登山の記録(2014年) |
7、8月の登山の記録を紹介します。
8月29日 単独行 白神岳二股コース 無惨! 一ヶ月ぶりの山行、白神岳に行ってきました。 予報は午前中は曇、午後雨と雷ということで、昼過ぎまでには帰る予定で午前5時30分能代出発。30分ほど前ににわか雨があり不安。八森の道路は乾いている。国道から見る白神岳は頭が黒い雲の中。黒崎口駐車場に一台の車。山頂泊か。6時30分出発。二股分岐には二股コース通行禁止の張り紙。状況をこの目で確認したいと思い、引き返すことを覚悟で二股コースへ。一の沢までの手前にある小さな沢の幅が広くなっている。時々朝日がさし込む。一の沢は沢の幅が2倍異常に広がっており、下流に土石流が溜まっている。二の沢から数十m手前の左から右に落ちている斜面が削られたように20mほどの幅で崩落し、登山道が消えている。右の沢へ下りる踏み跡と赤テープがつけられている。テープに導かれるように沢の中を数十m登る。沢は岩と流木で荒れ放題。二の沢徒渉地点は幅が10mほど、岩がゴロゴロして面影は全くない。暗い気持ちで二股を目指す。三の沢も沢幅が広い。二股の美しい景観は岩と流木で荒れ放題。木の橋も見当たらない。最悪の気分。何とか沢を渡り、尾根に取り付く。尾根上は今まで通り。標高1000m付近から深いヤブ。足下が見えないほどのヤブをかき分けて登る。山頂手前わずかであるが、刈り払いされている。10時山頂着。気温26度、無風、快適だ。時々ガスが晴れて、近い山は見える。コーヒーを楽しんで下山。秋の花々が足下を飾ってくれている。二つのグループとすれ違う。蟶山コースは荒れていないが、蟶山直下は倒木を片付けたあとがある。感謝。12時30分、最後の水場で遅い昼食。13時30分駐車場着。 今回は水量が少なかったので何とか二股まで行けましたが、降雨後や増水時は二の沢を越えるのはかなり危険です。自己責任とはいえ、二股コースは整備されるまで控えるべきだと思います。暗い気持ちの山行でした。 登り3時間30分、下り3時間、行動時間は7時間でした。 |
二股分岐に通行禁止の張り紙 | 小さな沢も川幅が広い |
自然の造形美 | 一の沢に土石流 |
二の沢手前の崩落で登山道が消滅・赤線が登山道 | 沢から見た崩落箇所・赤線が登山道 |
二の沢の中を徒渉地点まで登る | 無惨な状態の二の沢徒渉地点 |
二の沢の標柱? | 三の沢も川幅が広い |
三の沢付近からの白神川 | 気の橋も見当たらない |
二股出会いは流木だらけ | 暗い気持ちで記念撮影 |
ときどき青空も | 避難小屋の向こうに向白神岳 |
ハクサンシャジンはもうおわり | ミヤマアキノキリンソウがまっ盛り |
お花畑より黒崎、日本海 | オヤマリンドウもまっ盛り |
キオン? | 蟶山コースのブナ林 |
ヨツバヒヨドリもまっ盛り | 木蓮寺からの海岸線がきれいでした |
7月25日 二人行 コマクサが咲く秋田駒ヶ岳 秋田駒ヶ岳のコマクサがきれいだという噂を聞きつけ、急遽タロンペ氏を誘って行ってきました。国見温泉から入山、大焼砂から女目岳、男岳、水沢分岐を経由して金十郎長根から国見温泉への周回コースです。 午前4時50分能代出発。阿仁、田沢湖経由で国見温泉へ。駐車場には10台ほどの車。気温21度。上空はガスと強い風。石塚旅館の前を通過し、森山荘の脇から登山道へ。ブナとミズナラ林のゆるやかな登り。40分ほどで左に行くと男岳に通じる横長根分岐着。右の大焼砂を目指すが、深いガスで何も見えず、風も強い。大焼砂では突風で立っていられないほど。気温16度。ウィンドブレーカーを着るにも風に飛ばされ大変。