登山の記録(2013年) |
平成24年7月から9月までの登山の記録を紹介します。
9月30日 二人行 紅葉がはじまった白神岳(1231.9m) 白神岳を二股コースを上り、マテ山コースを下りました。 白神岳から十二湖までの縦走を計画して4時45分能代出発、黒崎で同行者のタロンペ氏と落ち合うが、上空はどんよりした曇り空、雨も降り出し断念、白神岳を往復することに。駐車場には4台の車、全て県外ナンバー。6時36分小雨の中出発。薄暗い感じの中、二股をめざす。写真を撮るような景色も見あたらず、ひたすら歩く。1時間あまりで二股着。最初の徒渉地点に立派な木橋が架けられており、感謝感謝である。二つ目の徒渉は沢幅がせまく、難なく渡れる。ここからきつい登り。足元にダイモンジソウが咲いている。何となくブナが黄色に色づいてきているように感じられる。相変わらずきつい登りである。標高が高くなるに従い、黄色に色づいたブナの葉が目立つ。雨は上がり、なんとか持ちそうだ。展望のよい地点まで来ると、周囲は紅葉に染められている。ナナカマド、ミネカエデ、ミヤマナラ、ミネザクラ、ミヤマハンノキなどきれいな色を誇っている。予想以上に大感激。9時20分、山頂着。展望が最高。鳥海山、岩手山、八甲田山、もちろん岩木山が青いシルエット。ここから鳥海山を見たのは久しぶり。稜線はすでに紅葉真っ盛り。汗でぬれた身体に冷たい東風が吹き寒い。小屋に逃げ込み、早い昼食。稜線の美しい紅葉を楽しみながら下山。山形から来た6人組とすれ違う。崩れそうな天気の中、12時57分駐車場着。 稜線の低灌木はすでに紅葉がはじまっており、ブナはもう10日ぐらい経ってからか? 登り、二股まで1時間5分、山頂まで2時間50分、 下りマテ山分岐まで1時間20分、駐車場まで2時間40分、行動時間6時間20分でした。 |
国道から見た夜明けと白神岳山頂 | 二股に架けられた木橋、感謝感謝 |
二股尾根のブナ、まもなく真っ黄色に | 登ってきた二股尾根を振り返る |
低灌木は紅葉に | 稜線の紅葉 |
山頂から避難小屋とトイレ | 八甲田山が間近に |
鳥海山 | 笹内川源頭、玄関岳方面の紅葉 |
向白神岳と岩木山 | 大峰分岐下部急登の紅葉 |
大峰分岐下部急登から山頂 | 大峰分岐をあおぐ |
ブナ林も黄緑に | 色づき始めたブナ林 |
9月29日 能代市体育協会「山登り教室」 二ツ森(1086.2m) 数ヶ月前に、しょうすけ氏より能代市体育協会の登山のスポーツリーダーバンクに登録しようとお誘いがあり、この度、初めて実施する「山登り教室」に同行、二ツ森に登ってきました。 8時半、総合体育館駐車場に集合。市職員の車に分乗して青秋林道終点の登山口へ。快晴、絶好の登山日より。開講式後、装備・服装・歩き方等について説明、しょうすけ氏より地図の大切さの解説。準備体操をして入山。ゆっくりしたペースで、植物、地形、展望などを説明。紅葉にはまだ早いが、わずかに色づいてきている。1時間半ほどで山頂着。ササが周囲を囲み近望は悪いが、山頂からの遠望はよく、森吉山、岩木山、八幡平の向こうに岩手山らしきものまで見える。ごった返ししている狭い山頂で昼食。下山はしょうすけ氏が案内。途中、展望所に立ち寄り、駐車場へ。 好天にめぐまれ、参加者にはラッキーだったと思います。それにしても登山者が多い。 市職員によると、この事業を継続していくために、もう2〜3名の登山のスポーツリーダーバンクへの登録がほしいとのことでした。 |
絶好の登山日和 | しょうすけ氏が地図の解説 |
黄色に色づいたブナの葉 | 白神岳(奥)と真瀬岳(手前) |
ナナカマドが真っ赤 | 秋田県側のブナ原生林 |
狭い山頂で昼食 | 美しい二ツ森のブナ林 |
展望所から二ツ森山頂 赤色はナナカマド | 登山道入口のブナの巨木 |
