登にはヤブがひどいところも。9時25分、やっと山頂着。展望は悪くないが、森吉山、八甲田山などが見えない。心地よい暖かさ。ゆっくり、カップ麺とおにぎりで昼食をと思ったが、カップ麺がない。田代岳で食べてから、補給していない。ガッカリして、コーヒーとパンで昼食。それにしても気持ちがよい。突然、着信音。あわててザックからスマホを取り出し、電話に出たらショウスケ氏の声。二股コース、872m標高点とのこと。もしかして白神岳に来るのではないかという予感が的中。すでに山頂で1時間以上休憩しており、10時50分先に下ることに。登山道両脇のミネザクラが満開。ミヤマキンバイも美しい。大峰分岐下部の急登で山頂を見ると、人影が見える。ショウスケ氏が山頂に着いたようだ。下るに従い、ブナが芽吹きから新緑に変化する。最高の気分。新緑の回廊を下っていると、また着信音。ショウスケ氏かと思ったら、とあるお寺さんから、明日の会議の資料の準備依頼。俗世間に引き戻された気分。もう一度気を取り直して新緑を楽しむ。13時30分駐車場着。 好天に恵まれ、ブナの芽吹きと新緑を堪能できました。田代岳の新緑もきれいでしたが、白神岳もまたきれいでした。新緑の美しさにも、山それぞれの個性があるようです。今が新緑を楽しむ絶好期です。 登り、二股まで1時間15分、山頂まで3時間10分、 下り、蟶山分岐まで1時間10分、駐車場まで2時間40分、総行動時間7時間15分でした。 |
好天の前兆?朝日がまぶしい | 崩落がひどい一の沢 |
三の沢手前のムラサキヤシオツツジ | 丸太の橋が見当たらない |
下流の倒木を伝わって渡る | 二股上部のブナの巨木 |
タムシバ | 緑一色の二股上部 |
ツバメオモト | 二股の南側、母沢の上流部 |
ミツバツチグリ | 気持ちのよい山頂 |
世界遺産のブナ林 | 上空はさわやかな青空 |
登山道脇のミネザクラが満開 | 蟶山尾根の新緑 |
二股の北側、種蒔苗代沢の上流部 | オオバキスミレ |
ブナの芽吹き | ブナの芽吹き |
ミヤマカタバミ | オオカメノキのトンネル |
ユキザサ | マイヅルソウ |
5月8日〜10日 県北総体登山競技大会 田代岳 県北総体登山競技に審査員として参加、主に気象、読図、植物観察を担当しました。 登山競技は、登山の技術、体力、知識を競うもので、次の項目について審査し、200点満点の合計点で順位が決まります。審査項目は以下の通りです。 ・体力(50点)…所定のコース、あるいは山頂までの所要時間 ・一般技術(20点)…計画書、記録が適切に記入されているか? ・装備(10点)…登山に必要な装備を持っているか? ・読図(40点)…現在地が二万五千分の一地形図でどの位置か? ・観察(10点)…植物、山の名前がわかるか? ・キャンピング(10点)…テント設営、炊事など。 ・気象(20点)…午後4時の気象通報より天気図を作成、天気を予想する。 ・歩行(10点)…登行、下降時の歩行技術が身に付いているか? ・マナー、チームワーク(10点) ・知識テスト(20点)…登山の知識や山域研究のペーパーテスト 第一日目(5月8日) 田代公民館越山分館にて開会式後ペーパーテスト、その後五色湖キャンプ場までタイムレース、幕営、天気図作成。 第二日目(5月9日) 五色湖キャンプ場から車にて五色滝へ移動、ここから大広手登山道を経て田代岳山頂までタイムレース、昼食後、五色滝まで引き返し、車にて五色湖キャンプ場、幕営。 第三日目(5月10日) 審査講評後、閉会式。 田代岳は新緑がまっ盛り、五合目は新緑と残雪のコントラスト、七合目付近はブナの芽吹きが最高にきれいでした。白神岳では見られない景観でした。田代岳山頂からは岩木山はもとより八甲田山、森吉山、白神岳などが見ることができました。この時期の田代岳も素晴らしいものです。 |
五合目付近のブナの新緑 |
八合目付近のブナの芽吹き |
開会式 | 山の知識を問うペーパーテスト |
植物の名前を問う観察審査 | テント設営審査 |
炊事も審査 | 読図プラッグの位置を二万五千分の一地形図に記入 |
山頂にトップで着いた能代工業Bパーティの歩行審査 | 山頂でくつろぐ選手 |
山の名前を問う展望審査 | 午後4時の気象通報により天気図を作成 |
審査講評 | 能代工業Aパーティに優勝ピッケルと賞状の伝達 |
荒沢分岐付近の新緑のブナの巨木 | 五合目付近のブナの新緑 |
岩木山 | 八甲田山 |
逆さ田代? | すっかり雪が消えた田代湿原 |
今シーズン初対面のショウジョウバカマ | 山頂部で見つけたヒメイチゲ |
八合目付近のブナの芽吹き | 登山口付近のバッコヤナギ |