登山の記録(2015年) 


12月の登山の記録を紹介します。


2015.12.14



 12月14日     単独行
             師走・快晴の田代岳へ

 「全国的に洗濯日和」というNHKの予報に誘われ、時間がとれたので急遽田代岳に行ってきました。
 午前6時20分、真っ暗な中を能代出発。上空は星空。昼食を調達し、二ツ井に入るとガスの中。これが早口まで続く。しだいに青空が広がり山瀬ダムにかかる大橋から見ると、湖面に田代岳方面の山々が美しく映っている。大広手口までの道路は雪はないものの水たまりが多く、車の汚れが気になる。8時、大広手口着。積雪は10cmほどと予想以上に少ない。夏道につぼ足の踏み跡が残っている。雪面は硬いが、午後に雪が腐れることを考えて、スノーシューを履いて8時20分冬道を辿る。杉林を登るが、落ちた杉の枝や葉で登りにくい。ブナ林に入ると今度はササと灌木のヤブ。地面から1mぐらいの高さに赤テープが続いている。ヤブこぎのために付けたのか。数日前に登ったと思われるつぼ足のトレースがわずかに確認できる。ヤブをかき分けながら30分ほど。やっとササが低くなり少し歩きやすい。上空は真っ青。気持ちのよい尾根の登り。雪面は硬く、スノーシューのトレースが見えないくらい。積雪は30cmぐらいしかない。ブナの先端が霧氷になっており、日を浴びて輝いている。田代湿原は池塘の形がわかるほどの積雪。20cmほどか。山頂への急登もヤブが出ている。ここに一人の登山者のつぼ足の足跡。山頂を往復して帰ったらしい。薄市沢から登ったのか?10時10分山頂着。快晴、微風。青空の下の岩木山、八甲田山、白神岳がきれいだが、南側は霞んでいる。岩手山の頭が雲の上に見える程度。神社の中でいつものカップ麺、おにぎり、コーヒーで昼食。神社の中で気温0度。山頂をゆっくり楽しんで、11時20分下山。田代湿原に二人の足跡。つぼ足とスノーシュー。山頂に登った形跡はない。荒沢コースに下っている。しばらく下ったところで神社の戸締まりが気になり出す。神社の中に雪が入らないように、入口のとびらの掛けがねにピンペグをさしているが、その掛けがね、ピンペグをセットしたか?風雪でとびらが開いて神社内が雪びたしになったら。そんなことを考えると気になってしょうがない。結局、標高900m付近から山頂に引き返す。30分ほどで山頂へ。やはりセットし忘れ。また、下山する。相変わらず快晴。雪が腐って歩きにくい。最後のヤブこぎを終え、13時50分大広手口着。
 ヤブこぎは辛かったものの、終日快晴で気持ちよい山行でした。今回は青空が主役でした。雪が少なく、しばらくはスキーは無理のようです。
 登り、1時間50分、下り、途中山頂往復があり2時間30分、総行動時間5時間30分でした。
   
山瀬ダム大橋から田代岳方面  雪が少ない大広手登山口 
   
ブナの巨木がお出迎え  背丈ほどのササが行く手をさえぎる 
   
やっとヤブが膝くらいの高さに  ブナの先端に霧氷 
   
水蒸気や霧が凍りついた霧氷のアップ  気持ちのよい尾根歩き 
   
ダケカンバも気持ちよさそう  田代湿原から田代岳山頂 
   
鷹巣方面は雲海  山頂部はこんな感じ 
   
岩木山  真っ青な空の下、田代岳山頂 
   
気持ちのよい山頂  八甲田山 



2015.12.02


 2015年12月2日    単独行
             小春日和の白神岳

 予報によると、この日をのがすとしばらく好天は期待できないということで、山頂部の積雪に期待して白神岳に行ってきました。
 午前6時10分、夜が明けようとしている能代を出発。上空を雲がおおっているが、東の空は赤く染まっている。おにぎりを調達して黒崎の駐車場へ。国道からの白神岳は山頂部がガスでおおわれている。車が三台駐まっている。一台は山仲間のタロンペ氏の車。先行しているらしい。一人の登山者が出発していく。7時40分曇り空を出発。しばらくは雪はなく、夏道を快調に進む。最後の水場を過ぎたあたりから、登山道にわずかの雪。日が差してきて周囲が明るくなり、期待が膨らむ。8時55分、蟶山分岐付近で二人連れを追い越す。大きなザックを背負っており、小屋泊かとたずねたら、そうではないという返事。ザックに何が入っているのか?次第に積雪が増えてくるが、歩きにくいことはない。葉を落とした枯れ木のようなブナ林の中を登って行く。山頂部はあいかわらずガスの中だが、青空をバックにした大峰岳への白い稜線がきれいだ。大峰分岐手前の急登に入ると一気に積雪が増加し、つぼ足のラッセルを強いられる。二人の登山者が先行しており、大助かり。稜線近くになると、いよいよ積雪量は増加し、雪に押しつぶされた灌木が夏道をふさぐ。やむをえず、脇のヤブに逃げると腰まで埋まる。踏み跡が右往左往しており、先行しているタロンペ氏の苦労が見て取れる。申し訳ない気持ち。10時30分、やっと稜線上に。正面の向白神岳と岩木山がきれいだ。ここから山頂までも深い雪とヤブで、40分ほどかかる。しだいにガスが晴れ、山頂に着いた11時10分には快晴。鳥海山、岩手山、八甲田山がくっきり。絶景のひと言。しばらくタロンペ氏と喜びを分かち合い、タロンペが先に下る。私は小屋で昼食。鰺ヶ沢からの登山者が一人。白神岳は2回目、仕事を休んで来たとのこと。小屋の中は寒く、ガタガタふるえる。外の方が暖かいようだ。しばらくして追い越した二人連れが到着。なんとK.Kご夫妻。女性でよくこの難所を登ってきたものだと感心。カップ麺、おにぎり、コーヒーを楽しみ12時下山。気がつくともう曇り空。快晴であったのは、11時から12時までの1時間ほど。山の天気である。苦労した登りが嘘のように楽に下る。休憩なしで一気に下山。14時20分車着。
 一年間を通じて、この時期は山頂にたどり着くのに一番苦労を強いられるのであるが、タロンペ氏のお陰で山頂からの素晴らしい眺望を楽しめました。何度かあきらめて引き返そうかと思ったそうで、タロンペ氏に感謝、感謝です。たった1時間の快晴時に山頂にいられたことは、最高の幸運でした。
 登り、蟶山分岐まで1時間15分、稜線まで2時間50分、山頂まで3時間30分、
 下り、蟶山分岐まで1時間20分、車まで2時間20分、総行動時間は6時間40分でした。 
 
 白神岳山頂より
   
能代大橋の夜明け、シルエットは森吉山  国道からの白神岳はガスの中 
   
やっと見られた雪と朝日  青空が広がる 
   
大峰岳への稜線  大峰分岐下部の急登からラッセル 
   
振り返ると白い尾根  やっと見えた向白神岳 
   
稜線上も雪とヤブ  遠く山頂トイレと山頂のタロンペ氏 
   
快晴の山頂  くっきり見える岩木山 
   
絶景の中を下っていくタロンペ氏  山頂部と岩木山 
   
山頂避難小屋と岩木山  八甲田山もくっきり 
   
世界遺産のブナ林  下山する3名の登山客 
   
向白神岳と岩木山  下山時にはすっかり曇り空 





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