登山の記録(2015年) |
3月の登山の記録を紹介します。
3月17日 三人行 向白神岳・4度目の日帰り登山 これまで、向白神岳の日帰り登山を3回(2014年4月14日単独行、2013年3月27日単独行、2012年4月20日二人行行っていますが、今回タロンペ氏と山仲間のヤスダさんを伴って、4回目の向白神岳に行ってきました。 午前4時30分、能代出発。タロンペ氏一行は1時間前に出発するとのこと。好天を期待させるように細い月が美しい。おにぎりを調達し、黒崎登山口へ。幸いにも駐車場のすぐ手前まで入れる。ラッキーである。タロンペ氏一行の車が一台駐まっている。真っ暗な中で準備をしていると、荷揚げをしているという写真家が到着。今日も一日荷揚げとのこと。5時40分、薄明かりの中を出発。1時間前に出発したはずのタロンペ氏一行を追いかける。どこで合流できるか不安。登山道の雪も融け、ぬかるんで歩きにくい。蟶山の急斜面はところどころ軟らかいところもあるが、雪面が硬く、スノーシューの爪がよくかんで登りやすい。6時55分、蟶山着。休む間もなく、先を急ぐ。昨日のものと思われる踏み跡が続く。大峰分岐手前の急斜面でタロンペ氏一行と合流。急斜面も積雪があり、登りやすい。上空は高層雲だが、稜線は冷たい西風が強い。8時20分、白神岳山頂着。近くの山並みは見えるが、遠くはかすんで見えない。ウィンドブレーカーを着込むが寒い。手の指先が冷たい。記念撮影をし、5分ほどで向白神岳に出発。こちらにも昨日の踏み跡が続いている。吹きだまりの雪は重いが、雪面は硬い。玄関岳の急斜面を慎重に下り、9時20分ほぼ中間地点と思われる1122mピークへの登り口へ。ここから向白神岳まではアップダウンはきついが、稜線は広く、左に白神岳の稜線、右に世界遺産のブナ原生林を見ることができ、最高に気持ちのよい稜線歩きである。タロンペ氏があいかわらず、ずっと先を行く。雪の割れ目がところどころにあり、気を付けて進む。10時50分、向白神岳着。風が強く寒いが、達成感でみんな笑顔。20分ほどかけて、その奥にある静御殿(1225m)往復。風を避けた場所で軽い昼食を食べ、記念撮影をして11時30分下山。雪面が軟らかくなって重い。1時間10分ほどで1122mへの登り口へ。ここから、玄関岳の急な登り、白神岳への標高差100mの登り。各自がひたすら登る。2時避難小屋着。午後に入り、日差しも消え風も冷たくさみしい雰囲気。大峰分岐の急斜面も雪が軟らかくなり、下りにくい。蟶山からの急斜面は予想通り、雪はぐちゃぐちゃで踏ん張りが全くきかない。面倒なのでシリセードで下る。へとへとに疲れ切って、4時30分車着。 天気はイマイチでしたが、雪質の好条件に恵まれ、向白神岳日帰り往復登山をすることができました。玄関岳を過ぎると、向白神岳へは気持ちのよい稜線歩きです。今回もブナ林はきれいでした。タロンペ氏一行は12時間、私は11時間の行動時間に、あきれかえりながら笑顔でお別れしました。 登り、蟶山まで1時間16分、白神岳まで2時間40分、向白神岳まで5時間10分、 帰り、白神岳まで2時間、車まで4時間30分、総行動時間10時間50分でした。 |
コース地図はこちら |
向白神岳方面から1122mピーク(左)、玄関岳(中央)、白神岳(右奥) |
静御殿より |
好天の兆し?美しい三日月 | 大峰分岐下部の急登で合流 |
冷たい風の中、白神岳山頂をめざす | 遠くはかすんで見えない、ピークは摩須賀岳 |
向白神岳への稜線 | 山頂避難小屋は真っ白 |
まずは白神岳山頂で記念撮影 | 向白神岳めざして100m下る |
ファッショナブルなヤスダさん | 向白神岳ははるか遠い |
世界遺産のブナ林もかすんでいます | やっと迫ってきた向白神岳(右)と静御殿(左) |
白神山地最高地点1250mピーク(右)と向白神岳(中央) | 向白神岳直下、山頂にタロンペ氏がいる |
静御殿から向白神岳 | 向白神岳山頂で感激の記念撮影 |
向白神岳から引き返す | 雪庇に気を付けて戻る |
玄関岳のきつい登り返し | クタクタに疲れた身体で蟶山尾根を下る |
