登山の記録 (2013年) |
1月〜3月の登山記録です。 |
3月27日 単独行 3月 白神岳(1231.9m)・向白神岳(1243.0m) 素晴らしい晴天の中、向白神岳日帰り往復をしてきました。 午前5時30分、夜が明けそうな薄明かりの中を黒崎口へ。黒崎口駐車場まで何とか車は入れるが、駐車スペースがないため、引き返して30mほど手前の三叉路に駐車。遅れて能代からの6人グループが到着。もう1週間ぐらいで駐車場が使えそうだ。6時15分、スノーシューをはいて出発。林道にほとんど雪はない。登山届けのノートを見ると、3月に入って登山者が増えてきているようだ。蟶山への冬道に入る。気温が低かったためか、雪面がほどよく硬く、スノーシューのアイゼンが効いて急斜面を楽に直登できる。さほど疲れることもなく7時40分蟶山着。上空は雲ひとつない。快調に山頂をめざす。大峰分岐手前の急斜面が朝日を浴びて輝いている。この急登付近から冷たい南風が強く地吹雪の状態。しかし、クラストしている箇所もなく、楽に稜線へ。これからめざす向白神岳の稜線が遠く輝いて見える。9時4分白神岳山頂着。冷たい南風の中、向白神岳をめざす。笹内川源頭のピークは尖峰で、滑落しそうで緊張を強いられる。それ以後は、比較的広い稜線だが、クラストしている箇所や吹きだまりの雪で歩きにくい。しかし、左に白神岳の稜線、右に世界遺産のブナ林を眺めながら最高の気分。さすがに疲れがたまったのか登りがきつい。地図で確認しながら11時10分、向白神岳着。山頂部はさほど広くはない。岩木山がすぐそこに見える。延々と続くブナ林は圧巻。あいかわらず南風が強いため、玄関岳(1122m)まで引き返して昼食。ここから見る白神岳はスケールが大きい。つらい登りを終えて避難小屋に着いたのが14時。向白神岳を確認しながら下山。途中で6人グループを二組追い越す。16時車へ。今日は15人ほど入山していた。 雪質に恵まれ、予想より短時間で向白神岳を往復することができました。ラッキーな一日でした。 登り、蟶山まで1時間25分、白神岳まで2時間49分、向白神岳まで4時間55分、 下り、避難小屋まで昼食時間を含めて2時間38分、車まで4時間38分。 行動時間は、9時間35分でした。 |
朝日に照らされた大峰分岐下部の急登 | 大峰岳への稜線 |
大峰分岐下部の急登 | 白神岳山頂の避難小屋とトイレ |
向白神岳への笹内川源頭 | 1250mピークから向白神岳 |
向白神岳にて | 世界遺産のブナと岩木山 |
世界遺産のブナ林 | 玄関岳(1122m)から白神岳 |
3月24日 二人行 3月の森吉山(1454.2m) 時間と天気に恵まれたこの日、むすこに誘われて森吉山に行ってきました。 午前8時30分過ぎに能代を出発。10時過ぎ阿仁スキー場着。駐車場が満杯になるほどの車。200台以上はありそうなのにビックリ。不思議に思いながらチケットを買いに行ったら、今日が今シーズン最後とのこと。納得してゴンドラに乗り込む。たくさんのスキーヤーにうれしくなる。上部のゴンドラ駅舎付近はきれいな霧氷。むすこはスノボーを持って、私は山スキーで山頂をめざす。わずかに周囲の木々に雪が積もっている。踏み跡がかたく、つぼあしでも十分登れる。樹氷はもう小さくなっている。青い空の下を快適に登る。息子はスノボーが重そうだ。山頂付近はわずかにクラストしている部分も。山頂には十数人の登山客。比較的あたたかく、昼食をとっている。岩手山、駒ヶ岳が間近にきれいに見える。白神山地方面は見えない。CCレモンとかりんとうでお腹を満たし下山。スノボーで華麗に滑り降りる息子を前方に、なんとか滑り降りる。踏み跡のない雪原を滑り降りるのは最高。ゲレンデはザラメ状の重い雪。無事滑り降りて、ゴンドラ駅舎のレストランでラーメンと持ち込みのおにぎりを食べる。スキー場のレストランでラーメンを食べたのは20年以上前か。森吉山は手軽で、よい山です。 なお、阿仁スキー場のゴンドラは、5月の連休まで運休だそうです。 |
石森(左)と森吉山奥岳(右) | 樹氷はとけ落ちている |
ゴンドラ駅舎付近より | 石森手前にて |