9月21日 どしゃ降りの二ツ森(1086.2m) 高校理科の生物の先生を案内して、二ツ森に登りました。 八峰町入口のローソンで合流、黒い雲が上空をおおい、二ツ森は雨が降っているようで、どうするか相談するが、とりあえず登山道入口まで行くことに。ぶなっこランドで3台に分乗、青秋林道へ。途中、ガスで数メートルしか見えないことも。雨が降り出す。登山道入口には他に1台の車。雨が降っているが、出発する。深いガスで周囲はほとんど見えない。次第に雨が強くなりどしゃ降りに。雨具のない人もおり、二ツ森ブナ林の看板前で山頂をめざすグループと引き返すグループに分かれる。山頂へは4名が登る。強い雨の中、山頂は何も見えず。すぐ下山。登山道入口で途中で下山したグループと合流。いつかリベンジしようということに。 この日だけが雨ということで、非常に悔しい二ツ森になってしまいました。 |
どしゃ降りの中、山頂めざす。 | 雨に濡れたダイモンジソウ |
山頂はガスの中 | ササでおおわれた登山道 |
少し色づいたナナカマド | ガスの中のブナ林 |
ブナの巨木も雨の中 | 次回のリベンジを誓う |
9月7日〜8日 県北新人登山大会 森吉山(1454.2m) 7日〜9日に行われた大会の審査員として、森吉山に行ってきました。 初日は妖精の森のケビンに宿泊、2日目に様田コースを往復。選手が7時出発するため、6時にコメツガ山荘を出発。霧雨が降り出し、下界は雲海。読図担当者が、地形と地図を確認しながら、フラッグをつけていく。花をほとんど咲いていない。ブナ林が美しい。一の腰に7時38分到着。幸い、山頂は見えるが、展望はよくない。一の腰から石森までは木道が敷かれ、よく整備されている。湿原に咲くたくさんの花にびっくり。こんなによい場所であったことに気付かされる。タチギボウシ、ハクサンボーフー、アキノキリンソウ、オヤマリンドウ、季節外れのイワイチョウなどなど。気持ちのいいコースだ。9時20分山頂着。冷たい南風が強く、ツエルトを身体に巻いて暖をとる。寒い。展望も悪い。選手も寒そうだ。10時6分下山。一気に森吉神社へ。ここで装備審査。下りは石が濡れていて滑る。1時30分コメツガ山荘着。ここから北欧の森キャンプ場へ車で移動。 曇天でしたが、一の腰から石森までの気持ちのいいコースに気付いた山行でした。森吉山はよい山です。 登り、一の腰まで1時間38分、山頂まで3時間30分、下り3時間24分、行動時間7時間30分でした。 |
コメツガ山荘前を出発 | 森吉町方面は雲海 |
美しい登山道脇のブナ | ツクバネソウの黒い実 |
一の腰から山頂 | コメツガの実 |
木道で整備された森吉神社へのコース | アキノキリンソウの花と実 |
ハクサンジャジンの花と実 | 山頂は寒い |
選手は隊で下山 | 久しぶりに見つけたシラタマノキ |
9月1日 単独行 雨の白神岳(1231.9m) 8月は1回も山に行けませんでした。これではいけないと、わずかに晴れ間が見られるこの日、急遽白神岳に行ってきました。 用を足して、9時20分能代出発。わずかに青空が見えるが、米代川の水量は多く濁っている。二股コースをあきらめ、蟶山コース往復にする。黒崎の駐車場には2台の青森ナンバーの車。こんな天気でも登っているのにびっくり。10時20分出発。すぐに霧雨、記帳所に着いたときにはどしゃ降り。雨具を着込む。登山道入口のブナの巨木は雨をうけて黒く光っている。雨脚は強く、すぐに登山道は水がたまっている。最後の水場も今まで見たことがないほどの水量。久しぶりの蟶山への急登はあいかわらずきつい。1時間半ほどで蟶山分岐。雨は一向に止みそうもない。帰りたい気持ちで先を急ぐ。途中で若い男性の登山客とすれちがう。周囲はガスの中。何も見えない。こんな時、なぜ山に登るのか疑問に思いながら登る。