登山の記録(2013年) |
4月〜6月の登山記録です。 |
6月16日 単独行 6月の白神岳(1291.9m) 雪が消えた白神岳に行ってきました。 午前5時能代出発、黒崎の駐車場には5台の車。6時5分、曇空、気温21度、少し蒸し暑い中を出発。まもなく、栃木からきた7人グループを追い越し、二股へ。読図しながら歩くが、二股分岐から一の沢まで地図よりも長く感じる。ブナは新緑から濃緑になり、林内が暗い。二股の水量は普通、靴をぬらさずに徒渉する。ロープを頼りに急登を行く。ブナの実生が多い。いつ登ってもきついコースだ。夜露で腰までびしょぬれ。気持ちが悪い。虫がまとわりついて不快。ガスは晴れない。9時40分、山頂着。展望がきかないが、時折晴れることも。時折、向白神岳の稜線が見える程度。虫がうるさいが、寒くも暑くもない快適。川崎からツーリングで来た青年といろいろ話す。昨日は秋田駒ヶ岳に登ったとのこと。栃木の7人組も到着。世界遺産を説明し、10時30分下山。ますますガスが深くなってくる。山頂部のお花畑で、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどの高山植物がそろそろ咲き始めている。13時20分駐車場着。 登り、二股まで1時間30分、山頂まで3時間35分、 下り、2時間50分、行動時間7時間15分でした。 |
二股のブナ | 山頂はガスの中 |
やっと顔を出した世界遺産のブナ林 | 向白神岳への稜線 |
ガスに包まれたブナ | ブナの子葉(下)と本葉(上) |
ツクバネソウ 8本の黄がおしべ、4裂の赤がめしべ? | タムシバの中身 |
6月10日 単独行 二ツ森(1086.2m) 雲ひとつない晴天に誘われ、新緑の二ツ森を楽しむ目的で行ってきました。 昼前に能代を出発、青秋林道終点をめざす。真っ青な空に、期待がふくらむ。4台の車があり、出発の準備をしている人も。2週間前の2mの残雪が全く消えてしまっている。管理棟周辺にわずかの残雪がある。山頂直前の急登のみ、雪上歩行。途中から見える白神岳の雪もかなり消えてきている。周辺のブナも新緑真っ盛り。気持ちよいが、虫がまとわりつくのにはまいる。二ツ森は虫が他の山より多いように感じる。急登から白神岳の展望がよいが、雪が溶けると見えるのか? 二ツ森からの白神岳が楽しめた山行でした。 |
青空をバックにブナの新緑 | 青秋林道から白神岳(左)と向白神岳(右) |
二ツ森のブナ林 | 山頂付近より白神岳と真瀬岳(手前) |
泊岳 | 赤石川流域のブナと岩木山 |
6月4日 単独行 虎毛山(1432.9m) 虎毛山山開きの記事を見て、急に行きたくなり実行しました。 5時能代出発、好天の予報とうらはらに上空は曇り。高速を使って虎毛山登山口である赤倉沢へ。林道の崩落があり、地図上の林道終点200m手前に駐車。気温24度、青空が広がってきている。7時30分出発。しばらく、新緑の中、赤倉沢左岸を行く。崩壊地、残雪をこえて45分ほどで右岸に渡る木橋に到着。ここから急登になる。標高950mぐらいまではヒバとブナの混交林。それより上部は美しいブナ林。振り返ると、残雪をいただいた神室岳が美しい。よく整備されているが、標高差600mの登りはきつい。1時間15分ほどかけて高松岳への分岐点、標高1234mへ。ここから尾根上は残雪。新緑のブナが山頂付近まで続いている。青い空をバックにした新緑は圧巻。残雪でコースをはずれそうになりながら、10時25分山頂着。真新しい避難小屋、湿原は雪が溶けたばかり。高松岳、栗駒山、神室山、焼石岳、遠く月山、鳥海山が見える。山頂独り占め、ゆっくり昼食。少しの時間昼寝。最高の気分。11時20分下山開始。途中で登山者とすれ違う。ブナの新緑を楽しみながら、2時ちょうどに車へ。秋の宮温泉に浸かってから帰宅。 山頂まで新緑におおわれた山容は驚きでした。新緑を満喫した山行でした。 登り、山頂まで2時間40分、下りも2時間40分、行動時間6時間30分でした。 |
赤倉沢にかかる木の橋 | 急登はしばらくヒバの林 |