避難小屋は屋根しか見えない | スノーボードの滑り |
山頂にて | 山頂にて |
2月27日 二人行 2月 霧氷の白神岳(1231.9m) 冬空が続いてうんざりしていたが、NHKの全国的に晴れの天気予報に誘われ、急きょ白神岳に行ってきました。 6時30分すぎ、能代出発。上空はうす曇、本当に晴れるのか疑問。期待した林道の除雪は全くやられていない。やむをえず、国道脇に車を駐める。2時間前に出発したタロンペ氏の車がある。8時出発。ここから長い林道歩き。積雪は20cmぐらいだが、雪が重い。タロンペ氏のラッセルに助けられて進む。山頂までラッセルをしていただくことに。大感謝である。駐車場手前から杉林に入り、上部のヘアピンカーブへショートカット。8時40分、記帳所着。この一ヶ月間登山の記録なし。蟶山への急登では、表層が崩れ落ち、登りにくい。蟶山に近づくとブナに着雪が目立つ。蟶山の標識は雪の中。ここからブナの霧氷がきれいだ。着雪量は少なく、芽もふくらんで春が近づいていることを感じる。大峰分岐手前の急登を行くタロンペ氏が見える。クラストしていて緊張させられる。真っ青な空に映える稜線がきれいだ。稜線に上がると、南東の冷たい風が強い。タロンペ氏と山頂で合流。山頂はとにかく寒い。展望は白神山地の山々が見える程度。岩木山がやっと見える。雪のため、避難小屋に入れる状況ではない。トイレ脇で風をさけて10分ほど休み下山。重い雪に難渋しながら記帳所へ。ここから長い長い林道歩き。疲れ切って4時国道着。 ほんのわずかですが、春の息吹を感じた白神岳でした。それにしても、タロンペ氏のラッセルに感謝感謝です。思ったより、短時間で登れたのはタロンペ氏のお陰です。 登り、国道から記帳所まで40分、蟶山まで2時間20分、山頂まで4時間10分、 下り、昼食を含めて国道まで3時間30分、行動時間8時間でした。 |
蟶山頂上、標柱が雪の中 | ブナの霧氷が美しい。 |
ブナの霧氷が美しい。 | 森林限界のブナ |
大峰分岐下部の急登はクラスト | 山頂避難小屋に入れず。 |
山頂から世界遺産のブナ林 | 山頂にて |
2月14日 三人行 冬の田代岳(1177.8m) 前日(13日)が素晴らしい快晴で、一日遅れで急きょ山に行くことにしました。 タロンペ氏とどこに行くか未定で午前6時に我が家で落ち合う。車に乗ってからどこに行くか相談、午後天気がくずれるという予報から、比較的短時間で登れる田代岳をめざす。国道から越山への道路に入ると除雪が悪く、対向車との交差に苦労する状態。7時40分大広手登山口着。他に車はなし。青空が広がる中、8時5分出発し冬道を行く。杉林を登り左に伸びた尾根に取り付く。ここからは尾根上を登っていく。昨日登ったのだろうか、スキーとスノーシューのトレースがわずかに残っている。場所によっては30cmほどのラッセル。着雪のないブナが続くが、次第に霧氷が見られる。このコースには太いブナやダケカンバが見られ、青空をバックに霧氷がきれいだ。振り返るとロケット実験場、三ツ森、西股山が美しい。写真を撮りながら上をめざすが次第に風が冷たくなる。田代湿原手前でウィンドブレーカーを着用。湿原から上部は冷たい南風が強い。山頂手前で振り返ると、一人のスキーヤーが登ってくる。手を振っている。すぐにしょうすけ氏と確認。山頂で一緒になり、神社で1時間ほどかけてゆっくりと昼食。登りはじめは展望がよかったが、山頂ではガスと吹雪で烏帽子岳がやっと見える程度。気温は神社の屋内でマイナス7度。天気は下り坂で雲が上空を覆い、粉雪が舞っている中を下山。しょうすけ氏の美しいシュプール、華麗な滑りを横目で見ながら、13時大広手登山口着。 登りで青空に映えるブナやダケカンバ、山並みを楽しむことができました。天気がよいと、この時期の山は最高です。 登り2時間、下り1時間、行動時間4時間ほどでした。 |
青空の下で出発の準備 | トレースの残っている尾根を登る |
霧氷をつけたブナの巨木 | 県境の山三ツ森(左)と青森県の山西股山(中央奥) |
田代湿原下のブナ | 青空に生えるブナの霧氷 |
田代湿原のブナ | 田代湿原を先行するタロンペ氏 |
