登山の記録 2012年7月~9月



9月28日白神岳


 9月28日   単独行
               9月 初秋の白神岳(1232.9m) 

 「毎月1回は白神岳へ」の9月分として、2日前に羽後朝日岳に行ってきたばかりでしたが、急きょ二俣コースを登り、マテ山コースを下りました。
 朝食後、能代を出発。黒崎口駐車場を8時50分出発。駐車場には2台のくるま。気温28度とちょっと蒸し暑い。途中に、二俣コースは崩落のため通行をひかえるようにとの看板があるが、通行可能との情報があり、二俣を目指す。朝日に照らされたブナ林はいつ見ても美しい。やまぶどう、とちの実、ドングリ、ブナの実など秋の実りが足下、周囲にいっぱいだ。上木戸沢、フナイ沢とも水量は十分。二俣の水量はいつもより若干少ない。二俣から山頂への急登は、日本急登100に選ばれただけあっていつ登ってもきつい。ただ、二日前の朝日岳の急登を経験したためか、いつもより楽に感じる。日本海側がきれいに晴れ渡り、日本海が美しい。山頂からの展望が期待できそう。11時37分山頂着。東側に低い雲がある。鳥海山も一瞬見えただけ。しばらくして数人の登山客が到着。北秋田市在住のM氏より、森吉山の沢登りの素晴らしさのお話を聞く。昼食後、12時30分下山。山頂部はもうすっかり秋の気配。向白神岳は上部を雲に覆われている。岩木山も見えない。ナナカマド、ミネザクラの紅葉が始まっている。ブナも枝先が少し黄色。おだやかな天気の中、2時34分無事駐車場着。
 登り:二俣まで1時間15分、山頂まで2時間47分
 下り:マテ山分岐まで1時間、駐車場まで2時間4分でした。
 

   
二俣コース通行禁止の看板  朝日に照らされ美しいブナ林 
   
ヤマブドウの実  流れる水が少なめの二俣 
   
山頂より避難小屋  岩崎方面 
   
紅葉には早いブナ原生林  ミネザクラの紅葉 
 
秋の装いの始まり 





9月26日羽後朝日岳


9月26日  二人行
                     羽後朝日岳(1376m)

 和賀山塊第2の高峰、羽後朝日岳にタロンペ氏と行ってきました。登山道がないため、部名垂沢を遡行し、稜線に出て山頂に向かうしかありません。
 午前4時30分、ガスがかかり星が見えない中105号線を通って田沢湖へ。田沢湖町の旧道を通り46号線を横切って真っ直ぐ進み、夏瀬温泉方面へ。舗装道路から砂利道になり、荒れた部名垂林道を10分ほどで標高280mほどの車止め着。車5~6台ほど駐車できるスペースがある。もちろん、車は私たちの一台だけ。部名垂沢(ひなたれさわ)を遡行するため、渓流シューズ、ザイル等を持参して、私は登山靴、タロンペ氏はスパイク付長靴で7時20分出発。50mほど林道を戻り、左の道を下り部名垂沢へ降りる。沢は荒れており、大きな石がゴロゴロして、決して美しい沢とは言えない。標高300mから440m付近まで堰堤が続く。数えてみたら大小合わせて16個もあるが、右側(左岸)に巻き道があり、難なく通過できる。赤いテープが誘導してくれる。440mを過ぎると沢歩き。ゴーロで歩きにくく、膝への負担も大きい。左右には土砂崩れが随所に見られる。水量は少なく、途中に渓流シューズ、ザイルなどをデポする。次第に沢が狭くなり、標高780m付近に10mの滝が行く手をはばむが、左側の岩場が通過できる。9時40分、標高850mの二俣に着く。ここから標高差400mのコースは厳しい急登である。すぐに20mを超える2段の滝が姿を現す。ロープがはられており、左側を巻くが草付きで足場が不安定。そこから上部は這って登るほどの急斜面。草はホールドにしたくないが、周囲に草しかない。草付きの垂直な壁を登っているような感じ。すごい恐怖感。これが1時間半続く。必死に登っている内にやぶこぎになり、標高1000m付近で沢を見失う。踏み跡をたどるが、方向が違うので直登する。稜線に出たのが11時28分、予定した地点より300mほど山頂に遠い。胸までのササやぶ。山頂がはるか遠く感じる。近くの二ノ沢畚が美しい。田沢湖、森吉山、秋田駒ヶ岳も見える。ササやぶに圧倒され、引き返すことを決断。滑落しないように後ろ向きになって慎重に下る。すごい緊張感。二俣で昼食。膝に疲れがたまり、踏ん張りがきかない状態でひたすら下る。15時35分、無事駐車場着。リベンジを誓って能代へ。
 登り、二俣まで2時間20分、稜線まで4時間8分、行動時間8時間15分でした。
 