急登の上部はブナ林 | 山頂まで新緑が続く |
新築された虎毛山避難小屋 | 山頂にて |
高松岳(中央)山伏岳(左)小安岳(右) | 栗駒山(右)と秣岳(左) |
湿原に唯一咲いていたショウジョウバカマ | ミツバオウレン |
5月27日 単独行 5月 芽吹きの白神岳(1291.9m) 昨日、二ツ森からながめた白神岳に、二股コースを利用して行ってきました。 快晴の中、6時に能代を出発し白神登山口へ。車の中で、日差しが暑く感じる。黒崎口駐車場には2台の車と1台のバイク。二人のグループが先に出発する。7時出発。さわやかというより、蒸し暑い。徒渉が心配だが、、最悪登山靴をぬいでトレッキングシューズで沢を渡る準備をして二股コースへ。ブナの新緑とアオモリヒバの黒のコントラストが美しい。1時間半ほどで二股着。思ったより水量は多くなく、登山靴を少しぬらす程度で沢を渡る。急登の下部はブナの新緑が真っ盛り。登るにつれてブナの芽吹きに変化。標高1000m付近から登山道に残雪。蒸し暑く汗が吹き出し、虫が追いかけてくる。体調が悪いのかと思うほど、バテバテである。山頂近くなっても虫は付いてくる。10時30分山頂着。誰もいない。かすんで、遠望はきかない。岩木山、田代岳がやっと見える程度。森吉山は見えない。手元の温度計で30度。熱中症になりそうな暑さ。しばらくして、1ヶ月前にお会いした弘前市のK氏が蟶山コースから山頂へ。今夜は山頂にテント泊とのこと。11時45分、早く日陰に入る目的で、ひさしぶりに二股コースを下る。1時間ほどで二股着。この暑さで雪解けが進んだのか、水量が今朝より増えている。やむをえず、片足を沢の中にいれて渡る。登山靴の中に水が入った状態で、2時30分駐車場着。 白神岳の芽吹きは標高1000mまで進んでいました。 登り、山頂まで3時間30分、下り2時間45分、総行動時間7時間45分でした。 |
三の沢手前のムラサキヤシオツツジ | 二股の徒渉地点 |
ブナの実生(みしょう) | 標高600m付近のブナの新緑 |
標高1000m付近のブナの芽吹き | 一の沢付近でサルの家族が。 |
5月26日 単独行 二ツ森(1086.2m) やっと訪れた春らしい天気に誘われ、急遽二ツ森に行ってきました。 所用を片付け、8時30分と遅い能代出発。青秋林道がどこまで除雪されているか、最悪林道を歩く覚悟で入山。ブナの新緑がまぶしく美しい。左の白神岳が間近に大きく見える。途中に除雪車が駐められており、積雪2mほどの道路が林道終点まで除雪されている。ラッキーである。後で分かったのだが、6月2日二ツ森山開きがあり、そのため除雪したらしい。林道終点の巡視管理棟、トイレ付近は2mの積雪。4人の登山客が帰るところであった。9時40分、残雪を踏みしめて出発。一部登山道が出ており、カタクリの花が両脇に咲いている。ブナが芽吹きをむかえている。山頂直下の急登は残雪。振り返ると白神岳から向白神岳の稜線が美しい。赤石川上部の芽吹きから新緑への変化が美しい。45分ほどで山頂着。山頂付近は雪はなく、樹木で近くの展望はきかない。遠望はかすんで岩木山がやっと確認できる程度。5分ほどで下山。急斜面の雪面が滑りやすく、慎重に下る。12時前には自宅に帰り、昼食を食べる。 1時間あまりの登山でしたが、二ツ森から白神岳方面のながめは最高でした。 |
青秋林道は新緑の回廊 | 青秋林道から白神岳と真瀬岳(右) |
除雪された青秋林道2m以上の壁 | 二ツ森山頂付近から白神岳と真瀬岳(手前) |
ブナの根開け | 赤石川上流のブナの新緑と芽吹き |