山頂から田代湿原のしょうすけ氏 | 颯爽と滑り降りようとしているしょうすけ氏 |
下山の準備をするタロンペ氏 | 下山時田代湿原は吹雪 |
2月6日〜7日 十和田湖・奥入瀬渓流 二泊三日で、冬の十和田湖と奥入瀬渓流、十和田湖冬物語を楽しんできました。 6日午後能代を出発、大湯の宿で夕食後十和田湖冬物語の会場、休屋へ。会場は大きな雪像、まばゆいイルミネーションがいっぱい。観光客は100人程か。ほとんどが若いカップルや親子連れ。気温マイナス3度。さほど寒くはない。大きな雪山の中がバーや居酒屋に。午後8時からは冬花火。澄んだ空気のためが幻想的な美しさ。秋田県側に帰る車は3台だけ。青森県の人々は頑張っているなあ。 2日目は冬の十和田湖へ。曇り空ながら展望はよい。湖面に山々が映ってきれい。乙女の像までは雪道がつけられているが、ほかはほとんど雪の中。奥入瀬渓流の歩道も雪。他に観光客はスノーシューをはいた7人のグループが一組だけ。樹氷ラインを帰る。しだいに吹雪になり、大館付近は大雪。能代は雨。 冬の十和田湖、奥入瀬渓流はさみしいものでした。 |
十和田湖冬物語 | 城塞のような雪像 |
冬花火もありました。 | 十和田湖の湖面に映る外輪 |
ひっそりとした十和田湖 | 半分凍っている銚子大滝 |
1月24日 二人行 樹氷の森吉山(1454.2m) 森吉山の樹氷が美しいという新聞記事に誘われて、比較的天気が良さそうなこの日、急きょ森吉山に行ってきました。 9時20分能代出発。早朝から快晴であったが、この時間には雲が出てきて先行き不安。11時阿仁スキー場着。50台ほどの車が駐められている。ゴンドラ乗車券を買う時に、樹氷は半分ほど落ちていると知らされるが、ここまで来てやめるわけにはいかない。雲がどんどん増えてきている。ゴンドラを降りると、上空は曇で覆われ風も出てきた。スノーシューを借りて、11時30分ゴンドラ駅舎を出発。スノーボーダーが5人ほどしかいない。さみしい。登山客も我々含めて4人。こちらもさみしい。樹氷が半分はがれおちたアオトドがしばらく続く。避難小屋付近から上部はモンスターのような大きな樹氷が見られる。次第に天気が回復し、青空が広がってきた。青空をバックにした樹氷がきれいだ。12時56分山頂着。鳥海山はすそ野だけだが、白神岳、岩木山、八甲田山、岩手山、秋田駒ヶ岳、太平山がきれいに見える。展望は最高だが、冷たい南風が強く、写真を撮って下山する。上空はどんどん雲に覆われ、寒くなってきている。岩木山が大きく近くに見える。ずっと我々二人だけ。13時45分ゴンドラ駅舎着。スキー客もいない。上空はどんよりとした雲で覆われ、能代付近では雨が降り出す。 前日(23日)の好天と温度上昇により樹氷はイマイチでしたが、石森から山頂までの間青空に恵まれ、展望もよく満足な山行でした。 登り、ゴンドラ駅舎から山頂まで1時間26分、 下り、山頂からゴンドラ駅舎まで43分でした。 |
80m樹氷はほとんど雪が落ちている | 石森めざして樹氷間を登る |
石森を過ぎると樹氷も美しくなる | 青空に映える樹氷 |
森吉山奥岳の樹氷 | 避難小屋と山頂、今年は雪が多い? |
もう少しで山頂 | 山頂にて、冷たい南風の中 |
山頂より岩手山 | 秋田駒ヶ岳 |
下りは曇り空に | 石森から岩木山と森吉神社 |
1月21日 二人行 白神山地・水沢山(822.2m) 悪天続きの中、お日さまマークの天気予報に誘われて、秋田県八峰町の主峰である水沢山にタロンペ氏と行ってきました。 午前6時半、能代を出発、薄明かりの中水沢ダムを目指す。上空はわずかに雲の切れ間があり、好天になることを願いながら運転。水沢ダム手前で、山並みに朝日があたりうす赤色に一瞬染まった。あわてて写真におさめる。水沢ダムからさらに50mほど入ったところに車をUターンするためのスペースがあり、ここに駐車して7時40分スノーシューをはいて出発。15cmほどの新雪で足への負担が大きい。次第に青空が広がり暖かい。45分ほどで水沢林道から一ノ又沢沿いの林道入口着。右の廃道になった林道を行く。ヤブがあり歩きにくい。