コース地図はこちらです。 

   
 部名垂沢(へなたれさわ)の最奥の駐車場 駐車場の手前、右へ行くと部名垂沢へ 
   
このような堰堤が16個続く  ゴロゴロした石の川原 
   
二俣手前の5mの滝  二ノ沢畚(1190.0m) 
   
二俣(850m) 左の沢へ 二俣を過ぎてすぐの滝(905m) 
   
稜線(1220m)地点からの朝日岳(左奥)   稜線(1220m)地点から秋田駒ヶ岳
   
稜線(1220m)地点から仙北市神代方面  可憐なアケボノソウ 








9月14日大川


9月14日     4人行
              青森県西目屋・大川を遡行
 

 前回8月27日の白神山地笹内川遡行のメンバー、ガイドの西口正司氏、しょうすけ氏、タロンペ氏と私の4人で、青森県西目屋の美山湖の南にある大川を遡行しました。
 午前5時能代出発。周囲はまだ暗い。岩崎の西口氏と合流し、鰺ヶ沢経由で現地にむかう。途中、岩木山がくっきりと美しい。数十年前、青秋林道建設で話題になった青森県側の林道である大川林道を南下し終点へ。渓流シューズにはきかえ、8時35分出発。50mほど一気に下り、大川に出る。しばらく平坦な川原が続く。まもなく、左岸に流れ込んでいる常得沢で、神さまに帽子をとり二拍する。大滝又沢との合流点までは楽な沢歩き。日に照らされた周囲の緑が美しい。この合流点を過ぎると、途端に川幅が狭くなる。左右が急峻ながけが多く、枝沢から水が滝となって流れ込んでくる。ナガセ沢、ナノカオトシノ沢、フキアゲの沢と美しい滝が続く。出発して2時間10分ほどで今回の最難所タカヘグリへ。両岸が急峻で川幅が数メートルと狭まり、通過に苦労を強いられる。一番深いところでは胸まであり、緊張するが冷たくて気持ちがよい。。25分ほどかけてタカヘグリを通過、ここで時間がかかりすぎ、結局341m標高点手前50m付近で昼食、引き返すことに。気温は終始25~27度。下界は暑いだろうなあと思いながら元来た沢を下る。2時間30分ほどで駐車場着。
 予定したヨドメの滝までは行けませんでしたが、沢登りの楽しさを満喫した山行でした。ガイドの西口氏に感謝、感謝です。

 林道終点より大川の川原まで10分、大滝又沢合流点まで1時間30分、タカヘグリまで2時間10分、341m標高点手前50m付近まで3時間30分。下りは2時間35分でした。
コース地図はこちらにあります。 