1時25分、山頂に着いても何も見えない。下着までびっしょり。靴の中は水浸し。避難小屋に遅い昼食。こんな時の避難小屋は有り難い。30分ほどで下山開始。アキノキリンソウ、オヤマリンドウ、ハクサンボーフーがわずかに咲いているだけ。雨の中のブナは幻想的で美しい。ブナの幹を大量の雨が伝わって流れている。こんな光景は久しぶり。4時20分、駐車場着。 最初から最後まで雨の中でしたが、一ヶ月ぶりの山行で、よいストレス解消しました。 登り、蟶山分岐まで1時間30分、山頂まで3時間5分、下り2時間2時間30分、行動時間6時間でした。 |
こんな天気でも駐車場に2台の車 | 登山道入口のブナ |
最後の水場は見たことのないほどの水量 | 幻想的なブナ林 |
避難小屋もガスの中 | 山頂も水浸し |
アキノキリンソウ | 登山道脇のオヤマリンドウ |
こんな天気のブナも美しい | 雨で洗われたような登山道入口のブナ |
7月27日 単独行 夏の田代岳(1177.8m) 予報は午後からところにより雷雨ということで、昼まで下山する計画で田代岳に行って来ました。 午前5時能代出発。天気晴れ、青空に浮かぶ月がきれいだ。 6時10分、登山口の薄市山の家着。青空の下で準備。気温26度、少し蒸し暑い。6時30分登山開始。しばらくは造林杉の急登を行く。途中に熊の糞らしきものがあり、声を出して登る。今度はカモシカと遭遇。しばらくにらめっこ。遠くで雷が鳴っている。このコースにはダケカンバやサワグルミの巨木、奇形木が多い。花は終わっており、ツルアリドオシ、エゾアジサイ、ツルリンドウがわずかに咲いている程度。よく整備されているが、アップダウンが多く、展望もよくないのできつく感じる。8時35分烏帽子岳着。日差しが暑い。直下の湿原がキンコウカ真っ盛り、タチギボウシも咲いている。しばしの安らぎ。9時20分雷岳着。ガスが出てきて山頂が見えない。岩木山も見えない。ここまでは刈り払いされていたが、雷岳から山頂までは刈り払いされておらず、足元も見えないほどのやぶこぎ。9時50分山頂着。展望は悪いが、そよ風が心地よい。気温27度。遠くで雷の音がするので、軽い昼食で下山。田代湿原はキンコウカだけ。地塘周辺の緑がきれいだ。薄市沢コースのブナは太く、幹がこけで黒い。違った趣がある。蒸し暑い中、12時5分、登山口着。帰り、早口付近から二ツ井まで強い雨と雷でした。 登り、烏帽子岳まで2時間5分、雷岳まで2時間50分、田代岳山頂まで3時間20分、 下り、1時間35分、行動時間5時間35分でした。 |
朝5時のお月さま | これって、もしかして熊のフン |
カモシカとにらめっこ | ツルアリドオシ |
今年は落ちているブナの実が多いように感じる | 烏帽子岳より雷岳(左手前)と田代岳(右奥) |
キンコウカが真っ盛り | タチギボウシもきれいでした |
アカモノの実 | 山頂を独り占め |
田代湿原の地塘群 | 花が終わったミツガシワ |
薄市沢コースのブナは美しい | ブナの巨木が多い |
7月16日 単独行 7月 花の白神岳(1231.9m) 梅雨の中休みのこの日、花を楽しみに白神岳に行って来ました。 予報は晴れ、すばらしい快晴を期待しながら、6時能代出発。曇り空だが、これから次第に晴れることを願う。7時黒崎駐車場着。車が5台ほど駐まっている。県外ナンバーがほとんど。7時15分、少し蒸し暑い中を出発。すぐに汗がこぼれる。記帳所で13日(土)の県北登山部の記帳を確認して登山道へ。二股分岐の二股コース入口に木で通せんぼをしているが、二股コースへ。所々に県北登山部のものと思われる、しっかりした踏み跡や滑った跡が。8時40分二股着。二股の水量はいつもより多い。岩崎のN氏とタロンペ氏が備え付けた橋がある。感謝感謝。