4月22日 単独行 4月 早春の白神岳(1231.9m) 22〜23日が好天の予報で、空いている22日白神岳に行ってきました。 夕方3時に所用があり、それまで帰る計画で6時30分能代出発。黒崎口駐車場には1台の車。出発の準備をしていたら、1台の車が到着。5分もしないうちに出発。要領のよい人である。能代は快晴だったが、ここは曇り空で山頂は見えない。山鳩の鳴き声に送られて7時30分出発。しばらくは土の上を行くが、蟶山への冬道分岐あたりから残雪がある。ふもとはもう春で、カタクリ、フクジュソウが満開。キクザキイチゲ、エンレイソウの花はまだ小さい。水場までのトラバースは残雪で歩きにくい。水場でスノーシューを着ける。ここから昨日のものと思われるたくさんの踏み跡がある。958m標高点に向かって、小さな尾根を登っている。きつい登りだが、その後をたどる。昨日積もったらしい新雪が10cmほど。150mの急登がきつい。この付近から霧氷がみられる。しだいに青空が広がる。尾根に上がると、踏み跡はほとんど消えているが、一人先につぼ足で登っている。雪が軟らかく、つぼ足はきつそうだ。大峰分岐下部の急登付近から真っ青な空に映える真っ白な稜線が美しい。山頂近くになると、ガスが広がり、展望は岩木山は見える程度。日本海は雲の中。避難小屋で先行の登山者と遭遇。弘前から来たN氏、2泊3日で白神岳を楽しむとのこと。10時45分山頂着。微風、ガスの中。避難小屋付近は2m以上の積雪。N氏が除雪してくれた避難小屋で昼食。感謝・感謝。ガスの中、11時45分下山。表面の新雪が雪崩れて滑り落ちそうになることも。途中、今日は小屋泊で明日向白神岳に登るという弘前の登山者とすれ違う。14時10分、駐車場着。 山頂はガスでしたが、青空をバックにした白い稜線が印象に残った山行でした。今日の登山者は4人でした。 登り:最後の水場まで1時間5分、山頂まで3時間15分、 下り:最後の水場まで1時間15分、駐車場まで2時間25分、総行動時間は6時間40分でした。 |
蟶山への尾根上の奇形ブナ | 大峰分岐下部より山頂 |
大峰岳への稜線 | 大峰分岐下部の急登 |
向白神岳と岩木山(奥) | 白神岳山頂にて |
4月5日 二人行 羽後焼山(968.1m) 山仲間のタロンペ氏より、能代市の最高峰焼山に登りたいというリクエストにお答えし、好天のこの日に行ってきました。常盤林道から登りたいということで、長丁場が予想されましたが、その通りのハードな登山でした。 5時30分能代を出発、山谷大柄滝入口に到着。ところが登山靴を忘れたことに気づき、引き返すことに。ショック。タロンペ氏は先に6時40分出発。私は50分遅れの7時30分追いかけることに。長い長い常盤林道をひたすら歩くことに。随所で土砂や雪が崩れている。上空は青空で少し暑い。覚悟をしていたとはいえ、単調な林道歩きはつらい。9時50分、標高240m、左の尾根が林道に最も近い場所でタロンペ氏が待機してくれて無事合流。ここから左の尾根にあがる。枝尾根に入りそうになるが、コンパスで確認して無事主尾根へ。右に造林杉、左に雑木林を見ながらのきつい登り。標高400m付近は残雪が消え、ヤブこぎ。アップダウンが少なく、ひたすらきつい登りで思ったより時間がかかる。標高668m、807mへの登りは特にきつい。なんと950mピークに人影が。ここで登山客に会うとは驚きである。950mからの眺めは最高。ここから焼山へのやせ尾根を心配したが、難なく通過できた。13時15分山頂着。水沢山から登ってきた能代市在住の登山者と山頂の展望を楽しむ。遠く秋田駒ヶ岳、岩手山がかすんで見える。40分ほど休んで13時55分下山。何時に車に着けるか不安。登りがきつかっただけ、楽に一気に下る。2時間ほどで林道に降り立つ。ここからまた長い長い林道歩き。話す気力もほとんどなく無言。18時疲れ切って車に到着。 きついことは覚悟していましたが、予想以上にハードでした。林道だけでなく、尾根の登りも時間がかかりました。 登り、林道から尾根に登る地点まで2時間20分、山頂まで5時間45分、 下り、林道まで2時間、林道を2時間歩いて、スタート地点まで4時間、行動時間10時間25分でした。 残雪期に羽後焼山に登るコースとして、水沢山経由、常盤林道利用、小滝山経由、岳林道利用など考えられますが、水沢山経由が一番楽なように思います。それでもかなりハードですが。 |
コース地図はこちらにあります |
950mピークに人影 | 950mピークから焼山 |
登ってきた尾根 | 焼山山頂にて |
山頂より岩木山(中央)と小岳(右) | 焼山山頂付近より白神岳方面 |