このコースに入山するには、許可が必要です。 

   
出発準備の「4時30分のお月さま  途中で見えた美しい岩木山 
   
50mほど一気に下って大川へ  上高地を思わせる大川の川原 
   
きれいな水を見ながら上流を目指す  川底が手に取るような透明感 
   
日に照らされたきれいなブナ  世界遺産のブナ林に包まれて沢を登る 
   
随所にきれいな滝が。  二列に並んだ滝
   
タカヘグリ手前の滝   いよいよタカヘグリへ。タカヘグリとは「高くえぐれている」の意とか。 
   
最難関では胸までの深さ  流水の中、流木の下をくぐることも。 
 
 延々と続く美しい川原と緑のブナ林




8月27日笹内川


 8月27日   4人行
           8月の白神岳・笹内川から白神岳へ

 白神岳を知り尽くしている西口氏からガイドしていただいて、しょうすけ氏、タロンペ氏と共に、笹内川を遡行して白神岳山頂、黒崎登山口へ下りました。
 5時30分岩崎の西口氏宅前が約束のため、4時に2代の車で能代出発。一台を下山口である黒崎口駐車場に駐め、西口氏宅へ。岩崎から白神ラインへ入り、笹内川右岸の林道へ。通行止めの工事現場に車を駐める。
 気温27度、直射日光があたらないため涼しく感じる。川幅が広く水量が思ったより多い。数日前の集中豪雨のせいか。しばらく右岸をゆっくり進む。三ノ沢目、四ノ沢目、双暗ノ沢など左右の沢から水が流れ込んでいる。気持ちのよい遡行である。大きな石がゴロゴロしており、直径5m以上の巨岩も。全体的に岩盤はもろいようで、岩崩れが左右に見られる。1時間ほどで魚泊ノ滝(うおとまりのたき)着。気温24度。20mほどの大きな滝で、水量が最も多い滝とのこと。この滝を右に高巻きして滝の上部へ。次第に川幅がせばまり、左右の岩が近く切り立った、最初の難所である廊下の石門へ。安全を考えてザイルをはり、慎重に通過する。約3時間かかって二俣(ふたまた)着。枝沢がいくつかあり、読図が難しい。目標の沢に入るとすぐ今回の最難所である2段の滝があり、ここでもザイルを使って滝の右側を慎重に登る。標高950m付近で昼食。すでに6時間以上経過している。30分ほどで出発。いよいよ水量も少なく、笹内川の源頭も近い。小さな滝をいくつか越え、最後の5mほどの滝を右の落石しやすい地帯を一人ずつ慎重に登る。これから先はいよいよヤブこぎ。2mほどのネマガリタケをかき分けることも。トンネル状で視界がきかず、ルートファインディングに苦労する。行きつ戻りつをしてやっと白神岳山頂手前の鞍部よりやや山頂よりの登山道へ。14時58分白神岳山頂着。安堵の気分でシューズを履き替える。気温27度と思ったより高く蒸し暑い。雲が多く岩木山が見えない。30分ほど休んでマテ山コースを下山。18時10分駐車場着。
 初級コースとのことですが、初心者の私は緊張の連続でした。西口氏のおかげで素晴らしい体験をさせていただきました。大感謝です。達成感一杯の山行でした。沢登りにはまりそうな予感がします。
 登り:山頂まで約9時間、下り:2時間40分、行動時間12時間10分でした。 
 
コース地図はこちらにあります。 
   
いよいよ白神岳めざして出発。   次第に川幅が狭くなります。
   
ザイルを頼りに川を渡ることも。  水量の多い魚泊りノ滝 
   
途中で見つけたブナマイタケ  ザイルを使って石門の廊下を通過。 
   
緑の陽光をあびて慎重に読図。   振り返ると、向白神岳の稜線が。
   
川幅が狭くなり、源頭が近い。  やっと、登山道に出ました。 
   
白神岳山頂にて記念撮影   濃い紫色が鮮やかなトリカブト




8月21日岩手山


 8月21日   二人行
            
岩手山(2038.2m)