2回目の徒渉で片足を濡らす。二股からの急登は本当にきつい。曇り空だが、次第に朝日が差し込む。ギンリョウソウが満開?ブナもしっかり濃緑色に。山頂に近づくに従ってガスが出てくる。10時40分山頂着。ガスで展望はきかない。岩木山も見えない。向白神岳も雲の中。山頂には4つのグループ。福岡、大阪、東京、千葉と全て遠方からの登山客。改めて、白神山地に興味を持っている人が多いことを知らされる。昼食後、11時30分下山。山頂のお花畑が美しい。ニッコウキスゲとイブキトラノオが競うように咲いている。もう数日でニッコウキスゲは終わりそう。下山道に花はほとんどなく、ハクサンシャクナゲ、クルマユリが寂しく咲いているだけ。ますますガスが深くなり、小雨も。ガスの中のブナもきれいだ。14時10分、駐車場着。 白神岳の花が楽しめて、満足の山行でした。 登り、二股まで1時間25分、山頂まで3時間25分、 下り、2時間40分、行動時間は6時間55分でした。 |
登山道入口のブナの巨木も濃緑 | クルマユリが迎えてくれました |
二股に架けられた木の橋 | 二股急登の木肌が美しいブナ |
二股尾根の奇形ブナ | リンリョウソウの子ども? |
ギンリョウソウの大家族 | 山頂から避難小屋、向白神方面 |
イブキトラノオとニッコウキスゲの競演 | イブキトラノオ |
ニッコウキスゲのアップ | 西斜面は花一面 |
イブキトラノオのアップ |
|
幻想的なブナ林 |
白神岳のお花畑 |
7月2日 単独行 雪渓と花の鳥海山(2336m)・桑ノ木湿原 午後から下り坂の予報に、急遽今年初めての鳥海山に行って来ました。 午前4時45分能代を出発。自動車道を通って仁賀保ICへ。本荘から鳥海山が見えない。不安がよぎるが、次第にガスも晴れ上空は青空。祓川の駐車場には車が一台だけ。水を補給して8時出発。竜ヶ森湿原を過ぎるとすぐに雪渓。登り切ったところから賽の河原手前まで登山道が出ているが、ここから上は舎利坂まで雪渓歩き。スプーンカットの雪面が硬く滑る。御田の雪渓付近で突然ガスに包まれるが、数分で晴れる。日差しが暑く感じる。大雪路付近からは青空をバックにした山頂が美しい。山頂から祓川まで雪渓がつながっている。スキーヤーには最高では。舎利坂に入ると、一面のお花畑。コメバツガザクラ、イワウメ、ミヤマキンバイ、イワベンケイなどなど。特に、アオノツガザクラは絨毯を敷き詰めたように山頂まで続いている。大感激。しばらく、花を楽しむ。10時20分七高山着。4〜5人の登山客。10時55分山頂着。山頂部は晴れているが、下界は厚い雲の中。入道雲も。12時05分七高山にて昼食。日差しが暑いが、花を見ながらの昼食は最高。12時20分下山、康新道を下る。こちらも花が多い。山頂部で咲き始めのチョウカイフスマがここでは満開。次第に霧に包まれ、小雨と雷の音も。雪渓で転倒を繰り返しながら、14時30分駐車場へ。 高山植物に大満足の山行でした。 登り、七高山まで2時間20分、山頂まで2時間45分、 下り、七高山より2時間10分、行動時間6時間30分でした。 帰り、桑ノ木台湿原に立ち寄りました。片道3kmの林道を歩いて、たどり着いた湿原は緑一色。来る時期を間違えたと思いながら、帰りの3kmの林道を疲れた身体で歩きました。 |
花立牧場付近から鳥海山、烏形雪渓がくっきり | 竜ヶ原湿原から山頂 |
大雪路から氷の薬師(右)と舎利坂(左上) | 舎利坂のお花畑 |
山頂にて | ツガザクラ |
アオノツガザクラ | 山頂まで続くアオノツガザクラの大群落 |
イワウメ | イワウメの群落 |
チョウカイフスマ | チョウカイフスマの群落 |
可愛らしいコメバツガザクラ | これは何? ピンクのイワウメ? |
桑ノ木湿原の案内板 | 桑ノ木湿原 |
康新道から稲倉岳方面 |