登山の記録(2015年) 


2月の登山の記録を紹介します。



2015.02.25



 2月25日     単独行
               水沢山経由で羽後焼山へ


 水沢山経由で羽後焼山に行ってきました。羽後焼山は白神山地の南部に位置し、能代市の最高峰、標高963.1mの低山です。利用できる夏道はありません。積雪期には岳林道利用、小滝山経由、常盤林道利用などが考えられますが、今回は水沢山経由で羽後焼山を目指しました。
 5時30分能代出発。水沢ダムから林道を数十m入ったところまで除雪しており、6時駐車。スノーシューを履いて6時30分出発。上空は少しずつ青空が広がる。林道には1mあまりの積雪。雪が重く、ラッセルがきつい。水沢川にかかる橋まで35分かかる。橋を渡ってすぐ急登に入り、ミズナラ林へ。相変わらず雪が重い。尾根に取り付くと、雪面が硬く登りやすい。快調に標高をかせぐ。雪解けが進み、雪庇が崩れ、地面が出ているところも。所々に割れ目があり、足をとられそうになる。標高730mの岩場は雪がない。遠くの山並みはガスっていて、かすかにしか見えない。期待した白神岳もガスの中。山頂手前の難所を通過し、8時50分水沢山着。能代市方面がかすんで見える。これから目指す羽後焼山がはるか遠くに見える。ためらわずに羽後焼山への稜線を進む。アップダウンがあるが、標高差は小さい。冷たいが風は弱い。おだやかだ。そう思っていたら山頂に近づくに従い、ガスと吹雪。山頂手前のやせ尾根では緊張感と悪天で気持ちが萎えそうになる。10時50分羽後焼山着。ガスと吹雪。パンをほおばり、記念撮影をして下山。パンはマーガリンと粒あんの入ったグッディ。山ではこれが最高!やせ尾根を越え、隣の940mピークに戻ったら、一瞬ガスが晴れて山頂方面が見渡せるが、すぐにまたガスの中。ひたすら歩くだけ。13時水沢山着。冷たい北風のため下山。途中で遅い昼食。14時10分林道へ。雪がますます腐り、重いなんてものじゃない。結局50分林道を歩くことに。15時車着。
 
天気に恵まれず、山頂からの展望、特に長場内岳の雄姿を楽しむことができませんでした。水沢山から羽後焼山への稜線は快適でした。羽後焼山へのコースは、水沢山までの急登があるもののこのコースがベストだと思います。ただ、どのコースを利用しても楽に登れる山ではありません。 
 登り、水沢山まで2時間20分、羽後焼山まで4時間20分、
 帰り、水沢山まで2時間、車まで4時間、総行動時間は8時間30分でした。
 コース地図はこちら
   
林道の上空には好天の兆し?  林道から水沢山を望む 
 
水沢山の登りにクマだな  水沢の登りでは青空も 
   
露出した岩と地面、雪解けが速い?  やっと水沢山が近くに 
   
遠く能代市方面がきれい  彌寺沢山山頂にて、これから向かう羽後焼山をバックに 
   
水沢山から羽後焼山への稜線  しばやく細いブナ林が続く 
   
やがて広い雪原となる  振り返ると朝日を浴びた水沢山 
   
859mピークの登りでは太いブナが目立ってくる  山頂手前の左右切れ落ちた最難所 
   
山頂に近づくに従いガスと吹雪に  吹雪の中、羽後焼山山頂での記念撮影 
   
常盤川源流部に落ちかけた雪庇のブロック  隣の940mのピークで一瞬の晴れ間 
   
雪庇に気を付けながら水沢山に引き返す  随所にきれいなブナ林が 
   
水沢川対岸の山並み  最後の登り、水沢山をめざす 



2015.02.17



 2月17日  単独行
            白神山地・大鉢流山(652.8m)


 白神山地の大鉢流山に行ってきました。大鉢流山は秋田県と青森県の県境、日本海から2kmほど東に入った標高652.8mの低山です。日本海からそびえ立ち、遠くからでも確認できる特徴的な山です。夏道はありません。
 好天に誘われ、所用を済ませ8時40分能代出発。青空が八森あたりから曇り空に。県境の須郷岬にある資材置き場の入口に駐車。国道に海抜50mの標識、575mの登り。9時30分、御境明神堂入口の標柱から林道へ。国道では法面の工事中。すぐに積雪があり、スノーシューを履く。しだいに林道が荒れてきて、10分ほどで廃道の状態。ヤブになっている。標高180m付近で、県境から500mほど青森県側に入った尾根に取り付く。ササが露出した雪面を登る。造林杉とミズナラがしだいにブナに変わっていく。ブナは細いが、所々に太い母樹が見られる。ササやヤブが消え、気持ちのよいゆったりした登り。主尾根に出ると、ブナ林間から白神岳が見える。青空をバックにきれいだが、山頂部の東側にガスが流れており、風が強そうだ。主尾根にあがってから、山頂までのブナ林の中の登りは気持ちがよい。12時山頂着。白神岳を見ながら、軽い昼食。12時20分、秋田県側を下る。山頂のすぐとなりの650mピークに踏み跡がある。1〜2日ぐらい前に秋田県側を往復したようだ。何故山頂まで行かないで、ここで引き返したのか?踏み跡を辿って下る。踏み跡は岩館からの林道に向かっているようだ。道の駅付近に下りたいので、途中から右の尾根に入る。この尾根が途中でとぎれており、やむを得ず沢の中に入る。踏み跡に頼りすぎたことを後悔しながら、沢をくだりヤブをこぐ。1時40分、やっと国道に下り立つ。チコギ岬付近から車を駐めた須郷岬まで2kmほど。2時10分車着。
 