 連日の猛暑にうんざりで、標高が2000mを超える山だったら涼しいだろうと、タロンペ氏を誘って岩手山・焼走りコースに行ってきました。
 午前5時能代出発、赤く大きな朝日をまぶしく感じながら焼走り登山口へ。途中、朝霧のため岩手山は見えない。2時間半ほどで駐車場着。岩手山が青空をバックに美しい。気温27度、蒸し暑さを感じる中を出発。樹林帯の中は風がなく、すぐに汗が吹き出す。サウナのような暑さの中、1時間10分ほどで第2噴出口跡。かすんでかすかにしか展望はきかない。第1噴出口跡を過ぎるとお花畑。砂礫地にヤマハハコ、オヤマソバ、ミヤマアキノキリンソウ、イワブクロが美しい。その中にコマクサがちらほら。散らずに待っていてくれたことに大感激。しばらく楽しんで、ダケカンバの樹林帯に入り長い長いトラバース、やっと上坊との分岐のツルハシ分れ。ここから1時間ぐらいの急登でやっと平笠不動避難小屋へ。登山道の両脇はヤマハハコの大群落。黄色いミヤマアキノキリンソウを見ながら、火山礫の道を登り外輪へ。山頂には7~8人の登山客だが、どんどん登ってくる。雲がわき上がり展望はきかないが、気温は25度とすごしやすい。次第に雲と冷気が上昇してきて、気温は22度まで下がる。寒くさえ感じる。下界と10度以上違う。昼食後下山。いつもより水分の摂取量が多く、残った水の量に不安を感じながらひたすら下る。自衛隊の演習の爆音をうるさく、山の雰囲気がそがれる。それにしてもタロンペ氏の下りは速い。ついて行けない。しだいに暑くなり脱水気味で駐車場着。気温33度。
 求めた涼と、予想しなかったお花畑にうれしい山行でした。それにしても、岩手山はどのコースもきつい山です。
 登り:第2噴出口跡まで1時間10分、ツルハシ分かれまで2時間10分、平笠不動避難小屋まで3時間10分、山頂まで3時間50分。
下り:ツルハシ分かれまで1時間20分、第2噴出口まで1時間50分、駐車場まで2時間40分。行動時間は7時間25分でした。
 
   
焼走り駐車場から岩手山山頂を望む。  第2噴火口より山頂を望む。 
   
コマクサがまだ咲いていました。  平笠避難小屋 
   
ミヤマウスユキソウ  岩手山山頂 
   
ミヤマハンノキの林床にミヤマアキノキリンソウの群落が。  ミヤマハンショウヅルの実(左)と花(右) 
 
岩手山山頂から外輪、中央火口丘を望む。 




7月29日和賀岳


  7月29日    二人行
     花の和賀岳(1440.0m)・薬師岳(1218m)

 この時期、和賀岳・薬師岳の花がきれいとの情報を得て、タロンペ氏と花を求めて行ってきました。
 薬師岳に登り和賀岳までのコースは長丁場なので、余裕をもって早朝4時30分能代出発。高速を使わず、広域農道を通って、真木渓谷の登山口へ。途中、中里温泉の送迎バスとすれ違う。駐車場には5台ほどの車。県外ナンバーの車も。気温25度、曇天の中6時57分出発。5分ほどの甘露水でのどを潤す。これがうまい。杉林の登りが、ミズナラ、ブナと変化していく。1時間弱で清滝の水場。ここの水もおいしい。腹一杯飲んで薬師岳をめざす。途中、一組もグループを追い越す。尾根上に上がると、時折吹く風が心地よい。周囲はガスの中。2時間ほどで薬師岳山頂。ガスの中、風が冷たくウィンドブレイカーを羽織る。ガスにかすんだ薬師平お花畑がきれいだ。エゾニュー、トウゲブキ、ハクサンフウロ、クガイソウ、ヨツバヒヨドリなど。薬師岳から和賀岳までは刈り払いされておらず、腰までのヤブで足下も見えない状態。昨年の秋はきれいに刈り払いされていたのに。小杉山で大坂からきた女性二人と会う。300名山を目指しているとのこと、残りわずかだそうだ。きちんと読図をし、体力もすごい。10時40分、和賀岳山頂着。山頂のお花畑の美しさに大感激。一週間前はニッコウキスゲが満開だったそうだが、今はトウゲブキの黄色、エゾニューの白、ハクサンフウロの紫など一面の花。時折、高下岳が見える程度で、展望は悪いが大満足。岩手県側から登ってくる人も多い。1時間以上休憩し、下山。登りでは気がつかなかったが、ブナやミズナラの巨木が多い。特に、幹回り6m以上はあろうかというミズナラの巨木にはびっくり。みんな、気がつかずに通り過ぎているのではないか。
 和賀岳山頂までは長丁場ですが、鳥海山や森吉山とはまた違った、和賀岳の美しいお花畑を満喫できました。

コースタイム 
 登り、清滝(水場)まで55分、薬師岳まで2時間8分、小杉山まで2時間50分、和賀岳まで3時間43分  下り、薬師岳まで2時間2分、清滝(水場)まで2時間50分、駐車場まで3時間38分でした。行動時間は8時間25分でした。
 