最奥から水沢山への登りに入る。この付近はミズナラの美しい樹林帯。右に伸びた尾根に取り付き、山頂へのきつい尾根の登りを行く。次第にブナ林に変わる。途中、3カ所ほどの急登があり、足下の雪が崩れ落ちて上に進めない状態。枝を頼りに何とか登る。こんなひどい登りは他にないというタロンペ氏の感想。11時50分山頂着。4時間10分かかった。晴れ、無風でこの時期としては珍しくあたたかい。能代方面はかすんでいるが、男鹿半島まで確認できる。二ツ森、泊岳、雁森岳、藤駒岳、焼山が間近に、遠く白神岳、岩木山、尾太岳が見える。素晴らしい眺望だ。山頂で暖かい日差しの中ゆっくり昼食。展望を楽しみながらのコーヒーがうまい。12時15分下山開始。急斜面を滑るように下る。林道に出てカモシカとサルに遭遇。14時10分車へ到着。 水沢山は標高が822mと低山であるが、きつい急登があり登り甲斐のあるよい山です。天候に恵まれ、大満足でした。 登り、水沢ダムから一ノ又林道分岐まで24分、山頂まで4時間10分、 下り、一ノ又沢林道分岐まで1時間18分、水沢ダムまで1時間54分、総行動時間6時間29分でした。 |
コース地図はこちらにあります |
朝日を浴びてうす赤色に染まった山並み | 水沢ダムから50mほど入った場所に駐車 |
林道から見えた朝日を浴びた水沢山 | 標高が低いところはミズナラ林 |
トグロをまいたようなブナ | 途中の尾根から見えた水沢山 |
尾根上をひたすら登る | 巌森岳(正面)と岩木山(右奥) |
山頂にて・奥が焼山 | 山頂から能代方面 |
次郎左衞門岳(左)と焼山(中央) | 泊岳(左)二ツ森(中央)雁森岳(右) |
1月14日 二人行 1月 新春の白神岳(1231.9m) 今年に入ってやっと天気が少しだけ落ち着いたこの日、蟶山まで、行けたら白神岳山頂までの計画で、タロンペ氏と今年の登り初めに行ってきました。 能代を6時出発、黒崎口駐車場を目指すが、除雪されておらず国道から林道に入ってまもなくの、黒崎林道と林道日野線の三叉路に車を駐める。川崎ナンバーの車一台が駐まっている。スノーシューを履いて7時06分出発。無風でさほど寒くない。長い林道歩きで除雪していないのがうらめしい。途中からショートカットして杉林に入り、駐車場上部の道路に出る。記帳所まで42分。登山ノートには31日〜2日まで山頂小屋泊の記帳がある。登山道には新雪が20cmほど、昨日雪が降ったらしい。蟶山への急登は深雪でラッセルがきつい。次第に樹木に着雪が見られる。9時56分、蟶山着。周囲は重そうな雪を抱えたブナで真っ白。遅くとも1時には山頂着を目標に上を目指す。モンスターのようなブナの樹氷を縫うように登る。相変わらず、深雪でつらい。ブナの樹氷を写真におさめながら順調に進む。大峰分岐下部の急登あたりから冷たい風。急登は一部クラストしている。山頂や稜線が見えるので迷うことはない。12時12分山頂着。予想以上に展望がよい。岩木山、八甲田山、森吉山、太平山、男鹿半島、能代市が見える。鳥海山は見えない。冷たい東風に手の指先が冷たい。避難小屋は屋根まで雪に埋まっている。昨年の1月18日の時よりも雪が多い。小屋のかげでパンを食べるが寒くて耐えられない。12時34分、下山。大峰分岐下部の急斜面はクラストのため滑落しそうで怖い。慎重に下る。ブナの樹氷を楽しみながら、13時47分蟶山着。ここから一気に下る。記帳所15時、車に15時27分着。 山頂の寒さには閉口しましたが、ブナの樹氷の美しさは最高でした。 登り、蟶山まで2時間50分、山頂まで5時間6分、 下り、蟶山まで1時間13分、車まで2時間53分、総行動時間は8時間21分でした。 |
黒崎林道と日野林道の三叉路に駐車 | 蟶山の急登 |
蟶山手前から岩崎方面 | 蟶山は白の世界 |
周囲のブナは真っ白 | 行く手をさえぎるブナの樹氷 |
雪をつけたブナの巨木 | ブナの樹氷の中で |
蟶山への尾根と日本海 | 大峰分岐手前の急登 |
山頂避難小屋は屋根まで雪 | (参考)昨年2012年1月18日撮影の避難小屋 |
向白神岳の稜線と岩木山(奥) | 二ツ森方面は雲海 |