コマクサは広範囲に群生しており、大迫力。見ごろを終わりかけているが、その広さに圧倒される。数十年前と大違い。大感激で写真におさめるが、突風のためカメラをかまえるのもままならない。杭とロープを頼りにやっと横岳に登る。 避難小屋にザックをデポし、女目岳往復。やっと天気も回復してくる。10時40分避難小屋で昼食。盛岡から来た登山客が6月にムーミン谷で熊を撮影、その画像を拝見。秋田市内の小学生の団体が小屋の周囲で休んでいる。11時35分小屋出発。男岳のニッコウキスゲが今が見ごろ。たくさんの種類の高山植物が楽しめる。五百羅漢手前で女岳から来た登山客とすれ違う。地図にはないコースを登ってきている。金十郎長根と呼ばれる水沢分岐からの下りはしばらく快適だが、途中から刈り払いがされておらず場所によっては胸までのヤブ。こちらからみる男岳、女岳は大迫力。13時15分、中生保内口への御坪分岐着。気温30度、快晴、暑い。ここから横長根分岐までは刈り払いがなされており、快適な登山道。13時50分横長根を通過し、14時16分国見温泉着。 目まぐるしく変わる天気の中、秋田駒ヶ岳の花を堪能できました。久しぶりに観たコマクサは大迫力で、来年は絶対コマクサの見ごろに訪れようと心に決めた山行でした。 登り、横長根分岐まで40分、大焼砂まで1時間10分、女目岳山頂まで3時間 下り、避難小屋から男岳まで25分、水沢分岐まで1時間、御坪分岐まで1時間40分、国見温泉まで2時間40分、総行動時間は6時間40分でした。 |
大焼砂のコマクサの大群落 |
男岳から女目岳、横岳、ムーミン谷 |
国見温泉の駐車場には10台の車 | ブナ・ミズナラ林のゆるやかな登り |
クルマユリがきれいでした | タケシマランの赤い実 |
登山道の脇にはミヤマコウゾリナ | かわいらしいコバノイチヤクソウ |
突風の中のコマクサ | コマクサ |
大焼砂はガスと突風 | 一面に広がるコマクサ |
あざやかな赤色のエゾツツジ | 女目岳山頂では快晴に。エゾコウゾリナ |
山頂にてタロンペ氏と | 避難小屋脇で休憩する小学生 |
阿弥陀池脇のお花畑、ヨツバシオガマ(赤紫)ハクサンシャジン(薄紫) | 男岳斜面のニッコウキスゲ |
男岳からムーニン谷を望む | 金十郎長根の状況をガイドさんに伺う |
金十郎長根は棟までのヤブも | 御坪分岐から女目岳(左)男岳(左手前)女岳(中央)大焼砂(右端) |
7月15日 単独行 ニッコウキスゲとイブキトラノオが咲く白神岳 予報はあまりよくありませんでしたが、白神岳のお花畑を見に行ってきました。 午前4時50分能代出発。もう周囲は明るいが、上空に月が出ている。白神山地方面は雲の中。不安な気持ちで、黒崎を目指す。県境を過ぎると、上空が明るい。期待がふくらむ。駐車場に車はない。5時50分曇空の中、出発。少し蒸し暑く、すぐに汗がふきだす。前回、二股コースでダニにさされたので、今回は蟶山コース往復。足下に花はなく、ひたすら登る。二股コースより楽に感じる。蟶山分岐を過ぎたあたりからガスってきた。どんどん深くなる。大峰分岐への急登では周囲は真っ白。何も見えない。大峰分岐を過ぎたところで、登山道に黒いものがうずくまっている。何と熊ではないか。あわてて引き返し、大声を上げたら左の茂みに消えた。熊撃退スプレーをかまえて、山頂をめざす。稜線は西風が強い。お花畑はニッコウキスゲとイブキトラノオの共演。満開のピークは過ぎたか。風が強く、撮影が難しい。しばらくお花畑を楽しみ、9時山頂へ。何も見えない。避難小屋さえ見えない。気温16度。少し肌寒く、ウィンドブレーカーをはおる。昼食には早いので、コーヒーを楽しむ。9時30分、下山。相変わらず風が強い。蟶山分岐で昼食。ブナに包まれての食事は最高。途中で1人の登山客とすれ違う。11時40分、駐車場着。習志野と熊本ナンバーの車が駐まっている。 あいにく天気には恵まれませんでしたが、白神岳のお花畑を楽しむことができました。お花畑の見ごろはあと一週間ぐらいか。白神岳では、ダニと熊に注意です! 登り、山頂まで3時間10分、 下り、蟶山分岐まで1時間30分、駐車場まで2時間10分、総行動時間は6時間50分でした。 |