 和賀岳山頂のお花畑(トウゲブキ(黄)・エゾニュウ(白)・ハクサンフウロ(紫))
 
 和賀岳のお花畑
   
 甘露水脇の登山道入口 登山道脇にはエゾアジサイの花 
   
 タマガワホトトギス クガイソウ(別名トラノオ) 
   
薬師岳のお花畑  トウゲブキが真っ盛り 
   
登山客でにぎわう和賀岳山頂  ミヤマウスユキソウ(別名ヒナウスユキソウ) 
   
 小杉山から薬師岳方面 ミズナラの巨木 




7月21日森吉山


 7月21日      単独行
   ニッコウキスゲとモウセンゴケの森吉山(1454.2m)


 18日に鳥海山に登ったばかりですが、この2日間の絶好の登山日和に誘われて、所用のため能代に2時に帰る計画で、森吉山を速攻登山しました。
 午前8時能代から阿仁スキー場へ。駐車場には百台ほどの車と大型バスも。ゴンドラ駅舎脇で、小学生の登山大会の開会式か60人ほどが集まっている。混雑を避けて、9時50分ゴンドラ乗車。20分余りでゴンドラを降りると、駅舎周辺は20人ほどの登山客で大混雑。少し蒸し暑い中を周囲のゆっくりペースに合わせて出発。花が多いとは言えないが、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、マイズルソウ、オオバキスミレなどが目につく。一転、石森周辺はニッコウキスゲの大群落。ここから山頂近くまで黄色のニッコウキスゲと白色のハクサンボウフウが登山道脇を飾っている。気持ちのよい登りだ。山頂直下の稚児平はチングルマの実が薄茶色のじゅうたんのよう。3cmほどに伸びた羽毛状のめしべの花柱が光を受けて輝いている。山頂には20人ほどの登山客。爽やかな風で、気持ちがよい。思ったより展望はよくない。鳥海山、岩手山、秋田駒ヶ岳が雲の上に頭を出している。混雑を避け、山人平を目指す。雪解けが遅い東斜面にはチングルマの花やヒナザクラ、イワカガミが咲いている。チングルマの実と花が同時に楽しめる。山人平手前の湿原に密生したモウセンゴケを発見。びっしりとした密度に大感激。毎回、新しい発見があるが、今回の登山ではこれが最大の発見。11時15分山人平着。枯山水のような美しい山人平にはさすがにほとんど登山客はいない。登り返して山頂で昼食。下山には、小学生の団体とすれ違う。引率の先生が一番バテているよう。
 ニッコウキスゲとモウセンゴケに感激の森吉山でした。森吉山もよい山です。
登りは、ゴンドラ降り場より山頂まで45分、山人平まで1時間、登り返して山頂まで1時間30分、下りは、山頂よりゴンドラ乗り場まで48分、行動時間はゴンドラの40分を含めて、3時間でした。
   
 石森付近からの奥岳とニッコウキスゲ 美しいニッコウキスゲの群落 
   
登山道の両脇もニッコウキスゲ  チングルマの実 
   
 登山客でにぎわう山頂 東斜面のチングルマの花 
   
山人平のモウセンゴケの大群落  山頂からの岩手山 




7月19日鳥海山


7月18日   二人行
            大雪渓と花の鳥海山(2236m) 