手軽に登ることができ、 標高250m付近から気持ちのよいコースです。秋田県側より、青森県側がゆったりした登りでブナもきれいです。下りで踏み跡に頼りすぎ、道の駅付近に下り立つ予定が大きくずれました。美しい白神岳を見ることができました。
 登り、2時間30分、下り、国道まで1時間20分、総行動時間4時間40分でした。 
コース地図はこちら 
   
能代市から見た大鉢流山  国道に海抜50mの標識 
   
御境明神堂入口から入る  すぐに雪道になる 
   
廃道になった林道を行  尾根の始めはササのヤブ 
   
しだいにミズナラ林に  南側に雪庇がのびる 
   
樹木の向こうに日本海  細いが美しいブナ林が広がる 
   
樹木の向こうに見える黒崎  青空に白神岳が映える 
   
東側にガスが流れ風が強そう  白神岳のアップ画像 
   
二ツ森  摩須賀岳 
   
 山頂で記念撮影 山頂のブナの巨木 
 
 山頂の隣のピークにたくさんの踏み跡 つぼ足のような踏み跡 




2015.02.04



 2月4日     単独行
                 2月の白神岳へ

 ブナの樹氷に期待して、2月の白神岳に行ってきました。
 6時30分白神岳登山口でタロンペ氏と待ち合わせ。早朝4時頃除雪車の音で目をさます。外を見ると10cmほどの積雪。あわてて起きだし除雪。5時頃タロンペ氏が訪れ、白神岳は中止に。5時半ぐらいに除雪が終わり、単独で白神岳に行くj決心をする。5時45分能代出発。昼飯を調達し黒崎へ。途中吹雪いている。国道から数百m入ったいつものY字路に駐車。車でもう少し奥まで入れそうだが、無理せず。無風、あたたかい。6時55分スノーシューを履いて出発。旧登山道の白神平を通って駐車場へ。車道に消えかかったワカンの踏み跡がある。30分ほどかかって記帳所へ。登山道からも踏み跡が続く。1〜2日ぐらい前のものか?ただ、下った形跡がない。崩れている斜面を通過して冬道入口へ。蟶山への急登に踏み跡があり、大助かり。それでも蟶山まで1時間半かかる。蟶山の標柱が雪にかくれている。ブナの霧氷がきれいだ。踏み跡はさらに上へ。気温が高いせいかブナの着雪が少ない。20cmほどのラッセルだが、新雪で軽い。標高950m付近で、一人の登山者が下って来る。関東から昨日入り、977m標高点に幕営。昨日は山頂直下でホワイトアウトで持参した標識が無くなったとのこと。山頂まで行けたのか?今日は登山口に幕営し明日帰るとのこと。大峰分岐下部の急登はクラストしていないが、穴に落ちそうで苦労する。次第に風とガス。稜線にあがるとガス。ホワイトアウト。山頂直下でGPSを取り出すが電池切れ。かじかんだ手で電池を入れ終わったら、突然ガスが晴れ、目の前に山頂のトイレ。11時40分山頂着。ガスったり晴れたりをくり返す。近くの山々や日本海が見える。踏み跡が消える前に下山。ブナ林に入り、ほっとしてパンとアクエリアスで軽い昼食。タロンペ氏がやっていたことを思い出し、蟶山過ぎの急坂でスノーシューのアタッチメントを外す。下りが楽。蟶山往復した人がいるらしい踏み跡。14時54分車へ。
 
踏み跡があったお陰で、比較的楽に登れました。この時期、大量の雪を抱えたブナの樹氷が見られるはずですが、今年は温度が高いのか、3月の山の光景でした。
 登り、蟶山まで2時間30分、山頂まで4時間45分、 下り、3時間、総行動時間8時間でした。

 
霧氷のブナ林の回廊 
 
大峰分岐手前の急登へ 
 
西斜面と日本海のパノラマ 
   
いつものY字路まで車で入るま  蟶山山頂の標識 
 
蟶山周辺の霧氷をつけたブナ林  尾根の南側には大きな雪庇が 
   
尾根を下っていく本格装備の関東からの登山者  霧氷に包まれたブナの巨木 
 
霧氷のブナをくくりぬけて進む  森林限界と大峰分岐手前の急登 
 
霧氷の向こうに見える岩崎  稜線上はホワイトアウト、雪庇がやっと見える 
   
エビのしっぽに包まれた山頂避難小屋  やっと撮れた山頂での記念写真 
   
向白神岳への稜線、玄関岳方面  向白神岳はガスの中 
 
白神川流域と日本海  蟶山への尾根と日本海 
帰りには大峰岳への稜線がきれいに見えました  記帳所脇で関東からの登山者がテント泊 




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