白神岳のお花畑 |
蟶山分岐手前の急登、ここでは晴れてました。 | 蟶山分岐を過ぎたらガスになりました。 |
上空もガスで真っ白。 | 大峰分岐手前の急登に咲いていたタチギボウシ |
大峰分岐手前の急登からイブキトラノオが。 | お花畑はニッコウキスゲとイブキトラノオの共演 |
ニッコウキスゲの大群落 | イブキトラノオの大群落 |
避難小屋への登山道も花 | ガスの中の避難小屋 |
何も見えない山頂で記念撮影 | 大峰分岐手前の急登にイブキトラノオの群落が |
ガスで幻想的なブナ林 | ツルアジサンをまとったブナの巨木 |
下山時には日差しも。 | ヤマブキショウマ |
7月4日 二人行 ミチノクコザクラが咲く岩木山へ ミチノクコザクラを観る目的で、タロンペ゚氏を伴って、ショウスケ氏推奨の赤倉コースを利用して岩木山に行ってきました。 午前4時45分能代出発。高速道路を使わずに、赤倉神社を目指す。曇空で好天は期待できない。アップルロードを利用して7時赤倉神社着。社殿がいくつもあり、石像石碑も多く大きな神社である。駐車場に1台の青森ナンバーの車。気温24度、少し肌寒い中、7時20分標高差1240mに挑む。直径20cmほどのブナ・ミズナラ林がきれいだ。20分ほどで行者小屋。ここから上は展望のきかない尾根歩き。観音さまの石像が一番から順に登山道脇に並ぶ。ブナ林がきれいだ。標高874mの「伯母石」は大きな石がゴロゴロで歩きにくい。1078mの「鬼の土俵」には小さな祠と石像。赤倉岳手前の1445mの「聖観音」には大きな観音像と、最後の小さな三十三番の観音さまがある。赤倉岳を右に巻いて、大鳴沢源頭へ。ここでミチノクコザクラと対面。雪渓が残っており、雪面が硬く10mほどを慎重に登る。山頂手前にお花畑。ミチノクコザクラが群生、大感激。しばらく楽しみ、11時30分岩木山山頂着。十人ほどの登山客。周囲はガスで全く見えない。気温22度。心地よい中で昼食。12時20分下山開始。直下のお花畑を再度楽しみ、14時40分駐車場着。 天気には恵まれず、長いコースでしたが、念願のミチノクコザクラが見れて最高の気分でした。 観音さまはこの世で三十三の姿に変化して私たちを救ってくれるといわれ、そのため三十三体の観音像を祀ります。 登り、赤倉岳手前の聖観音まで3時間10分、山頂まで4時間10分、 下り2時間20分、行動時間7時間20分でした。 |
コース地図はこちら |
赤倉神社にはたくさんの石像が。 | 赤倉沢にかかる橋を渡って登山道へ。 |
ブナ・ミズナラ林を行く。 | 一番の観音さま、三十三番まで続く。 |
伯母石(おばいし) | 鬼の土俵 |
ミヤマハンショウヅルの花 | ミヤマハンショウヅルの実 |
ブナ林の上部はコメツガ林 | コケモモがまっ盛り |
標高1445m、2mほどの聖観音像 | 山頂直下のお花畑はミチノクコザクラが群生 |
ミチノクコザクラ | ミチノクコザクラ |
ミチノクコザクラ | 山頂でタロンペ氏と記念撮影 |
初めて見たナガバツガザクラ | 大鳴沢源頭は硬い雪渓 |
ハクサンシャクナゲ | 帰りには日差しも |