 チョウカイフスマを求めて、しょうすけ氏推奨の湯の台口から鳥海山をめざしました。
 湯の台登山口まで約200kmということで、早朝4時30分にタロンペ氏と能代を出発。美しい朝日が好天のきざし。高速道を通り、遊佐町へ。途中、迷ったが、カーナビに湯の台温泉を設定して何とか麓まで。湯の台温泉手前から右に入り、滝の小屋をめざす。道路終点に十数台駐めるスペースとトイレ兼用の展望台がある。8時30分出発。気温25度、少し蒸し暑い。石を敷き詰めた登山道を15分ほどで立派な滝の小屋へ。3回ほどの徒渉をすると白糸の滝直下の雪渓。ここをぬけると、八丁坂のきつい登り。ミヤマトウキ、マルバシモツケ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロなどのお花畑が美しい。1時間20分ほどで河原宿小屋着。冷たい水でのどをうるおし、いよいよ大雪渓、心字雪の登りへ。最初の大雪路は1km以上の長さ、次の小雪路も500mはある。長い長い雪渓歩き。ここを過ぎるとあざみ坂の急登。雪渓で疲れ切った身体にこの登りはきつい。河原宿小屋から1時間40分かかって、やっと外輪の伏拝岳着。外輪には、チョウカイフスマをはじめ、イワベンケイ、ミヤマリンドウ、イワブクロなどが咲き誇る。また、ミヤマキンバイが黄色いじゅうたんとなって、岩肌をおおっている。登山客も多い。団体さんとのすれ違いで立ち往生も。七高山の気温24度、時折の風が心地よい。40分ほどの昼食と休憩。12時50分下山開始。時間の関係で新山を断念。団体さん二組を追い越して、14時40分駐車場着。
 雪渓と花を満喫した山行でした。北アルプスの白馬大雪渓を思い出しました。
 それにしても、しょうすけ氏の2010年10月19日の湯の台口~山頂~月山森~湯の台口はすごい。超人的である。
 登り:滝の小屋まで14分、河原宿小屋まで1時間20分、伏拝岳まで3時間、七高山まで3時間40分、
 下り:伏拝岳まで25分、駐車場まで2時間、行動時間7時間でした。
コース地図はこちらにあります。 
   
山形県側から見た鳥海山  湯の台口駐車場脇の展望台 
   
滝の小屋  白糸の滝と冷気が上がる雪渓 
   
河原宿小屋  大雪渓心字雪・左大雪路、右小雪路 
   
長い長い雪渓・大雪路  伏拝岳から新山 
   
チョウカイフスマとイワブクロ  幾何学的なチョウカイフスマ 
   
まだつぼみのチョウカイアザミ  登山口付近の曲がりくねったブナ 




7月8日白神岳


 7月8日     単独行
           7月 花の白神岳(1231.9m)

 今年の目標である「月1回は白神岳へ」を達成するため、7月分として白神岳を二股コースを登り、マテ山コースを下りました。
 能代5時45分出発、黒崎の駐車場へ。10台ほどの車が駐まっている。群馬ナンバーも。快晴、気温24度、6時53分登山開始。歩き出してすぐ汗がふき出る。花は終わっており、楽しめない。二股コースに数人の踏み跡がある。1時間余りで二股着。沢の水は徒渉に影響なし。ここからの急登はいつ登ってもきつい。あえぎながら標高を稼ぐ。標高850m付近にブナの実が落ちているが、多くはない。夜露で足下の植物が濡れている。次第に、雲がわき上がってきて展望がきかない。標高1150m付近にお花畑、ニッコウキスゲとイブキトラノオの大群落。ニッコウキスゲの黄色とトラノオの白のコントラストがきれいだ。9時28分山頂着。岩木山が麓しか見えない。遠くの山は見えない。山頂には、5~6人の登山客。弘前大学の先生、地元のパトロールからいろいろな話をお聞きする。ゆっくりと1時間30分の休憩。山頂の男子トイレにモリアオガエルの卵が産み付けられている。トイレ脇の大きなお花畑もニッコウキスゲとイブキトラノオの大群落。こちらの方が見応え十分。風に揺れるイブキトラノオがのどかだ。ここを過ぎると花がほとんどない、見所のない下山路。数人の登山客とすれ違いながら一気に下山、13時20分駐車場着。車がまだ5台駐まっている。
 期待した晴れ渡った天気での展望はできませんでしたが、お花畑には大満足でした。
 登り、二股分岐まで28分、二股まで1時間3分、山頂まで2時間39分
 下り、山頂よりマテ山まで1時間3分、二股分岐まで1時間50分、駐車場まで2時間17分でした。行動時間6時間27分でした。
   
 駐車場には10台の車 朝日に照らされたブナ 
   
 いつもの水量の二股 足下のブナの実 
   
 次第に雲がわき出る 山頂トイレのモリアオガエルの卵 
   
 イブキトラノオの大群落 ニッコウキスゲとイブキトラノオの群落 
   
 実をつけたブナ 弘前大学教授の先生と
 
山頂のお花畑 







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