3月8日 二人行 快晴の中、向白神岳をめざしましたが‥‥ 快晴の中、向白神岳日帰り登山を敢行しましたが、新雪のラッセルに悩まされ、玄関岳を過ぎた1122mピークから引き返しました。 タロンペ氏と登山口6時の約束で、4時45分能代出発。まだ暗いが、月がきれいだ。期待が膨らむ。月の光が海面に映り、幻想的だ。しだいに明るくなり、青空が広がってくる。5時45分、新しい林道とのY字路着。タロンペ氏がヘッドランプを着け、もう出発の態勢。先発し、後で合流することに。青森ナンバーの車が駐まっており、山頂小屋泊か?6時出発。気温2度、雪が少ない林道を急ぐ。6時20分記帳所着。ここからは雪が深く、軟らかいためスノーシューが埋まる。歩きにくいが、朝日がまぶしく上空は青さを増して最高!蟶山への急登は前日の踏み跡に助けられ、難なく通過。蟶山手前でタロンペ氏と合流。7時40分蟶山着。前日の踏み跡はワカンにもかかわらず、かなり埋まっており、苦労の跡が見受けられる。踏み跡に導かれるように登っていくと、標高1000m付近に緑のエスパーステント。青森県からの男女二人組。昨日は今日より雪が軟らかく、山頂往復に難渋したとのこと。夜、寒くなかったか聞いたら、あたたかかったとのこと。愚問であった。相変わらず埋まり体力が消耗する。昨夜、雪が降ったのか稜線には新雪が。吹きだまりはかなり深い。これが重い雪。山頂小屋も雪解けが進み、小屋に入れそう。9時45分白神岳山頂着。遠くの山がかすみ、岩木山、森吉山、田代岳などは見えないが、近くの白神山地、日本海がきれいだ。青空をバックにした山並みは最高。白神岳山頂でツーショット。向白神岳をめざす。相変わらず、深い雪に悩まされる。玄関岳から振り返ると白神岳山頂が真っ白。雪の状態と時間的に向白神岳は無理と判断、1122mピークから引き返すことに。11時1122mピーク着。ゆっくりと展望を楽しむ。青森県側の世界遺産ブナ林が一望でき、圧巻。岩木山は頭を雲の中にかくしているが、二ツ森、藤里駒ヶ岳、小岳、尾太岳、摩須賀岳、天狗岳が手に取るように間近に見える。少し残念な気持ちを胸に白神岳をめざす。玄関岳で一人の登山者と出会う。能代市の浅野さん、これから向白神岳をめざして行けるところまでとのこと。若いということは素晴らしい。12時50分山頂小屋に戻る。午後になって、さらに腐った雪の中を下る。途中、二ツ井の鎌田さんご一行と遭遇。しばし、登山談義。女性ながら頻繁に山に登っており、白神岳も毎月のように入山しているらしい。驚きである。蟶山の下りは膝まで埋まり、足を取られ転倒をくり返す。もうじき、冬道は通行不能になりそう。15時40分車着。 天候には恵まれましたが、積雪と重い雪に悩まされ、目的であった向白神岳往復はできませんでした。でも、快晴の中の登山は十分楽しめました。蟶山から下は雪解けが進み、冬道はもうじき通行不可能になりそうでした。登りよりも下りに苦労をしました。 登り、蟶山まで1時間40分、白神岳山頂まで3時間45分、1122mピークまで5時間 下り、避難小屋まで1時間15分、蟶山まで2時間45分、車まで4時間10分、総行動時間9時間40分でした。 |
登山道のブナ林 |
大峰分岐から向白神岳の稜線 |
1122mピークから白神岳山頂方面 |
1122mピークから世界遺産のブナ林 |
月の光が海面に反射して幻想的でした。 | 国道から朝の白神岳 |
新しい林道のY字路に駐車 | 朝日に照らされたブナ林 |
蟶山山頂 | ブナ林の中を登っていく |
標高1000m付近付近にテントが。 | 朝日を浴びた白神岳山頂 |
好きなアングル、大峰岳への稜線 | 大峰分岐手前の急登 |
森林限界から急登へ | 急登も深い雪 |
大峰分岐から向白神岳方面 | 避難小屋も気持ちがよさそう |
白神岳山頂にてツーショット | 向白神岳への稜線 |
玄関岳と1122mピーク、今回はここまで | 雄々しい玄関岳 |
玄関岳から白神岳山頂方面 | 玄関岳の急峻な下り |
遠くまで広がる世界遺産のブナ林 | 玄関岳で能代市の浅野さんとすれ違う |
帰りには岩木山が顔を出しました。 | 国道から午後の白神岳 |